「ガクチカをAIで書いたら、面接官にバレる?」
「AIにガクチカを作ってもらっても大丈夫?」
こうした不安を抱えている就活生は少なくありません。
結論から言えば、ガクチカの作成にAIを使うこと自体は問題ありません。大切なのは「どう活用するか」です。
AIにガクチカを丸ごと作ってもらい、そのまま提出するのではなく、AIを壁打ち相手として活用しながら自分の経験を整理し、最終的に自分の言葉で仕上げることが重要です。
本記事では、元日系大手人事で、キャリアアドバイザーとして延べ3,000名以上の学生と接点を持ってきた成田さん監修のもと、AIを活用してガクチカを作成する方法を5つのステップで解説します。
AIで作ったガクチカは企業にバレる?
結論、「バレる・バレない」よりも「AIをどう活用するか」が重要です。
AIが生成したガクチカをそのまま提出すると、採用担当者に違和感を持たれる可能性があります。
企業の人事担当者は、多くの学生のエントリーシートに目を通しています。そのため、テンプレート的な文章や不自然に整った表現、学生本人が普段使わないような言葉には気づきやすいです。
特に注意したいのが面接です。
ガクチカでは、
「なぜその行動を取ったのですか?」
「そのとき一番大変だったことは?」
「他にどんな方法を考えましたか?」
「あなた自身は具体的に何をしましたか?」
など、エントリーシートに書いた内容を細かく深掘りされます。
AIが作った文章をそのまま使っていると、こうした質問に自分の言葉で答えられず、書類の内容と面接での回答にズレが生まれてしまいます。
当然ながら、「ガクチカを400字で作って」とだけAIに指示し、出力された文章をそのまま使うのは避けるべきです。
一方で、AIを使うこと自体が悪いわけではありません。
重要なのは、AIを「代筆してもらうためのツール」ではなく、「自分の経験や考えを整理するためのパートナー」として使うことです。
最終的には必ず、自分自身が納得できる言葉でガクチカを仕上げましょう。
実際に学生の約9割はエントリーシートにAIを活用している
成田さんが就活生を支援する中では、エントリーシートを書く際にAIを活用する学生は約9割に達しているといいます。
ChatGPTをはじめとする生成AIが普及したことで、自己PRや志望動機、ガクチカなどの作成にAIを使う学生は珍しくなくなりました。
実際に、AIを壁打ち相手として活用しながら、自分の経験を整理したり文章をブラッシュアップしたりして、内定につなげている学生も多くいます。
そのため、「AIを使うか・使わないか」で悩むよりも、正しく使いこなすことを考える方が重要です。
企業側も、AIを活用してガクチカを書くことはわかっている
企業側も、学生がエントリーシート作成にAIを使っていることは認識しています。
採用担当者が見ているのは、単に「AIを使ったかどうか」ではありません。
ガクチカを通じて、
どのようなことに力を入れてきたのか
どんな課題に直面したのか
そのとき何を考えたのか
どのように行動したのか
その経験から何を学んだのか
といった点を確認しています。
つまり、自分自身の経験や考えがしっかり反映されていれば、AIを活用してガクチカを作成すること自体は問題ありません。
ガクチカをAIで作成するとどんなメリットがある?
正しく使えば、AIはガクチカ作成を効率化する便利なツールです。
主なメリットは以下の4つです。
時間と労力を大幅に削減できる
構成や表現のヒントが得られる
複数企業への応募を効率化できる
一定の質を担保できる
時間と労力を大幅に削減できる
ガクチカを作るには、学生時代の経験を振り返り、エピソードを選び、その中で自分が何を考えて行動したのかを整理する必要があります。
さらに、それを限られた文字数で文章にまとめなければなりません。
一人でゼロから考えると時間がかかりますが、AIを壁打ち相手として使えば、経験の整理や文章構成にかかる時間を短縮できます。
就活では、ガクチカ以外にも自己分析、企業研究、志望動機、面接対策など多くの準備が必要です。
AIをうまく使ってガクチカ作成を効率化すれば、他の選考対策に時間を使えるようになります。
構成や表現のヒントが得られる
AIは、自分の経験を整理する壁打ち相手として活用できます。
例えば、自分の経験をAIに伝え、
「この経験で最も大きな課題は何だと思いますか?」
「私自身の工夫が伝わる部分はどこですか?」
「もっと深掘りすべき部分を質問してください」
と依頼すれば、自分一人では気づかなかったポイントを整理できます。
また、同じ経験でも「主体性を強調するパターン」「課題解決力を強調するパターン」「チームでの動きを強調するパターン」など、複数の切り口を提案してもらうこともできます。
複数企業への応募を効率化できる
就活では、多くの企業にエントリーすることがあります。
企業によって、
「学生時代に最も力を入れたことを400字以内で教えてください」
「学生時代に挑戦した経験を300字以内で教えてください」
「周囲を巻き込んで取り組んだ経験を教えてください」
など、ガクチカの聞き方や文字数が異なります。
AIを活用すれば、ベースとなるガクチカを作った上で、質問内容や文字数に合わせて効率的に調整できます。
一定の質を担保できる
ガクチカには基本的な構成があります。
例えば、
結論
↓
背景・目標
↓
課題
↓
行動
↓
結果
↓
学び
という流れです。
AIにこうした構成を指定すれば、文章を書くことに慣れていない人でも、ある程度整理されたガクチカを作成できます。
ただし、構成が整っているだけでは評価されるガクチカにはなりません。
最終的には、自分ならではの考え方や行動が伝わる内容に仕上げる必要があります。
ガクチカをAIで作成するとどんなデメリット・リスクがある?
