得意なことの見つけ方大全|自己分析のやり方や一覧50例などを元人事が解説

長所・短所

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得意なことの見つけ方大全|自己分析のやり方や一覧50例などを元人事が解説

「自分の得意なことがわからない…」
「特別な才能がない…」
と悩んでいませんか?

実際、就活で「得意なこと」を聞かれて答えられなかったという声は少なくありません。しかし実は、得意なことが見つからないのは「見つけ方を知らないだけ」というケースがほとんどです。

今回は、元日系大手人事で、キャリアアドバイザーとして延べ3,000名以上の学生を支援してきた成田さんの知見をもとに、まずは試したい4つのおすすめの方法を中心に、得意なことの見つけ方を詳しく解説します。一覧50選やES・面接での答え方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

就活における「得意なこと」とは?

就活における「得意なこと」とは:得意なこと=他人より少しでも上手にできること

得意なことは「自然とできること」「他人より少しでも上手にできること」を指し、特別な才能や資格は必要ありません。自分では当たり前だと思っていることこそ、実は得意なことである可能性が高いです。

「自分には得意なことなんてない」「人に自慢できるスキルがない」と悩んでいませんか。こうした悩みを持つ就活生は非常に多いですが、就活で求められる得意なことは、特別な才能や資格ではありません。日常で自然とできること、周りより少しだけ上手くこなせることで十分です。

ポイントは、他人と比較して「圧倒的に優れている」必要はないということです。平均より少しできる、周りの人よりもスムーズにこなせる程度で十分です。得意なことは誰にでも必ずあります。例えば、友人から「話を聞くのが上手だね」と言われたことがある人は、傾聴力が得意なことかもしれません。サークルの予定調整をいつも任される人は、調整力やスケジュール管理が得意と言えるでしょう。

「得意なこと」は長所・好きなこと・スキルとどう違う?

得意なことは「生まれ持った資質や自然と身についた能力」であり、性格面の長所や後天的なスキルとは区別されます。就活ではこれらを明確に区別して伝えることが大切です。

得意なことと混同しやすい言葉に「長所」「好きなこと」「スキル・知識」があります。それぞれの違いを理解しておきましょう。

項目

意味

特徴

得意なこと

生まれ持った資質や、自然と身についた能力のこと

意識しなくてもできてしまうことが多く、「なぜできるの?」と聞かれても説明しにくい

人の気持ちを察するのが得意、複数のタスクを同時に進めるのが得意

長所

性格や人柄における良い面のこと

得意なことが「できること」なのに対し、長所は「人としての良さ」と捉えるとわかりやすい

真面目、責任感がある、明るい

好きなこと

興味や関心がある分野・活動のこと

好きなことと得意なことは重なる場合もあるが、必ずしも一致しない

映画鑑賞が好きでも、映画評論が得意とは限らない

スキル・知識

後天的に学習や訓練によって身につけたもの

得意なことは生まれつき持っている要素が大きいのに対し、スキルは努力次第で誰でも習得できる

TOEICのスコア、プログラミング能力、簿記の資格

就活のどんな場面で「得意なこと」が必要になる?

就活で得意なことが必要になる3つの場面:自己分析・企業/仕事選び・ES/面接

「得意なこと」は「自己分析」「企業・仕事選び」「ES・面接」の3つの場面で必要になります。得意なことがわかると入社後も活躍しやすくなります。

それぞれの場面で、得意なことがどう役立つのかを見ていきましょう。

場面①:自己分析

自己分析では、過去の経験を振り返りながら「どんな場面で力を発揮できるか」を整理します。例えば、後輩指導を任されることが多い人は「人に教えること」、グループワークで進行役を担当していた人は「チームをまとめること」が得意と言えるでしょう。得意なことがわかると自分の軸が定まり、企業選びや面接対策がスムーズに進みます。

場面②:企業・仕事選び

得意なことは、自分に合った企業や仕事を選ぶ重要な判断基準になります。「人と話すことが得意」なら営業職や接客業、「細かい作業を正確にこなすのが得意」なら事務職や経理職が向いています。得意なことを活かせる仕事を選べば、入社後も成果を出しやすく、やりがいを感じながら働けるでしょう。

場面③:ES・面接

ESや面接では「あなたの得意なことは何ですか?」と直接聞かれることがあります。企業はこの質問で「自社で活躍できるか」「仕事内容と適性が合っているか」を見極めています。得意なことを明確に伝えられれば自己PRにも一貫性が生まれ、面接官に納得感を与えられます。

【10選】得意なことを見つける方法は?

