企業分析をAIでやっても大丈夫?元人事が教えるAIを使った企業研究のやり方

企業研究

企業研究

企業研究

企業分析をAIでやっても大丈夫?元人事が教えるAIを使った企業研究のやり方

「企業研究をAIにやってもらっても大丈夫?」

「ChatGPTに企業名を入力するだけで、企業分析は十分?」

「企業研究でAIを使うなら、どんなプロンプトを入力すればいい?」

このように、企業研究・企業分析にAIを活用したいと考えている就活生は増えています。

結論から言えば、企業研究にAIを活用すること自体は問題ありません。

むしろ、企業の公式サイト、採用サイト、IR資料、ニュース、競合情報など、バラバラに存在する情報を集めて整理する作業はAIと相性が良いです。

実際、AIを活用して130社以上の企業情報を整理し、企業比較や面接準備まで行った就活生の事例もあります。AIに「調べる・整理する・比較する」といった作業を任せることで、大量の企業を効率的に研究できます。

ただし、

「AIがこの企業がおすすめと言ったから受ける」

「AIが作った企業分析をそのまま信じる」

という使い方はおすすめしません。

AIが得意なのは、情報を集めて、整理して、比較することです。

一方、

「自分はこの企業を受けたいのか」

「この会社で本当に働きたいのか」

「自分の価値観と合っているのか」

を判断するのは自分自身です。

本記事では、元日系大手人事で、キャリアアドバイザーとして延べ3,000名以上の学生と接点を持ってきた成田さん監修のもと、AIを活用した企業研究・企業分析のやり方を解説します。

企業選びと選考対策という2つの目的に分けて、調べるべき情報やコピペで使えるプロンプトも紹介します。

企業研究をAIでやっても問題ない?

結論、企業研究にAIを使うこと自体は問題ありません。

成田さんの考えでは、企業研究をすべて人力で行う必要はありません。

企業研究では、

  • 企業の情報を探す

  • 長い資料を読む

  • 必要な部分を抜き出す

  • 複数企業を比較する

  • 情報を整理する

といった作業が大量に発生します。

こうした作業はAIに任せながら、

「自分はどう感じたか」

「自分に合っているか」

「なぜこの企業を志望するのか」

といった最終的な判断は自分自身で行うのがおすすめです。

企業研究にAIを使う場合も、これまで紹介してきた自己PRやガクチカのAI活用と考え方は変わりません。

AIに丸投げするのではなく、AIを情報整理のパートナーとして活用しましょう。

そもそも企業研究とは?

企業研究とは、就職活動で企業について詳しく調べ、

「どのような会社なのか」

「自分に合っている会社なのか」

「なぜその企業を志望するのか」

を整理する作業です。

一般的には、

  • 企業理念

  • 事業内容

  • 商品・サービス

  • ビジネスモデル

  • 業績

  • 今後の事業方針

  • 競合企業との違い

  • 社風

  • 働き方

  • 求める人物像

などを調べます。

企業研究は単に会社について詳しくなることが目的ではありません。

企業選びや志望動機、自己PR、面接、入社後のミスマッチ防止につなげることが重要です。

なお、本記事では就活において企業について調べる行為を広く「企業研究」と呼び、その中で事業や競合、業績などを詳しく分析する行為も含めて解説します。

企業研究をAIでやるメリットは?