AIを正しく使えていない場合、ガクチカの質が下がってしまうこともあります。
主なデメリット・リスクは以下の4つです。
オリジナリティが出にくい
不自然な表現・AI独特の言い回しが出やすい
面接で深掘りされたときに困る可能性がある
情報の誤りが含まれる可能性がある
オリジナリティが出にくい
AIに情報をほとんど与えずにガクチカを作らせると、テンプレート的な文章になりやすくなります。
例えば、
「チームで協力して課題を乗り越えました」
「コミュニケーションを大切にしました」
「周囲を巻き込みながら取り組みました」
といった表現だけでは、他の学生との差別化ができません。
ガクチカで重要なのは、経験の大きさではなく、「その状況であなたが何を考え、どう行動したのか」です。
AIだけでは、その人固有の考え方や感情までは正確に理解できません。
自分自身で経験を掘り下げる必要があります。
不自然な表現・AI独特の言い回しが出やすい
AIが生成した文章には、普段の学生が使わないような堅い言葉や、整いすぎた表現が含まれることがあります。
文章としては間違っていなくても、実際に面接で口にすると違和感があるケースもあります。
判断基準は、「この文章をそのまま面接で話せるか」です。
自分では使わない表現があれば、自分の言葉に直しましょう。
面接で深掘りされたときに困る可能性がある
ガクチカは、面接で特に深掘りされやすい項目です。
例えば、
「なぜその目標を設定したのですか?」
「なぜその方法を選んだのですか?」
「他のメンバーはどう考えていましたか?」
「あなたがいなかったら結果はどうなっていたと思いますか?」
といった質問をされることがあります。
AIが作った内容をそのまま暗記しているだけでは、こうした質問には対応できません。
ガクチカを完成させる段階で、文章に書いていない部分まで自分自身で説明できる状態にしておきましょう。
情報の誤りが含まれる可能性がある
AIが文章を整える過程で、入力していない数字や事実を補ってしまうことがあります。
例えば、
「売上を20%向上させた」
「参加者を100人増やした」
「チーム20名をまとめた」
など、実際には存在しない数字が追加されるケースです。
自分の経験について書いているにもかかわらず、事実と異なる内容になっていないかは必ず確認してください。
AIでガクチカを作成する5つのステップとは?
AIでガクチカを作成するときは、以下の5つのステップで進めましょう。
ステップ①:絶対に避けるべき注意点を押さえておく
ステップ②:AIツールを選ぶ
ステップ③:ガクチカに必要な5つの要素を言語化する
ステップ④:ガクチカのたたき台を作成する
ステップ⑤:ガクチカをブラッシュアップする
いきなりAIに「ガクチカを作って」とお願いするのではなく、まず自分の経験を整理してから文章を作ることがポイントです。
ここからは、それぞれのステップを詳しく解説します。
〖ステップ①〗AIでガクチカを作る際に絶対に避けるべき注意点は?