得意なことの見つけ方10選:①就活のプロに相談する ②3ステップで自己分析 ③7つの質問で見つける ④得意なこと一覧から探す ⑤苦手なことを言い換える ⑥他己分析してもらう ⑦マインドマップ ⑧求める人物像から考える ⑨日常の習慣から見つける ⑩診断ツールを使う

一覧から探す、自己分析する、質問に答えるなどさまざまな方法がありますが、一人で行き詰まったら就活のプロに相談するのが最も確実です。自分に合う方法で得意なことを見つけましょう。

具体的な方法を見ていく前に、まずは「なぜ見つからないのか」を整理しておきましょう。

【前提】なぜ「得意なことがない」と感じてしまうのか?

「得意なことがない…」と思う3つの理由:候補が多すぎて絞り込めない・しっくりくるものが見つからない・得意のハードルを高く考えすぎている

「候補を絞り込めない」「しっくりくるものが見つからない」「得意のハードルを高く考えすぎている」の3つが主な理由です。本当に得意なことがない人はいません。

成田さんがキャリアアドバイザーとして面談をすると、「得意なことはありますか?」という問いに対して最初は「ない」と答える学生が大半だと言います。しかし、対話を重ねる中で得意なことが見つからなかった学生は一人もいません。見つからないと感じるのには、以下のような理由があります。

  • 候補が多すぎて絞り込めない:サークルでは企画力、アルバイトでは接客力など、複数の候補が浮かんで一つに決められないケースです。就活では志望業界に合わせて選べばよく、すべてを一つに絞る必要はありません。

  • しっくりくるものが見つからない:候補を挙げても「本当にこれが得意なのか?」と自信が持てず、どれも違う気がするケースです。自分では当たり前にやっていることほど得意なことに気づきにくいため、第三者の視点を取り入れることが効果的です。

  • 得意のハードルを高く考えすぎている:資格や大会での入賞など、目に見える実績が必要だと思い込んでいるケースです。「人の話を聞くのが上手」「細かい作業を丁寧にこなせる」といった日常で自然とできることも立派な得意なことです。

【1選】得意なことが見つからない時に絶対やるべきことは?

得意なことが見つからない時にまずやるべきことは、就活のプロであるエージェントへの相談です。自分一人で考え続けても堂々巡りになりがちですが、第三者の視点を取り入れることで思わぬ発見があります。

①エージェントに相談する

得意なことが見つからない時に絶対にやるべきこと1選:就活のプロに相談する

プロのキャリアアドバイザーは、数多くの就活生をサポートしてきた経験から、あなたの話を聞くだけで客観的に強みを見つけることができます。自分では「普通のこと」と思っていた行動が、実は立派な得意なことだったというケースも多くあります。

エージェントに相談すれば、得意なことの発見だけでなく、ESや面接対策まで一貫してサポートしてもらえます。「自己分析に自信がない」「客観的な意見がほしい」という人は、ぜひ活用してみてください。成田さんもキャリアアドバイザーとして就活生を支援する中で、「対話を通じて得意なことを見つけられなかった学生はいない」と話しています。

内定くんエージェントなら、キャリア支援実績のあるアドバイザーがマンツーマンで得意なことの発見からES・面接対策までサポートいたします。

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【3選】得意なことを見つけるおすすめの方法は?