企業研究でAIを活用する主なメリットは以下の4つです。

  • 情報収集にかかる時間を削減できる

  • 大量の情報を整理・要約できる

  • 複数企業を同じ軸で比較できる

  • 自分だけでは気づかなかった視点を得られる

情報収集にかかる時間を削減できる

企業研究では、1社だけでも大量の情報を確認する必要があります。

例えば、

企業ホームページ

採用ホームページ

IR資料

中期経営計画

ニュースリリース

社員インタビュー

競合企業

と調べていると、1社だけでもかなり時間がかかります。

AIを使えば、複数の情報をまとめて整理し、

「この会社について就活で最低限知っておくべきことを整理してください」

と依頼できます。

すべてをゼロから自分で読むよりも、企業研究の初期段階を効率化できます。

大量の情報を整理・要約できる

特に上場企業では、決算資料や有価証券報告書、中期経営計画など、大量の資料が公開されています。

これらをすべて読み込むのは大変です。

AIに資料を読み込ませ、

「新卒就活生が企業研究で見るべき部分だけ抜き出してください」

と依頼すれば、

  • 主力事業

  • 売上の状況

  • 今後力を入れる分野

  • 企業が抱えている課題

  • 今後の成長戦略

などに整理できます。

長いIR資料などをAIで整理する企業研究方法も紹介されており、情報量が多い企業ほど活用しやすい方法です。

複数企業を同じ軸で比較できる

企業研究で意外と大変なのが企業比較です。

A社では事業内容を詳しく調べた。

B社では福利厚生を詳しく調べた。

C社では社風を詳しく調べた。

という状態になると、企業同士を比較できません。

AIに、

「以下の3社を同じ項目で比較してください」

と指示すれば、

比較項目

A社

B社

C社

主力事業




顧客




強み




成長戦略




社風




勤務地




初任給




といった形で整理できます。

競合との違いを同じ軸で比較することで、「なぜ競合ではなくこの企業なのか」も考えやすくなります。

自分だけでは気づかなかった視点を得られる

企業研究を一人で行っていると、自分が気になる情報だけを調べてしまいがちです。

例えば、

「有名な会社だから」

「福利厚生が良いから」

「知っているサービスだから」

という情報だけで企業を判断してしまうことがあります。

AIに、

「この企業を受けるか判断するために、私がまだ確認できていない情報を教えてください」

と質問すれば、自分が見落としている観点を洗い出すこともできます。

企業研究が必要になる就活のプロセスは?

企業研究が特に必要になるのは、大きく分けて以下の2つです。

  1. 企業選び

  2. ES・面接などの選考対策

同じ企業研究でも、目的によって調べるべき情報は変わります。

企業選びの段階では、

「自分がその企業を受けるべきか」

を判断するために企業研究を行います。

一方、選考対策の段階では、

「なぜこの会社なのか」

「自分がこの企業でどう活躍できるのか」

を説明するために企業研究を行います。

企業研究を始める前に、

「今は何のために企業を調べているのか」

を明確にしておきましょう。

企業選びで企業研究をやる目的は?

企業選びで企業研究を行う目的は、

「自分が受けるべき企業なのかを判断すること」

です。

企業名を知っているか、有名かどうかだけで応募企業を決めるのではなく、

「自分がやりたい仕事ができるのか」

「自分が希望する働き方ができるのか」

「企業の方向性に納得できるのか」

を確認します。

企業研究は、内定を取るためだけではなく、入社後のミスマッチを減らすためにも重要です。

企業選びではどんな情報を調べればいい?

企業選びでは、主に以下の情報を整理しましょう。

  • 会社概要

  • 事業内容

  • 商品・サービス

  • 募集職種

  • 仕事内容

  • 勤務地・転勤

  • 給与

  • 福利厚生

  • 働き方

  • 社風

  • 業績

  • 今後の事業方針

  • 競合企業との違い

  • 自分の就活軸との一致度

特に大切なのは、「情報を集めて終わらないこと」です。

例えば、

「全国転勤あり」

という情報を見つけた場合、

「自分は全国転勤でも問題ないのか」

まで考えます。

「海外事業を強化している」

という情報なら、

「自分は海外事業に関わりたいのか」

まで考えます。

企業研究の情報と、自分の就活軸を照らし合わせましょう。

〖コピペで使える〗企業選び用プロンプト①:基本情報を整理する

以下のプロンプトを使えば、まず確認すべき情報を整理できます。

あなたは就職活動に詳しい企業分析の専門家です。

「〇〇株式会社」について、応募するか判断するために必要な情報を整理してください。

【調べる項目】

・会社概要
・主な事業内容
・主な商品・サービス
・募集職種
・新卒の仕事内容
・勤務地・転勤の有無
・初任給
・福利厚生
・平均勤続年数
・働き方
・社風
・直近の業績
・今後力を入れている事業
・主な競合企業

【条件】

・企業公式サイト、採用サイト、IR、有価証券報告書など一次情報を優先する
・各情報について可能な限り出典URLを付ける
・情報の公開日・更新日が確認できる場合は記載する
・事実とAIによる推測を明確に分ける
・確認できない情報は「不明」と記載する
・古い情報と最新情報がある場合は最新情報を優先する

最後に、「この会社を受けるか判断するために追加で確認した方がいいこと」を5つ挙げてください。

〖コピペで使える〗企業選び用プロンプト②:企業を比較する

複数企業で迷っている場合は、同じ軸で比較してもらいましょう。

あなたは新卒就活のキャリアアドバイザーです。

以下の企業を比較してください。

【企業】

・〇〇株式会社
・△△株式会社
・□□株式会社

【比較項目】

・主力事業
・主要顧客
・ビジネスモデル
・業界内でのポジション
・企業の強み
・今後の成長戦略
・仕事内容
・勤務地・転勤
・給与・福利厚生
・社風
・求める人物像