AIでガクチカを作成する前に、避けるべき使い方を把握しておきましょう。
特に重要なのは以下の3つです。
コピペで提出は絶対NG
機密情報・個人情報の入力禁止
事実確認は必須
コピペで提出は絶対NG
AIが生成したガクチカを、そのままコピーして提出するのは避けましょう。
ガクチカは、面接で高確率で深掘りされる項目です。
文章だけきれいに作れていても、「なぜ?」と聞かれたときに自分で説明できなければ意味がありません。
AIが作った文章はあくまでも「たたき台」と考え、最終的には自分自身で書き直してください。
機密情報・個人情報の入力禁止
AIツールに個人情報や、外部に公開してはいけない情報を入力するのは避けましょう。
アルバイトやインターンについて入力する場合も、顧客の氏名や社内限定の情報、未公開情報などを入力しないよう注意してください。
必要であれば、「大手飲食店」「IT企業のインターン」など、特定されない表現に置き換えましょう。
事実確認は必須
AIが生成した文章は必ず確認してください。
特に、
人数
売上
割合
順位
期間
固有名詞
などは要注意です。
AIが文章を読みやすくするために、実際には存在しない数字や内容を追加している場合があります。
ガクチカに書く内容は、すべて自分自身が事実として説明できるものにしましょう。
〖ステップ②〗ガクチカ作成にはどのAIツールを選べばいい?
ガクチカ作成には、就活特化型AIと汎用生成AIがあります。
自分の使い方に合わせて選びましょう。
まず試しやすいのは以下の4つです。
内定くんAI
ChatGPT
Gemini
Claude
〖特におすすめ〗内定くんAI
内定くんAIは、LINE上で利用できる就活特化型AIです。
登録したプロフィール情報をもとに、ガクチカや自己PR、志望動機などのエントリーシート作成をサポートできます。
ChatGPTなどの汎用AIと違い、細かいプロンプトを自分で考えなくても就活向けの文章を作成しやすい点が特徴です。
AIに慣れておらず、「どう指示を出せばいいかわからない」という人は、就活特化型AIから使ってみるとよいでしょう。
ChatGPT
ChatGPTは、対話形式で自分の経験を深掘りする用途に向いています。
例えば、
「私のガクチカを作ってください」
といきなり頼むのではなく、
「この経験についてガクチカを作りたいです。面接官の立場から、深掘りすべき質問を一つずつしてください」
と指示すると、自分の経験を整理できます。
ガクチカの壁打ちから文章作成、添削まで幅広く使えます。
Gemini
Geminiも、ガクチカの整理や文章作成に活用できます。
自分の経験を箇条書きで入力し、どのエピソードがガクチカとして使いやすいか比較してもらったり、文章の改善点を指摘してもらったりできます。
Claude
Claudeは、長い文章や多くの情報を整理する用途に向いています。
過去の経験をまとめて入力し、その中からガクチカに向いているエピソードを選んでもらったり、作成済みの文章の論理構成を確認してもらったりする使い方ができます。
【8選】その他のAIツールは?
その他には、就活AI byジェイック、SmartES、ES Maker、ESの達人 ONECAREER、AI就活サポたくん、すごい自己PRメーカー、キャリタス AIジェネレーター、マイナビ自己PR作成ツールがあります。
いずれも自己PR作成を効率化できるツールですが、会員登録の有無、無料回数、就活特化度、例文の豊富さなどに違いがあります。自分が重視したい使いやすさに合わせて選びましょう。
就活AI byジェイック:登録不要で即利用可・総合就活AI。キーワード入力のみで文章生成でき、面接想定質問のリストアップ機能もあり、作成から面接準備まで一貫してサポートします。
SmartES:選考通過ES約10万件を学習。箇条書き入力だけで勝ちパターンに基づいた文章を生成。文字数指定も可能で、初回5回・以降1日3回まで無料です。
ES Maker:6万枚以上のESを学習したAIが、質問・キーワード・文字数の入力で文章を作成。会員登録なしでも1日3回まで利用可能、登録すると無制限です。
ESの達人 ONECAREER:ONE CAREER連携・15万件ES学習。業界別・企業別の例文が充実しており、評価される構成や表現を学べます。
AI就活サポたくん:LINE対応で4つの質問に答えるだけでES作成。添削では「総評」と「詳細」の2部構成で改善点を提示。24時間対応です。
すごい自己PRメーカー:転職者向け自己PR自動生成ツール。就活利用の妥当性は別途ご確認ください。
キャリタス AIジェネレーター:キャリタス就活アプリ限定。AI自己PR自動生成(Claude搭載)。4つの質問に回答するだけで約400字の自己PRを生成します。
マイナビ自己PR作成ツール:穴埋め形式で自己PR作成(AI自動生成ではない)。作成した内容はMy CareerBoxに連携でき、複数企業への提出に活用できます。
AIツールの比較表
ツール名 | 種別 | 会員登録 | 無料利用 | 回数制限 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
就活特化型 | 要(LINE) | あり | なし | LINE対応・自己分析・企業分析機能搭載 | |