プロに相談する以外にも、自分で得意なことを見つける方法はあります。特におすすめなのは「一覧から探す」「3ステップで自己分析する」「7つの質問に答える」の3つです。

自分の経験や感覚を言語化しやすい方法から試すと、得意なことを見つけやすくなります。

②過去・現在・未来の3ステップで自己分析する

過去・現在・未来の3ステップで自己分析する方法:①過去の経験を洗い出す ②得意・苦手を書き出して言語化する ③将来のビジョンと活かし方を考える

得意なこと・苦手なことを見つけるための自己分析は、「過去・現在・未来」の3つの時間軸で進めると効率的です。この3つの視点で分析を行えば、ESや面接で問われる得意なことに自信を持って答えられるようになります。

STEP1:過去の経験を洗い出す

部活・アルバイト・学業・ゼミなど、これまで力を入れて取り組んだ経験を時期ごとに書き出しましょう。「小学校」「中学校」「高校」「大学」と分けて整理すると、抜け漏れなく振り返れます。成功体験だけでなく、失敗や挫折した経験も含めることがポイントです。たとえば、「部活の試合で負けて悔しかった」「バイトでミスをして反省した」といった経験にも、あなたの得意なこと・苦手なことが隠れているからです。

また、各経験に対して「なぜそうしたのか」「何を学んだか」を振り返ってみてください。表面的な事実の奥にある自分の価値観が見えてきます。

STEP2:得意・苦手を書き出して言語化する

過去の経験をもとに、自分の「得意なこと」「苦手なこと」だと思えるものを思いつく限り書き出しましょう。最初は数を気にせず、とにかく書き出すことが大切です。書き出したら3〜5個に絞り込みます。このとき、抽象的な言葉ではなく、具体的な表現で言語化することを意識してください。たとえば、「コミュニケーション能力」ではなく「相手の意図を汲み取って話す力」のように表現すると、面接官に伝わりやすくなります。エピソードを紐づけられる得意なことを選ぶと、面接での説得力が増します。

STEP3:将来のビジョンと活かし方を考える

見つけた得意なこと・苦手なことを、志望する業界・職種でどう活かせるかを考えましょう。「将来どのような社会人になりたいか」をイメージし、そこから逆算してファーストキャリアを考える視点も大切です。理想の姿を実現するために今の自分が持っている得意なことは何かを考えることで、面接で伝えるべき得意なことが明確になります。

③7つの質問で得意なことを見つける

7つの質問で得意なことを見つける:人に褒められたことは何か・苦にならず続けられることは何か・人から頼られること/教えた経験は何か・自分にはできて周囲にはできないことは何か・楽しいと感じることは何か・時間を忘れて没頭した経験は何か・成功体験/失敗体験から学んだことは何か

以下の7つの質問に回答することで、自身の得意なことを特定できます。

  • 人に褒められたことは何か:「説明がわかりやすい」「気が利く」など、他者から受けた評価を振り返る。自分では当然と感じることでも、周囲から評価されるのは強みの証拠である。

  • 苦にならず続けられることは何か:周囲が「大変」「面倒」と感じることでも、自然と続けられる作業はないか。他者が避けがちなことを抵抗なくこなせるのは、強みである可能性が高い。

  • 人から頼られること・教えた経験は何か:友人や後輩から相談や依頼を受ける場面を振り返る。頼られる分野は、自分が周囲より優れている領域を示している。

  • 自分にはできて周囲にはできないことは何か:「なぜこれができないのか」と感じた経験はないか。自分にとって容易なことが他者にとって困難であれば、それは明確な強みである。

  • 楽しいと感じることは何か:義務感ではなく、純粋に楽しいと感じる活動には、自身の強みが関係していることが多い。

  • 時間を忘れて没頭した経験は何か:没頭できる分野は、集中力を発揮できる領域であり、仕事にも活かせる可能性がある。

  • 成功体験・失敗体験から学んだことは何か:成功の要因や失敗からの学びを分析することで、自身の行動特性や価値観が明確になる。

【5タイプ50選】④得意なことを一覧から探す

「質問に答えても思いつかない」という人は、得意なことの一覧から自分に当てはまるものを探してみましょう。ここでは、得意なことを5つのタイプに分類し、それぞれの代表例と追加例を紹介します。