表形式で比較してください。

【条件】

・企業公式サイト、採用サイト、IRなど一次情報を優先する
・事実と推測を分ける
・情報源URLを付ける
・情報が確認できない場合は推測せず「不明」とする

最後に、3社の「特に違いが大きいポイント」を5つ整理してください。

〖コピペで使える〗企業選び用プロンプト③:自分との相性を整理する

AIに「どの会社がおすすめ?」と決めてもらうのではなく、自分で判断するための材料を整理してもらいます。

あなたは就職活動に詳しいキャリアアドバイザーです。

以下の「私の就活軸」と「〇〇株式会社の企業情報」を比較し、相性を整理してください。

【私の就活軸】

  1. [ここに記入]

  2. [ここに記入]

  3. [ここに記入]

  4. [ここに記入]

  5. [ここに記入]

【企業情報】

[企業URLまたは調べた情報を入力]

【出力項目】

・一致しているポイント
・一致していない可能性があるポイント
・現時点では判断できないポイント
・説明会やOB・OG訪問で確認すべき質問

最終的に「受けるべき・受けないべき」という判断はせず、判断材料だけを整理してください。

AIに企業選びそのものを任せないことがポイントです。

ES・面接などの選考対策で企業研究をやる目的は?

選考対策で企業研究を行う目的は、

「なぜこの企業なのかを、自分の経験と結びつけて説明できるようにすること」

です。

選考では、

「なぜこの会社を志望するのですか?」

「同業他社ではなく、なぜ当社なのですか?」

「入社後に何をしたいですか?」

「あなたの強みをどう活かせますか?」

と聞かれる可能性があります。

こうした質問に答えるためには、単に事業内容を知っているだけでは足りません。

企業の特徴や競合との違い、今後の方向性、求める人物像まで理解する必要があります。

競合企業との違いを明確にすることは、「なぜその企業なのか」を具体化するうえでも重要です。

選考対策ではどんな情報を調べればいい?

選考対策では、特に以下の情報を整理しましょう。

  • 企業理念・ミッション

  • 主力事業

  • 商品・サービス

  • ビジネスモデル

  • 企業の強み

  • 競合企業との違い

  • 業界内でのポジション

  • 今後力を入れる事業

  • 中期経営計画

  • 直近のニュース

  • 企業が抱えている課題

  • 求める人物像

  • 社員インタビュー

  • 若手社員の仕事内容

  • 選考で重視されそうなポイント

特に、

「なぜこの企業なのか」

を説明するには、競合企業との違いまで調べる必要があります。

また、

「自分がどのように活躍できるか」

を説明するには、仕事内容や求める人物像まで調べる必要があります。

〖コピペで使える〗選考対策用プロンプト①:「なぜこの企業か」の材料を整理する

あなたは新卒採用に詳しいキャリアアドバイザーです。

「〇〇株式会社」の志望動機を考えるために、企業研究の材料を整理してください。

【出力項目】

・企業の主力事業
・企業が顧客に提供している価値
・企業の強み
・競合企業2〜3社
・競合企業との違い
・今後力を入れている事業
・直近の重要なニュース
・この企業ならではの特徴

【条件】

・志望動機そのものは作成しない
・企業公式サイト、IR、採用サイトなど一次情報を優先する
・それぞれの情報に出典を付ける
・事実と推測を分ける
・「他社にも当てはまりそうな特徴」と「この企業特有の特徴」を分ける

最後に、「なぜ競合ではなく〇〇株式会社なのか」を考えるために、私が自分で考えるべき質問を5つ作ってください。

〖コピペで使える〗選考対策用プロンプト②:求める人物像を整理する

あなたは企業の新卒採用を分析する採用コンサルタントです。

「〇〇株式会社」について、新卒採用で求めている人物像を整理してください。

【確認する情報】

・採用サイト
・募集要項
・企業理念
・社員インタビュー
・人事メッセージ
・新卒採用ページ

【出力項目】

・企業が明示している求める人物像
・複数のページで繰り返し使われているキーワード
・若手社員に求められている行動
・自己PRで関連しそうな強み
・ガクチカで確認されそうな行動特性