ChatGPT | 汎用生成AI | 要 | あり | 無料版はGPT-4oに制限あり | 対話形式で深掘り・壁打ち向き |
Gemini | 汎用生成AI | 要 | あり | 無料版は利用回数制限あり | Google検索連携・最新情報対応 |
Claude | 汎用生成AI | 要 | あり | 無料版はメッセージ数に制限あり | 長文処理・論理構成・添削に強い |
就活AI byジェイック | 就活特化型 | 不要 | あり | なし | 登録不要で即利用可・総合就活AI |
SmartES | 就活特化型 | 要 | あり | 初回5回・以降3回/日 | 選考通過ES約10万件学習・文字数指定対応 |
ES Maker | 就活特化型 | 不要/要 | あり | 非会員3回/日・会員無制限 | 登録なしで利用可・文字数指定対応 |
ESの達人 ONECAREER | 就活特化型 | 要 | あり | なし | ONE CAREER連携・15万件ES学習 |
AI就活サポたくん | 就活特化型 | 要(LINE) | あり | なし | LINE対応・ES作成・面接対策 |
すごい自己PRメーカー | 就活/転職向け | 要 | あり | なし | 転職者向け自己PR自動生成※ |
キャリタス AIジェネレーター | 就活特化型 | 要(アプリ) | あり | なし | AI自己PR自動生成(Claude搭載) |
マイナビ自己PR作成ツール | 就活特化型 | 要 | あり(会員限定) | なし | 穴埋め形式で自己PR作成(AI自動生成ではない) |
※内定くん運営事務局調べ
〖ステップ③〗ガクチカに必要な5つの要素をどう言語化する?
ガクチカの質を左右するのは、AIに文章を書かせる前の「言語化」です。
「とりあえずAIにガクチカを書いてもらったけれど、なんとなく自分っぽくない」
という状態になる原因の多くは、AIに渡す情報が不足していることです。
まずは自分自身の経験を整理しましょう。
5つの要素を言語化する前に何をすべき?
最初に、学生時代の経験を洗い出しましょう。
ガクチカというと、
「全国大会に出た」
「起業した」
「大規模なイベントを成功させた」
といった華やかな経験が必要だと思われがちですが、必ずしもそうではありません。
企業が見ているのは経験の大きさだけではなく、その経験の中でどのように考え、行動したのかです。
例えば、
部活動
サークル
アルバイト
ゼミ・研究
長期インターン
学園祭
ボランティア
資格勉強
なども十分にガクチカになります。
AIに、
「学生時代の経験をこれから箇条書きで送ります。ガクチカとして使いやすいものを3つ選び、理由を教えてください」
とお願いするのも有効です。
言語化すべき5つの要素とは?
ガクチカを作る前に、以下の5つを整理しましょう。
学生時代に何に力を入れたのか
どのような目標・背景があったのか
どんな課題に直面したのか
課題に対して自分がどう考え、行動したのか
どんな結果・学びを得たのか
学生時代に何に力を入れたのか
まず、ガクチカのテーマを一言で表せるようにします。
例えば、
「飲食店のアルバイトで、新人の早期離職改善に取り組んだ経験」
「体育会サッカー部で、レギュラー獲得に向けて練習方法を改善した経験」
「ゼミで、チームの研究発表の質向上に取り組んだ経験」
などです。
何について話すのかが最初に伝わるようにしましょう。
どのような目標・背景があったのか
次に、当時置かれていた状況を整理します。
「なぜその活動に取り組んでいたのか」
「どのような目標を持っていたのか」
「自分はどんな立場だったのか」
を言語化しましょう。
背景がわかることで、その後の課題や行動の意味が伝わりやすくなります。
どんな課題に直面したのか
ガクチカでは、「何を頑張ったか」だけではなく、「どんな課題を乗り越えたか」が重要です。
例えば、
「新人の半数が3カ月以内に辞めていた」
「大会出場を目指していたが、チーム内の連携が取れていなかった」
「研究発表で意見がまとまらず、準備が進んでいなかった」
などです。
課題が具体的であるほど、その後の行動も伝わりやすくなります。
課題に対して自分がどう考え、行動したのか
ガクチカの中でも特に重要な部分です。
単に、
「話し合いました」
「練習しました」
「努力しました」
ではなく、
「なぜその行動を取ったのか」
まで整理しましょう。
例えば、
「新人が辞める原因は仕事量ではなく、質問しづらい環境にあると考え、勤務後に一対一で話を聞いた」
というように、考えと行動をセットで伝えると、その人らしさが出ます。
どんな結果・学びを得たのか
最後に、その行動によって何が変わったのかを整理します。
結果は可能な限り数字で表現しましょう。
例えば、
「新人の3カ月以内の離職率が50%から20%になった」
「参加者が前年の80人から120人に増えた」
などです。
数字がない場合でも、
「店長から新人教育を任されるようになった」
「チーム内で同じ方法が採用された」
など、第三者からの評価や具体的な変化を示すことができます。
また、結果だけではなく、その経験を通じて何を学んだのかまで整理しておきましょう。
AIで壁打ちしながら言語化を深めるコツは?