【おすすめ5選】「得意なこと」の候補としてまず考えるべきものは?
おすすめの得意なこと5選:人の話を聞くこと・問題の原因を見つけること・すぐに行動に移すこと・コツコツ続けること・新しいアイデアを出すこと

得意なことは「対人系」「思考系」「行動系」「継続系」「創造系」の5タイプに分けられます。まずはそれぞれの代表例を確認し、自分に当てはまるものを探してみましょう。

  1. 対人系:人の話を聞くこと

  2. 思考系:問題の原因を見つけること

  3. 行動系:すぐに行動に移すこと

  4. 継続系:コツコツ続けること

  5. 創造系:新しいアイデアを出すこと

【タイプ別50選】その他の「得意なこと」の候補は?

対人系・思考系・行動系・継続系・創造系の5タイプそれぞれに10個ずつ、合計50の得意なこと候補を一覧で紹介します。以下の表から自分に当てはまるものを探してみてください。

タイプ

具体例

対人系

人の話を聞くこと
説明すること
交渉すること
チームをまとめること
励ますこと
教えること
初対面の人ともすぐに打ち解けられる
相手の気持ちを察することができる
交渉や調整ができる
場の雰囲気を和ませることができる

思考系

問題の原因を見つけること
分析すること
計画を立てること
情報を整理すること
優先順位をつけること
物事を順序立てて説明できる
数字やデータを正確に扱える
複数の選択肢を比較検討できる
リスクを予測することができる
客観的に状況を判断できる

行動系

すぐに行動に移すこと
挑戦すること
決断すること
リーダーシップを取ること
巻き込むこと
決断が早い
困難な状況でも諦めずに取り組める
複数のタスクを同時に進められる
プレッシャーに強い
変化に柔軟に対応できる

継続系

コツコツ続けること
ルーティンを守ること
細かい作業をすること
約束を守ること
約束や締め切りを必ず守る
細かいミスに気づける
ルーティンワークを正確にこなせる
長期的な目標に向けて努力できる
一度決めたことをやり遂げられる
丁寧に作業を進められる

創造系

新しいアイデアを出すこと
工夫すること
改善すること
デザインすること
表現すること
既存の方法にとらわれず考えられる
人と違う視点で物事を見られる
好奇心旺盛で新しいことを学べる
複数のアイデアを組み合わせられる
イメージを形にすることができる

【6選】得意なことを見つけるその他の方法は?

苦手なことを言い換えたり、周りの人に聞いたり、日常の習慣を振り返ったりする方法があります。上の方法で見つからない場合は、次のやり方も試してみましょう。

それぞれ視点が異なるため、複数を組み合わせると自分の強みを見つけやすくなります。

  • 苦手なことを言い換える:苦手なことを裏返すと強みになります。「決断に時間がかかる」→「慎重に考えられる」、「人に任せられない」→「責任感がある」などです。自分の短所を書き出して、ポジティブに言い換えてみましょう。

  • 周りの人に他己分析してもらう:5人以上の親しい人に「私の得意なこと」「印象に残っているエピソード」を聞いてみましょう。複数人から同じことを言われたら、それが客観的に見た自分の強みです。

  • マインドマップで思考を広げる:中心に「自分の得意なこと」と書き、連想されることを枝分かれさせて書いていきます。頭の中を可視化することで、気づかなかった強みが見つかることがあります。

  • 企業が求める人物像から考える:企業の採用ページにある「求める人物像」を見て、「自分にも当てはまるかも」と思うものを探します。それを裏付けるエピソードがあれば、自分の強みになります。

  • 日常の習慣から見つける:「買い物前にリストを作る」→計画性がある、「友達の誕生日を祝う」→気配りができるなど、普段の行動にもヒントがあります。1週間ほど自分の行動を観察してみてください。

  • 診断ツールを使う:適性診断を活用すると、自分の傾向を客観的に知ることができます。複数のツールを試して、共通して出てくる傾向を確認してみましょう。

ここまで紹介した方法で得意なことが見つかったら、次はそれを就活にどう活かすかを考えていきましょう。

得意なことを仕事選びにどう活かす?