【条件】

・企業が明示している内容とAIによる推測を分ける
・根拠となるURLを記載する
・採用ページに書いていない人物像を勝手に断定しない

最後に、私の経験とこの人物像を照らし合わせるための質問を5つしてください。

〖コピペで使える〗選考対策用プロンプト③:企業の将来性・課題を整理する

あなたは企業分析に詳しいアナリストです。

「〇〇株式会社」について、今後の事業方針と課題を新卒就活生向けに整理してください。

【確認する資料】

・最新の決算資料
・中期経営計画
・有価証券報告書
・社長メッセージ
・ニュースリリース

【出力項目】

・現在の主力事業
・今後伸ばそうとしている事業
・会社が公式に認識している課題
・業界環境によるリスク
・今後必要になりそうな人材・能力

【条件】

・公式資料で確認できる事実を優先する
・AIの予想は「推測」と明記する
・各情報に出典を付ける
・資料の発表年月を記載する

最後に、この情報を踏まえて面接で聞けそうな逆質問を5つ提案してください。

〖コピペで使える〗選考対策用プロンプト④:面接対策までつなげる

企業研究が終わったら、その情報を面接対策にも活用できます。

あなたは「〇〇株式会社」の新卒採用面接官です。

以下の企業研究情報と私のESをもとに、面接で聞かれそうな質問をしてください。

【企業研究情報】

[ここに入力]

【私のES】

[ここに入力]

【条件】

・一問ずつ質問する
・私の回答に対して深掘りする
・「なぜこの企業なのか」を重点的に確認する
・競合他社との違いについても質問する
・企業研究が浅い回答には追加質問する
・回答例は最初から提示しない

最後に、私の回答について、

・企業理解
・志望度の伝わり方
・自分の経験とのつながり
・競合との差別化

の4点でフィードバックしてください。

この使い方であれば、企業研究と面接対策を一つの流れで進められます。

企業研究にはどのAIツールがおすすめ?

企業研究に使えるAIツールには、就活特化型と汎用生成AIがあります。

まず試したいのは以下の4つです。

  • 内定くん 企業分析AI

  • ChatGPT

  • Gemini

  • Claude

〖特におすすめ〗内定くん 企業分析AI

内定くん 企業分析AIは、LINEに企業名を送るだけで企業分析レポートを作成できる就活特化型AIです。

企業概要や事業内容だけでなく、

  • SWOT分析

  • 競合企業との比較

  • 労働環境

  • 求める人物像

  • 選考対策のポイント

など、就職活動で使いやすい情報をまとめて確認できます。

ChatGPTなどと違い、自分で長いプロンプトを考える必要がないため、

「企業研究で何を調べればいいのかわからない」

という人にも使いやすいです。

特に、企業研究から志望動機、自己PR、ガクチカなどの選考対策につなげたい場合に向いています。

企業研究を効率化したい人は、内定くん 企業分析AIを使って企業分析してみましょう

ChatGPT

ChatGPTは、企業研究の情報収集から比較、壁打ちまで幅広く使えます。

例えば、

「A社とB社を比較してください」

「このIR資料を就活生向けに整理してください」

「この会社について追加で調べるべきことを教えてください」

など、会話しながら企業研究を深められます。

現在のChatGPTはウェブ検索を利用して最新情報を調べ、情報源を確認しながら回答することもできます。複数のWebサイトや資料をまとめて調査する場合はdeep researchも利用できます。

ただし、検索結果や引用自体が不完全・古い・誤っている可能性もあるため、重要な情報は必ず元の公式資料まで確認しましょう。

Gemini

Geminiも企業研究に活用できます。

企業情報を整理したり、複数企業を比較したり、企業の特徴をさまざまな角度から分析したりする用途に使えます。

Google系のサービスを普段から使っている人であれば、企業情報の整理にも取り入れやすいでしょう。

例えば、

「3社の企業情報を同じ項目で比較してください」

「この会社の事業内容を初めて業界を見る学生にもわかるように説明してください」

といった使い方ができます。

Claude

Claudeは、大量の文章や長い企業資料を整理する用途に向いています。

例えば、

  • 統合報告書

  • 決算資料

  • 中期経営計画

  • 社員インタビュー

  • 複数の企業資料

などをもとに、重要な部分を整理してもらう使い方ができます。

企業の決算書や統合報告書など、長い資料を整理する用途で紹介されているAIでもあります。

〖その他4選〗企業研究に使えるAIツールは?