AIを使うときは、「答えを作ってもらう」のではなく、「質問してもらう」使い方がおすすめです。
例えば、
「これから私の学生時代の経験を送ります。ガクチカにするために足りない情報を、面接官の立場から一問ずつ質問してください」
と指示します。
すると、
「なぜその目標を設定したのですか?」
「課題の原因をどのように分析しましたか?」
「あなた自身が行ったことは何ですか?」
「別の方法ではなく、その方法を選んだ理由は?」
など、自分の経験を深掘りする質問をしてもらえます。
回答を繰り返していくことで、ガクチカに必要な情報が自然と整理されていきます。
過去の経験を箇条書きで伝え、ガクチカに向いている経験を選んでもらう
どの経験をガクチカにすればいいかわからない場合は、学生時代の経験をまとめてAIに伝えましょう。
例えば、
「以下は大学時代に取り組んだ経験です。この中からガクチカに向いている経験を3つ選び、理由を説明してください」
と依頼します。
AIの回答をそのまま採用する必要はありませんが、自分では見落としていたエピソードに気づける可能性があります。
「なぜ?」を繰り返してもらう
ガクチカに個性を出すには、行動の背景にある考えを深掘りすることが重要です。
AIに、
「私の回答に対して、理由が浅い部分には『なぜ?』と追加質問してください」
と頼みましょう。
「なぜその行動をしたのか」
「なぜその課題に注目したのか」
「なぜ自分が動こうと思ったのか」
を繰り返すことで、その人らしい価値観が見えてきます。
数字にできる部分を探してもらう
「もっと具体的にしたいので、数字で表現できそうな部分を質問してください」
とAIに依頼するのも有効です。
ただし、AIが数字を勝手に作らないよう、
「数字を推測したり作ったりせず、私に確認してください」
と付け加えておきましょう。
複数の切り口を出してもらう
同じ経験でも、見せ方によって印象は変わります。
例えば、
「この経験を、①主体性、②課題解決力、③周囲を巻き込む力の3つの観点からガクチカにした場合、それぞれどの部分を強調すべきか教えてください」
と聞いてみましょう。
複数の切り口を比較することで、自分が最も伝えたいポイントを整理できます。
〖ステップ④〗ガクチカのたたき台をどう作成する?
ステップ③で整理した情報をAIに入力し、ガクチカのたたき台を作ります。
ポイントは、いきなり完成版を求めないことです。
まず複数の案を作ってもらい、その中から自分に合うものを選びましょう。
整理した情報をAIに入力する
ステップ③で整理した、
取り組んだこと
背景・目標
課題
自分の考え
行動
結果
学び
をAIに伝えます。
具体的な数字や事実があれば一緒に入力しましょう。
情報が具体的であるほど、自分の経験に沿ったガクチカを生成しやすくなります。
ガクチカの基本構成を指示する
AIに文章を作ってもらう際は、構成まで指定しましょう。
ガクチカでは、以下の6つの要素で構成すると整理しやすくなります。
結論:学生時代に何に力を入れたのか
背景・目標:どんな状況で何を目指したのか
課題:どんな問題に直面したのか
行動:何を考え、具体的に何をしたのか
結果:どのような成果・変化が生まれたのか
学び:その経験から何を学んだのか
この構成をAIに指定した上で、自分の情報を入力しましょう。
書き方のポイントを指示する
より質の高いガクチカを作るには、AIに文章の条件も伝えましょう。
例えば、
結論から書く
自分自身の行動を具体的にする
「頑張った」「工夫した」など抽象的な表現を避ける
可能な範囲で数字を使う
事実として入力していない内容は追加しない
面接で学生本人が話せる自然な文章にする
400字以内にする
といった条件です。
AIの精度を上げるためのコツは?