大切なのは「得意なことを仕事にする」のではなく、「仕事選びの軸の一つとして活かす」という視点です。得意なことと興味のある分野が重なる仕事を選ぶと、入社後の活躍とミスマッチ防止につながります。

ここで役立つのが「Will Can Must」というフレームワークです。

Will Can Mustで考える

Will Can Mustのベン図:やりたいこと(WILL)・できること(CAN)・やるべきこと(MUST)が重なる理想的な仕事
  • Will(やりたいこと):自分が心からやりたいと思えること

  • Can(できること):自分が得意なこと、自然とできること

  • Must(求められること):企業や社会から必要とされること

ここまでで見つけた「得意なこと」は、まさにこのCanにあたります。つまり、あなたはすでに仕事選びに必要な3つの軸のうち、1つを手に入れているということです。この3つが重なる仕事を選ぶと、入社後に活躍しやすく、ミスマッチも防げます。

ステップ1:Can × Willで仕事の候補を出す

得意なことを仕事選びに活かすステップ1:Can × Willで仕事の候補を出す

まずは得意なこと(Can)とやりたいこと(Will)を掛け合わせて、仕事の候補を出してみましょう。

得意なこと(Can)

やりたいこと(Will)

候補の仕事

人と話すのが得意

食に興味がある

飲食業界の接客職、食品メーカーの営業職

数字を扱うのが得意

IT業界に興味がある

データ分析、Webマーケティング

後輩の相談によく乗る

人の役に立ちたい

人材業界のキャリアアドバイザー、教育業界

資料作成やプレゼンが得意

クリエイティブに興味がある

企画職、広告業界

得意なことだけで選ぶと興味が続かず、興味だけで選ぶと苦手なことを仕事にしてしまうリスクがあります。CanとWillの両方を満たす仕事を探すのがポイントです。

ステップ2:Mustと合う企業を選ぶ

得意なことを仕事選びに活かすステップ2:Mustと合う企業を選ぶ

候補が出たら、次は企業研究です。企業ごとに「求める人物像」(Must)は異なります。同じ営業職でも、チームワーク重視の企業と個人の成果重視の企業では、求められるものが違います。

ただ、企業のMustを一人で調べるのは大変です。採用ページの情報だけでは、実際にどんな人が活躍しているのかわかりにくいこともあります。そこで役立つのが就活のプロであるエージェントです。エージェントは企業の内部情報を持っているので、「あなたの得意なことを活かせる企業」を具体的に紹介してもらえます。

内定くんエージェントなら、企業の内部情報に詳しいアドバイザーがあなたの得意なことを活かせる企業をマンツーマンでご紹介します。

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ES・面接で「得意なこと」はどう伝えればいい?

ただ「得意です」と答えるだけでは印象に残りません。得意なことが仕事でどう活かせるかまでセットで伝えることが、評価される回答の条件です。

成田さんが人事として採用面接を担当していた経験から言えるのは、ただ「得意です」と答えるだけでは印象に残らないということです。企業が本当に知りたいのは、あなたの得意なことが仕事でどう活かせるか。ここでは、構成テンプレートから伝え方のコツ、そして実際に使える例文まで詳しく解説します。

企業が「得意なこと」を聞く3つの意図とは?

企業が「得意なこと」を聞く3つの意図:人柄を把握したい・仕事との相性を見たい・アイスブレイクや会話のきっかけにしたい

企業の意図は「人柄の把握」「仕事との相性の確認」「アイスブレイクを兼ねた会話のきっかけ」の3つです。この意図を理解しておくと、より効果的な回答ができるようになります。

それぞれの意図を押さえると、面接官が知りたいことに合わせて答えやすくなります。

  • 人柄を把握したい:企業は、あなたがどのような人間なのかを知りたいと考えています。得意なことの内容から、学生の性格や価値観を把握しようとしています。例えば「お金の管理が得意」と聞けば「マメで計画的な性格」と推測できます。自己分析を通じて見つけた強みは、あなたらしさを表現する絶好の機会です。