他にも、企業研究に活用できるツールがあります。

Perplexity

Perplexityは、Web上の情報を検索しながら回答し、元となった情報源を確認しやすいAI検索サービスです。

回答に引用や元記事へのリンクが付くため、

「この情報はどこから出てきたのか」

を確認しながら企業研究したい人に向いています。

NotebookLM

NotebookLMは、自分で指定した資料をもとに情報を整理する用途に向いています。

例えば、

  • 企業公式サイト

  • IR資料

  • 中期経営計画

  • 採用資料

などをソースとして登録し、その資料をもとに質問できます。

回答には参照元を確認できる引用が付くため、「企業の公式資料だけをもとに企業研究したい」という場合にも使いやすいです。

就活Pass

就活Passには、公開URLやPDFを取り込んで企業情報を蓄積し、その情報を志望動機AIやES添削で参照する機能があります。

企業研究の情報を調べて終わりにせず、その後のES作成までつなげたい場合に使えるツールです。

企業研究AI

SHiROからAI企業研究ツールが提供されています。

企業の公式サイトを入力し、企業研究を行う形式です。企業研究で何を調べればいいかわからない場合の初期調査に利用できます。

企業研究でAIを使うときの注意点は?

企業研究とAIは相性が良い一方で、使い方を間違えると事実と異なる情報をもとに企業を判断してしまう可能性があります。

特に注意したいのは以下の6つです。

  • AIの回答をそのまま信用しない

  • 公式サイトやIRなど一次情報を確認する

  • 情報の公開日・更新日を確認する

  • 事実とAIの推測を分ける

  • 社風などはAIだけで判断しない

  • 最終的な企業選びをAIに任せない

AIの回答をそのまま信用しない

最も重要なのは、AIが出した情報をそのまま事実だと思わないことです。

AIは、存在しない情報をもっともらしく生成することがあります。

特に、

  • 売上

  • 年収

  • 初任給

  • 福利厚生

  • 勤務地

  • 採用人数

  • 選考フロー

  • 企業の最新ニュース

など、企業選びや選考に直接関係する情報は必ず確認しましょう。

AI企業研究においても、情報の正確性や信頼性、AIへの依存しすぎには注意が必要とされています。

公式サイトやIRなど一次情報を確認する

企業研究では、できるだけ一次情報を優先しましょう。

例えば、

会社概要 → 企業公式サイト
仕事内容 → 新卒採用サイト・募集要項
業績 → 決算資料・有価証券報告書
今後の方向性 → 中期経営計画
求める人物像 → 採用サイト・人事メッセージ