AIを使う際は、一度で完成させようとしないことが重要です。
良いガクチカの構成を参考にさせる
良いガクチカの例文がある場合は、AIに読み込ませて構成を分析してもらう方法もあります。
ただし、例文の内容をコピーするのではなく、
「この文章の構成や、具体性を出す方法だけ参考にしてください」
と指示しましょう。
文字数を明確に指定する
企業ごとに文字数制限が異なるため、
「400字以内」
「300字程度」
「200字以内」
など具体的に指示します。
最初から文字数上限ぴったりにするのではなく、少し余裕を持った文章を作り、自分で調整するのもおすすめです。
一度で完成を目指さず、複数パターン生成する
例えば、
「同じ経験をもとに、切り口を変えて3パターン作ってください」
と依頼しましょう。
複数の案を比較し、
「この文章の書き出しがいい」
「このパターンの行動部分が自分に近い」
など、良い部分を選びながら仕上げていきます。
「〇〇な印象を与えたい」と指定する
企業の求める人物像に合わせて、
「主体的に行動できる印象」
「周囲と協力して成果を出せる印象」
「粘り強く課題に取り組む印象」
などを指定することもできます。
ただし、実際の経験とかけ離れた人物像を無理に作るのは避けましょう。
〖コピペで使える〗おすすめプロンプトテンプレート
以下の2ステップでAIに指示すると、ガクチカのたたき台を作りやすくなります。
Step1. 情報を読み込ませて、3パターンのたたき台を作る
あなたは就職活動に詳しいキャリアアドバイザーです。
以下の入力情報をもとに、ガクチカのたたき台を3パターン作成してください。
【条件】
・学生時代に力を入れたことが最初にわかるようにする
・課題→考え→行動→結果が明確に伝わる構成にする
・特に「本人が何を考え、何をしたか」を具体的にする
・入力していない事実や数字を勝手に追加しない
・抽象的な表現をできるだけ避ける
・3パターンで強調するポイントを変える
・各400字程度で作成する
【入力情報】
学生時代に力を入れたこと:
[ここに記入]
当時の自分の立場:
[ここに記入]
目標:
[ここに記入]
直面した課題:
[ここに記入]
課題の原因について自分が考えたこと:
[ここに記入]
自分が行ったこと:
[ここに記入]
行動した理由:
[ここに記入]
結果:
[ここに記入]
経験から学んだこと:
[ここに記入]
【必ず含める構成】
結論:学生時代に何に力を入れたのか
背景・目標:どのような状況だったのか
課題:何が問題だったのか
行動:自分が何を考えて行動したのか
結果:どのような変化・成果があったのか
学び:経験から何を学んだのか
Step2. 選んだ案を洗練させて、提出用に仕上げる
先ほど作成した「パターン〇」をもとに、提出用のガクチカにブラッシュアップしてください。
以下の条件を守り、〇〇字以内にしてください。
【書き方のポイント】
最初の一文で何に力を入れたのかわかるようにする
課題を具体的にする
自分自身が考えたことを明確にする
自分が実際に行った行動を具体的にする
可能な部分は数字で具体化する。ただし数字を新しく作らない
チーム全体ではなく「自分が何をしたか」が伝わるようにする
抽象的な表現やAIらしい堅い表現を避ける
面接で本人がそのまま話せる自然な文章にする
入力されていない事実を追加しない
以上を踏まえて完成版を作成してください。
プロンプトの設計が難しいと感じたら?
ChatGPTなどの汎用AIでは、入力する情報やプロンプトを自分で考える必要があります。
「何を入力すればいいのかわからない」
「プロンプトを考えるのが面倒」
という場合は、就活特化型の内定くんAIを使う方法もあります。
就活向けに設計されているため、ガクチカや自己PR、志望動機などの作成を一貫して進めやすい点が特徴です。
〖ステップ⑤〗AIで作ったガクチカをどうブラッシュアップする?