  • 仕事との相性を見たい:採用担当者は、あなたの強みが、その企業や部署の業務でどのように活かせるかを確認しています。営業職なら対人系、企画職なら創造系の得意なことが評価されやすいです。あなたの強みが仕事で活かせるかどうかは、入社後の活躍や定着に直結するため、企業にとって重要な判断材料となります。

  • アイスブレイク・会話のきっかけにしたい:特に面接の序盤では、緊張をほぐすためのアイスブレイクとして質問されることもあります。得意なことの話題から自然な会話を広げ、緊張をほぐしながら人柄を深掘りしたいと考えています。リラックスした状態であなたの自然な受け答えを見ることで、コミュニケーション能力や人柄をより深く理解しようとしています。

「得意なこと」の回答はどんな構成にすべき?

得意なことの回答構成:①結論 ②背景 ③課題 ④行動 ⑤活用の5ステップ

「結論→背景→課題→行動→活用」の5ステップで構成します。この流れで伝えることで、論理的かつ説得力のある回答になります。

以下の順番で組み立てると、面接官にも伝わりやすくなります。

  1. 結論:「私の得意なことは○○です」と最初に明言します。

  2. 背景:その得意なことが発揮された場面の背景を伝えます。

  3. 課題:具体的な困難やハードルを説明します。

  4. 行動:自分がとった行動と、その結果を伝えます。

  5. 活用:最後に、御社でどう活かせるかを述べます。

「得意なこと」を伝える際のコツは?

得意なことを伝える際の6つのコツ:結論ファーストで伝える・具体的なエピソードを添える・数字や成果を入れる・企業の業務と結びつける・自信を持って話す・謙虚さも忘れずに

結論ファーストで伝え、具体的なエピソードと数字・成果をセットで示し、企業の業務と結びつけることが評価されるコツです。

特に意識したいポイントは以下の通りです。

  • 結論ファーストで伝える:最初に「私の得意なことは〇〇です」と明確に述べる

  • 具体的なエピソードを添える:抽象的な言葉だけでなく、実際の経験を交えて説明する

  • 数字や成果を入れる:「売上を20%向上させた」など、可能な限り具体的な数字を入れる

  • 企業の業務と結びつける:得意なことが入社後どのように活きるかまで言及する

  • 自信を持って話す:自分では当たり前と思っていても、堂々と伝える

  • 謙虚さも忘れずに:チームの協力があったことなど、周囲への感謝も示す

「得意なこと」を伝える際に何に注意すべき?

得意なことを伝える際の6つの注意点:抽象的な表現を避ける・嘘をつかない・求める人物像とズレていないか確認する・自慢話にならないようにする・デメリットも把握しておく・仕事に関係のない得意なことは避ける

志望職種と矛盾する得意なことを選ばないこと、抽象的な表現を避けること、自慢話にしないことが主な注意点です。

失点を防ぐために、次の点を事前に確認しておきましょう。

  • 抽象的な表現を避ける:「コミュニケーション力がある」ではなく、具体的な行動に分解する

  • 嘘をつかない:面接で深掘りされた時にボロが出るため、事実に基づいて話す

  • 企業の求める人物像とズレていないか確認する:得意なことと企業のカルチャーがマッチしているかを事前に確認する

  • 自慢話にならないようにする:チームの協力があったことなど、謙虚さも見せる

  • 得意なことのデメリットも把握しておく:強みが裏目に出るケースも理解しておく

  • 仕事に関係のない得意なことばかり選ばない:業務との関連性を意識する

【得意なこと別・例文】受かる回答と落ちる回答の違いは?