というように確認します。

AIには、

「情報源URLも一緒に出してください」

と指示し、重要な情報は必ず自分で元ページを開きましょう。

情報の公開日・更新日を確認する

企業情報は変わります。

例えば、

  • 初任給

  • 福利厚生

  • 募集職種

  • 選考フロー

  • 経営方針

  • 社長

  • 中期経営計画

などは、以前の情報と現在の情報が異なる可能性があります。

プロンプトにも、

「最新情報を優先してください」

「情報の公開日を表示してください」

と入れておきましょう。

事実とAIの推測を分ける

AIに企業の強みや課題を聞くと、公式情報ではなくAI自身の分析が含まれる場合があります。

例えば、

「この企業は海外展開に弱い」

とAIが回答しても、企業自身がそのように説明しているとは限りません。

そこで、

「公式資料で確認できる事実」

「そこからAIが推測した内容」

を分けて表示してもらいましょう。

特に企業の「弱み」「将来性」「社風」などは断定しすぎないことが重要です。

社風などはAIだけで判断しない

AIで整理しにくい情報もあります。

例えば、

  • 実際の職場の雰囲気

  • 上司と部下の距離感

  • 若手社員への仕事の任され方

  • 残業の実態

  • 社員同士のコミュニケーション

  • 配属後の働き方

などです。

こうした情報は、

  • 会社説明会

  • インターン

  • OB・OG訪問

  • 社員との座談会

などを通じて自分で確認しましょう。

公開情報だけではわからない社風については、社員インタビューや説明会、OB・OG訪問なども確認手段になります。

最終的な企業選びをAIに任せない

企業研究で最も大切なのはここです。

AIに、

「A社とB社ならどちらに入るべき?」

と聞けば回答は返ってきます。

しかし、それをそのまま自分の意思決定にするのはおすすめしません。

AIには、

「違いを整理して」

「メリット・デメリットを整理して」

「判断するために追加で確認すべきことを教えて」

までを依頼します。

その上で、

「自分はどちらで働きたいのか」

を決めるのは自分自身です。

AIで企業研究を大量に効率化した就活生の事例でも、「調べる・整理する・比較する」はAIに任せつつ、企業を受けるかどうかなどの判断は本人が行っています。

まとめ

企業研究・企業分析でAIを活用すること自体は問題ありません。

むしろ、

「調べる」

「整理する」

「比較する」

「長い資料を要約する」

といった作業は、AIを活用することで大幅に効率化できます。

企業研究が必要になる主な場面は、

企業選び

自分がその企業を受けるべきか判断するため

選考対策

なぜこの企業なのか、自分がどう活躍できるのかを説明するため

の2つです。

企業選びでは、

事業内容

仕事内容

待遇・働き方

業績・将来性

競合比較

自分の就活軸との一致

を確認しましょう。

選考対策では、

企業の強み

競合との差

今後の事業方針

求める人物像

自分の経験との接点

を深掘りします。

そして、企業研究でAIを使う際に最も重要なのは、

「AIに判断を丸投げしない」

ことです。

AIには情報を集め、整理し、比較してもらう。

その情報を確認したうえで、

「この会社を受けたい」

「この会社で働きたい」

「自分ならこう活躍できる」

と考えるのは自分自身です。

企業研究に時間がかかっている人は、まず気になる企業を1社選び、

「この会社を受けるか判断するために必要な情報を整理してください」

とAIに質問するところから始めてみましょう。

よくある質問

企業研究はAIだけで完結できる?

情報収集や整理、比較の多くはAIで効率化できますが、AIだけで完結させるのはおすすめしません。

重要な情報は必ず企業公式サイトやIR、募集要項などで確認しましょう。

また、社風や社員の雰囲気など、公開情報だけでは判断しにくい内容は説明会やOB・OG訪問などで確認する必要があります。

ChatGPTに企業名を入力するだけでも企業研究できる?

ある程度の企業情報を整理することはできます。

ただし、

「〇〇株式会社について教えて」

だけでは、必要な情報が抜けたり、企業選びに不要な情報が多く出たりする可能性があります。

「企業選びのため」

「志望動機を考えるため」

など目的を伝えた上で、出力してほしい項目を指定するのがおすすめです。

AIの企業分析で出てきた情報は信用していい?

そのまま信用するのは避けましょう。

AIによる回答には誤った情報や古い情報が含まれる可能性があります。

企業公式サイト、採用サイト、IR資料、有価証券報告書など、元となる情報まで確認してください。

特に数字や募集条件などは必ず一次情報で確認しましょう。

非上場企業や中小企業でもAIで企業研究できる?

公開情報があれば可能です。

ただし、上場企業と比べてIR資料などの公開情報が少ないため、AIが十分な情報を集められない場合があります。

公開情報が少ない場合は、AIに推測させるのではなく、

「確認できない情報は不明としてください」

と指示しましょう。

その上で、説明会や採用担当者への質問などで情報を補うのがおすすめです。

AIを使えば志望動機まで作れる?

作成できますが、企業分析からそのまま志望動機を丸ごと作らせるのはおすすめしません。

まず、

「この企業ならではの特徴」

「自分が魅力に感じた部分」

「自分の経験・価値観との接点」

を整理しましょう。

企業情報をAIに整理してもらい、自分が魅力を感じる理由を言語化した上で、志望動機のたたき台を作るという順番がおすすめです。

企業研究でAIを使うなら一番おすすめの使い方は?

最初から答えを求めるのではなく、

「判断材料を整理してもらう」

使い方がおすすめです。

例えば、

「この企業を受けるか判断するために必要な情報を整理してください」

「A社とB社の違いを同じ項目で比較してください」

「志望動機を考えるために追加で調べるべき情報を教えてください」

と質問します。

AIを企業研究の代行者ではなく、情報収集・整理・比較をしてくれるパートナーとして使うことがポイントです。

成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では大手広告代理店など日系大手企業から内定を複数獲得し、経営幹部候補としてのキャリアが用意された一社に入社。その後、最年少で部長に就任し新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画・選考フロー構築・入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定輩出実績を持つ。

成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では大手広告代理店など日系大手企業から内定を複数獲得し、経営幹部候補としてのキャリアが用意された一社に入社。その後、最年少で部長に就任し新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画・選考フロー構築・入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定輩出実績を持つ。

成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では大手広告代理店など日系大手企業から内定を複数獲得し、経営幹部候補としてのキャリアが用意された一社に入社。その後、最年少で部長に就任し新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画・選考フロー構築・入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定輩出実績を持つ。

Arrow Icon