AIで作成したガクチカは、そのまま提出せず必ずブラッシュアップしましょう。
最終的な判断基準は、「面接でこの内容を自分の言葉で説明できるか」です。
主に以下のポイントを確認してください。
就活のプロや第三者に添削してもらう
自分の言葉に書き換える
情報の正確性をチェックする
不自然な表現を直す
自分の言葉で説明してみる
〖おすすめ〗就活のプロに添削してもらう
ガクチカをさらにブラッシュアップしたい場合は、第三者に見てもらうことも重要です。
自分で書いた文章は、内容を知っているからこそ、説明不足の部分に気づきにくいものです。
就活のプロであれば、
「課題がわかりにくい」
「なぜその行動を取ったのかが伝わらない」
「チーム全体の話になっていて本人の役割が見えない」
など、採用担当者の視点から改善点を確認できます。
模擬面接もあわせて行えば、ガクチカへの深掘り質問にも対応しやすくなります。
自分の言葉に書き換える
AIが作った文章は、必ず自分が普段使う言葉に直しましょう。
特に、
「〜を遂行しました」
「〜を醸成しました」
「〜に寄与しました」
など、自分が面接で普段使わない言葉が入っている場合は注意が必要です。
文章を声に出して読み、「自分が実際に面接で話せそうか」を確認してください。
情報の正確性をチェックする
ガクチカの内容が、自分の実際の経験と一致しているか確認します。
特に数字や期間、人数などは念入りに確認してください。
AIが追加した事実が入っている場合は必ず削除しましょう。
不自然な表現を直す
文章としてきれいでも、本人らしくない文章になっていないか確認します。
言葉遣いだけでなく、
「本当に自分はこんなことを考えていたのか」
という観点でも確認しましょう。
AIによって後付けされた考えや学びがあれば、自分自身の経験に沿った内容に修正してください。
自分の言葉で説明してみる
最後に、完成したガクチカを見ずに、自分の言葉で説明してみましょう。
特に、
「なぜその活動に取り組んだのか」
「なぜその課題が起きていたのか」
「なぜその行動を選んだのか」
「一番大変だったことは何か」
「その経験から何を学んだのか」
について答えられるか確認してください。
これらを自然に説明できる状態になって初めて、ガクチカは完成です。
〖例文〗AIを使いこなすと、ガクチカはどう変わる?
AIを正しく活用すると、「アルバイトを頑張った」「サークル活動を頑張った」という抽象的な文章から、課題・考え・行動・結果が具体的に伝わるガクチカにブラッシュアップできます。
ここでは、「AIを使いこなした例文」と「AIの使い方が惜しい例文」を比較します。
アルバイト
AIを使いこなした例文
学生時代に最も力を入れたのは、飲食店のアルバイトで新人の早期離職改善に取り組んだことです。当時、新人の多くが入社後3カ月以内に退職しており、人手不足が続いていました。私は、新人との会話を通じて「忙しい時間帯に質問しづらいこと」が原因の一つだと考えました。そこで店長に提案し、新人一人につき先輩一人を担当としてつける仕組みと、勤務後5分間の振り返りを導入しました。さらに、よくある質問をまとめた簡単なマニュアルを作成しました。その結果、新人が質問する回数が増え、3カ月以内に退職する人数も減少しました。この経験から、目の前の問題だけを見るのではなく、当事者の話を聞いて原因を考え、周囲を巻き込みながら改善することの大切さを学びました。
AIの使い方が惜しい例文
学生時代に力を入れたことは、飲食店でのアルバイトです。私は新人教育を担当し、新人が働きやすい環境づくりに努めました。新人とは積極的にコミュニケーションを取り、わからないことがあればすぐに質問できる雰囲気づくりを心がけました。また、周囲のスタッフとも協力しながら業務を改善しました。その結果、新人が働きやすい職場になり、店長からも評価されました。この経験から、周囲と協力することの大切さを学びました。
どこが違う?
惜しい例文では、「コミュニケーションを取った」「協力した」といった抽象的な表現が中心になっています。
一方、良い例では、
「新人が辞めている」
↓
「質問しにくいことが原因だと考えた」
↓
「担当制度と振り返りを導入した」
というように、課題に対する思考と行動が明確です。
ガクチカでは「何をやったか」だけでなく、「なぜそう考え、どう動いたか」を具体的にすることが重要です。
サークル・部活動
AIを使いこなした例文
学生時代に力を入れたのは、テニスサークルの新入生定着率の改善です。例年、春に約60名が入会する一方、半年後には半数近くが参加しなくなることが課題でした。私は、新入生への聞き取りから、経験者中心の練習が多く初心者が馴染みにくいことが原因だと考えました。そこで幹部に初心者向け練習会の新設を提案し、経験者と初心者を固定ペアにする制度も導入しました。また、月に一度、新入生だけで参加できる交流会を企画しました。結果として、以前より継続して活動に参加する新入生が増えました。この経験から、組織の課題を解決するには、自分の感覚だけで判断せず、当事者の声を聞いた上で仕組みを変えることが重要だと学びました。
AIの使い方が惜しい例文
私はテニスサークルの活動に力を入れました。サークルでは新入生が馴染めるよう、積極的に声をかけました。また、イベントの企画にも携わり、多くのメンバーが楽しめるよう工夫しました。その結果、サークル内の雰囲気が良くなり、メンバー同士の仲も深まりました。この経験を通じて、周囲を巻き込む力を身につけました。
どこが違う?