受かる回答は「具体的な場面・行動・成果」がセットで示されているのに対し、落ちる回答は分量はあっても中身がスカスカな点が決定的な違いです。

以下の例文で、違いを具体的に確認してみましょう。

例文①:人の話を聞くこと

【得意なこと別】受かる例文・落ちる例文:人の話を聞くこと
落ちる例文

私の得意なことは人の話を聞くことです。昔から友達の相談に乗ることが多く、よく「話しやすい」と言われます。相手の気持ちに寄り添うことを大切にしていて、困っている人がいたら助けたいと思っています。この力を活かして、御社でも人と関わる仕事で頑張りたいと考えています。

受かる例文

私の得意なことは、相手の話を丁寧に聞いて本音を引き出すことです。大学時代、アパレルショップでアルバイトをしていた際、お客様の多くが「何を買えばいいかわからない」と悩んでいました。そこで私は、まずお客様のライフスタイルや好みを丁寧に聞き出すことを心がけました。「どんな場面で着たいですか?」「普段はどんな色が多いですか?」と質問を重ねることで、お客様自身も気づいていなかった好みを一緒に発見できました。その結果、リピーターのお客様が増え、個人売上も前月比30%向上しました。御社の営業職でも、お客様の潜在的なニーズを引き出し、最適な提案ができると考えています。

例文②:問題の原因を見つけること

【得意なこと別】受かる例文・落ちる例文:問題の原因を見つけること
落ちる例文

私の得意なことは問題の原因を見つけることです。何かトラブルがあったときは、まず原因を考えるようにしています。周りの人が困っているときも、一緒に考えて解決策を見つけることが多いです。論理的に考えることが好きなので、この力を御社の仕事でも活かしていきたいと思います。

受かる例文

私の得意なことは、問題の原因を分解して特定することです。大学のゼミでプレゼン大会に参加した際、初回の発表では「内容がわかりにくい」という評価を受けました。そこで私は、原因を「情報量が多すぎること」「結論が後ろにあること」「資料の構成が複雑なこと」の3つに分けて整理しました。その上で、結論を冒頭に置き、図表を増やして1スライド1メッセージに修正した結果、次回発表ではゼミ内で最も高い評価を得ることができました。御社でも、課題を構造的に整理し、改善策を具体的に実行する力を活かしたいと考えています。

例文③:すぐに行動に移すこと

【得意なこと別】受かる例文・落ちる例文:すぐに行動に移すこと
落ちる例文

私の得意なことはすぐに行動に移すことです。何かやるべきことがあったら、あまり悩まずにすぐ動くタイプです。大学時代もいろいろな活動に積極的に参加してきました。この行動力を活かして、御社でもスピード感を持って仕事に取り組みたいと考えています。

受かる例文

私の得意なことは、必要だと思ったことをすぐに形にする行動力です。飲食店のアルバイトで、雨の日は来客数が大きく落ちることが課題でした。私はその日のうちに、店頭に「雨の日限定セット」のPOPを作って掲示し、SNSでも告知する提案を店長に行いました。提案はその場で採用され、当日は通常の雨の日より売上が15%伸びました。御社でも、状況を見てすぐに動き、成果につながる行動を取れると考えています。

例文④:コツコツ続けること

【得意なこと別】受かる例文・落ちる例文:コツコツ続けること
落ちる例文

私の得意なことはコツコツ続けることです。一度始めたことは最後までやり遂げる性格で、途中で投げ出すことはあまりありません。大学時代も勉強やサークル活動を継続してきました。この粘り強さを活かして、御社でも長期的に成果を出していきたいと思います。

受かる例文

私の得意なことは、地道な努力を継続して成果につなげることです。私は英語が苦手だったため、大学2年の春から毎日1時間の英語学習を1年間続けました。単語学習、音読、模試の復習を曜日ごとに分けて進めた結果、TOEICのスコアを520点から760点まで伸ばすことができました。御社でも、すぐに結果が出ない場面でも粘り強く努力を続け、着実に成果を積み上げていきたいと考えています。

例文⑤:新しいアイデアを出すこと

【得意なこと別】受かる例文・落ちる例文:新しいアイデアを出すこと
落ちる例文

私の得意なことは新しいアイデアを出すことです。普段からいろいろなことに興味を持っていて、よくアイデアを思いつきます。友達からも「発想が面白い」と言われることがあります。この創造力を活かして、御社でも新しい企画を提案していきたいと考えています。

受かる例文

私の得意なことは、課題に対して新しい切り口で解決策を考えることです。カフェのアルバイトで、平日午後の来客数が少ないことが課題でした。そこで私は、近隣大学の学生向けに「勉強カフェプラン」を提案し、コーヒー1杯で3時間滞在できる仕組みを考えました。店内POPとSNSで告知した結果、平日午後の来客数は以前の1.5倍になりました。御社でも、現状の課題を捉えた上で、新しい発想で価値を生み出したいと考えています。

まとめ

得意なことは誰にでもあり、見つけ方さえ知れば必ず特定できます。一覧から探す、自己分析する、質問に答えるなど自分に合った方法を試し、見つけた得意なことはES・面接で「仕事でどう活かせるか」とセットで伝えましょう。得意なことを把握することは、自分に合った仕事選びや選考対策にも直結します。

ただ、自分一人では得意なことに気づきにくかったり、うまく言語化できなかったりすることも少なくありません。そんなときは、就活のプロに相談してみるのも一つの手です。内定くんエージェントなら、キャリアアドバイザーとの面談を通じて、得意なことの発見からES・面接での伝え方まで一貫してサポートしてもらえます。

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よくある質問

成田さんがキャリアアドバイザーをしている際によく聞かれる質問や、学生へのインタビューで出てきた疑問への回答をご紹介します。

得意なことと特技の違いは?

得意なことは自然とできることで性格に根ざしたもの、特技は後天的に身につけたスキルという違いがあります。面接では厳密に区別されないことも多いですが、自己分析の段階で両方を整理しておくとよいでしょう。

得意なことは自然とできることで、「人の話を聞くのが上手」など性格に根ざしたものです。一方、特技は後天的に身につけたスキルで、英語やプログラミングなどが該当します。一貫性があるかどうか不安なら、エージェントに添削してもらうと安心です。

得意なことが複数ある場合はどうすればいいか?

ESや面接では1つに絞って深掘りするのがおすすめです。複数を並べると説明が浅くなり、印象に残りにくくなります。

得意なことが複数あるのは自然なことです。志望企業や職種に最もマッチするものを優先しましょう。一人で判断するのが難しければ、就活のプロに相談することで志望企業に合わせた最適な強みの選び方をアドバイスしてもらえます。

面接で「得意なこと」を深掘りされたらどう答えればいいか?

「なぜ得意なのか」「どう活かしてきたか」「入社後どう活かすか」の3パターンに備えておけば対応できます。

面接官は「得意なこと」をさまざまな角度から深掘りします。「なぜ得意なのか?」には幼少期の経験を、「どう活かしてきたか?」にはアルバイトやサークル活動のエピソードを、「入社後どう活かすか?」には企業の業務内容と結びつけて説明しましょう。深掘り質問への対策が不安な場合は、エージェントに模擬面接をお願いすると実践的なアドバイスがもらえます。

得意なことを仕事にするデメリットはある?

得意なことと好きなことは必ずしも一致しないため、飽きるリスクがある点がデメリットです。そのため、得意なこと×興味のある分野が重なる仕事を選ぶのが理想です。

得意なことと好きなことは必ずしも一致せず、飽きることもあります。また、仕事では苦手な業務にも取り組む必要があります。しかし、強みを活かせる仕事は成果が出やすく、やりがいを感じやすいメリットがあります。得意・不得意のバランスは、就活のプロに相談すると最適な仕事選びのアドバイスがもらえます。

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成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では日系大手複数社から内定を獲得し、経営幹部候補としての育成ルートが用意された一社に入社。日系大手事業会社にて最年少で部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画、選考フロー構築、入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を持つ。

成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では日系大手複数社から内定を獲得し、経営幹部候補としての育成ルートが用意された一社に入社。日系大手事業会社にて最年少で部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画、選考フロー構築、入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を持つ。

成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では日系大手複数社から内定を獲得し、経営幹部候補としての育成ルートが用意された一社に入社。日系大手事業会社にて最年少で部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画、選考フロー構築、入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を持つ。

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