惜しい例は「積極的に声をかけた」「イベントを企画した」で終わっており、なぜその行動が必要だったのかがわかりません。
良い例では、課題の原因を自分なりに分析した上で施策を行っています。
企業がガクチカで知りたいのは、単なる活動内容ではなく、その学生の考え方や行動のプロセスです。
ゼミ・研究
AIを使いこなした例文
学生時代に最も力を入れたのは、ゼミのグループ研究です。5人で企業のマーケティング施策について研究していましたが、当初は各自が調べた情報を持ち寄るだけで議論が深まらず、中間発表でも教授から「主張が見えない」と指摘されました。私は、情報量ではなく共通の仮説がないことが原因だと考え、毎回のミーティングの冒頭で「今回検証する問い」を一つ決める方法を提案しました。また、担当を分けるだけではなく、調査結果を全員で批判的に検討する時間を設けました。その結果、研究の方向性が明確になり、最終発表では教授から論理構成を評価していただきました。この経験から、チームで成果を出すには作業を分担するだけではなく、目的や問いを共有することが重要だと学びました。
AIの使い方が惜しい例文
私はゼミ活動に力を入れました。グループ研究では、メンバーと協力しながら資料を集め、発表資料を作りました。意見が合わないこともありましたが、積極的にコミュニケーションを取りながら話し合いを重ねました。その結果、無事に発表を成功させることができました。この経験から、チームワークの大切さを学びました。
どこが違う?
惜しい例では、他の学生にも当てはまりやすい内容になっています。
一方で良い例では、
「何が問題だったのか」
「自分は原因をどう考えたのか」
「具体的に何を変えたのか」
が明確です。
同じゼミ活動でも、思考と行動を具体化することで、その人らしいガクチカになります。
まとめ
AIを活用してガクチカを作る際に重要なのは、
「AIに丸投げしない」
「壁打ち相手として使う」
「最終的には自分の言葉で仕上げる」
という3点です。
AIを使うこと自体を過度に心配する必要はありません。
重要なのは、自分自身の経験や考えをAIに正しく伝え、それを整理するために活用することです。
本記事で紹介した、
注意点を押さえる
↓
AIツールを選ぶ
↓
ガクチカに必要な要素を言語化する
↓
たたき台を作る
↓
ブラッシュアップする
という5つのステップを順番に進めれば、AIの力を借りながら、自分らしさが伝わるガクチカを作成できます。
まずは、自分の学生時代の経験をAIに伝え、壁打ちから始めてみましょう。
文章を作ってもらうことから始めるのではなく、自分の経験を深掘りする質問をしてもらうことがポイントです。
AIで作ったたたき台をさらに磨きたい場合や、自分一人ではガクチカの良し悪しを判断できない場合は、就活のプロに添削してもらうのもおすすめです。
よくある質問
AIでガクチカを書くのは倫理的に問題ない?
AIをガクチカ作成の補助ツールとして活用すること自体は問題ありません。
重要なのは、AIに自分の経験を作ってもらわないことです。
自分が実際に経験した内容を整理したり、文章を読みやすくしたりする目的でAIを使い、最後は自分の言葉で仕上げましょう。
AIで作ったガクチカは面接で深掘りされても大丈夫?
正しくAIを活用していれば問題ありません。
むしろ、AIに面接官役をしてもらい、
「このガクチカについて深掘り質問をしてください」
と依頼すれば、面接対策にも利用できます。
重要なのは、ガクチカに書いた内容を暗記するのではなく、書かれていない部分についても自分で説明できるようにしておくことです。
AIツールは無料と有料で精度が変わる?
有料版の方が利用できる機能やモデルが多い場合がありますが、基本的なガクチカの壁打ちや文章作成であれば無料版でも活用できます。
AIそのものの性能だけでなく、どれだけ具体的な情報を入力できるかが文章の質を左右します。
最終的に自分の言葉で仕上げることの方が重要です。
ガクチカになるようなすごい経験がなくてもAIで作れる?
作れます。
企業がガクチカで見ているのは、必ずしも実績の大きさではありません。
アルバイトや部活動、サークル、ゼミなど身近な経験でも、
「どんな課題があったか」
「自分は何を考えたか」
「どのように行動したか」
を深掘りすれば、十分にガクチカになります。
AIに過去の経験を箇条書きで伝え、ガクチカとして使えそうなエピソードを一緒に探してもらうのもおすすめです。
自己PRや志望動機もAIで作れる?
自己PRや志望動機もAIを活用して作成できます。
ガクチカと同じように、AIに丸投げするのではなく、自分の経験や考えを整理する壁打ち相手として使うことが重要です。
AIでたたき台を作り、最後は必ず自分自身の言葉で仕上げましょう。



