「面接で最近読んだ本を聞かれて、うまく説明できなかった」
「読書習慣がなくて、何を答えればいいかわからない」
これらは、就活生からよく寄せられる悩みです。志望動機や自己PRは対策していても、こうした「変化球」の質問には不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、最近読んだ本は単なる雑談ではありません。実は面接官があなたの知的好奇心や学習意欲、課題解決力を見極めるための重要な質問なのです。
今回は、元日系大手人事で、キャリアアドバイザーとして延べ3,000名以上の学生を支援してきた成田さんの知見をもとに、企業が質問する意図や評価される回答の構成、受かる例文、好印象を与える話し方の基本ポイント、深掘り質問への対策などをご紹介します。
面接で問われる「最近読んだ本」とは何か?
「最近読んだ本」とは、直近で読んだ書籍とそこから得た学びを問う質問です。
面接官は、就活生が普段どのような本を手に取り、そこから何を学んでいるのかを知りたいと考えています。手に取る本にはその人の興味関心や価値観が色濃く反映されるため、志望動機や自己PRからは見えにくい「素の人物像」を把握できる質問として、面接で頻繁に取り上げられています。
企業はなぜ「最近読んだ本」を聞くのか?

単なるアイスブレイク以上の意図があり、知的好奇心・課題意識・情報整理力・対応力という4つの観点から就活生の資質を見極めるためです。
成田さんは日系大手企業の人事として多くの学生面接を担当する中で、この質問を通じて応募者の資質を見極めていたといいます。実際にどのような観点で質問を投げかけていたのか、現場経験に基づく4つの意図を紹介します。
知的好奇心・学習意欲を確認するため:読書習慣がある人は、課題解決のヒントや自己成長の糧を書籍から得ようとする傾向があります。SNSやネット情報が溢れる時代に、信頼性のある書籍から学ぶ姿勢は「入社後も自ら成長できる人物か」を判断する材料になります。
課題意識と自己成長への姿勢を知るため:「なぜその本を読んだのか」には、その人が今どんな課題を抱え、何を克服しようとしているかが表れます。本を読むに至った動機こそ、面接官が最も知りたいポイントです。
情報を整理して伝える力を見るため:本の内容を簡潔に要約し、学びを言語化できるかは、ビジネスにおける報告・提案能力と直結します。面接官が知らない本でも内容を具体的にイメージできるよう伝えられるかが評価されます。
用意していない質問での対応力を見るため:事前準備がしにくい質問を投げかけることで、想定外の事態にも柔軟かつ冷静に対応できる地頭の良さや機転を測っています。
このように、面接官は「何を読んでいるか」という事実よりも、「なぜ読んだのか」「何を学んだのか」「どう活かしたのか」というプロセスを多角的に評価しているのです。
「最近読んだ本」の回答で企業が評価しているポイントはどこか?

「何の本を読んだか」より「なぜ読んだか」「学びを言語化・行動化できるか」「自社の価値観と合うか」の4点を重点的に見ています。
成田さんは面接官として学生の合否判定に関わる中で、単に「有名な本を読んでいるか」ではなく、入社後に活躍できる素地があるかという視点から以下の4点を重点的に見ていたといいます。
目的を持って本を選んでいるか:面接官は「何の本を読んだか」より「なぜその本を読んだか」を重視しています。本のジャンルや知名度ではなく、自分の課題意識から主体的に選んだかどうかが評価のポイントです。
本から得た学びを言語化できているか:読んで終わりではなく、内容を咀嚼し、自分の言葉で学びを表現できるかを確認しています。印象に残った部分を一言でまとめられると、要約力の高さが伝わります。
学びを行動に移す習慣があるか:「読んでこう実践した」という行動変容が伴っていると、入社後も成長し続ける人物として高く評価されます。知識だけでなく実践力があるかが見られています。
自社の価値観・文化とマッチしているか:本の選び方や感想には、その人が大切にしている価値観が表れます。企業文化や仕事観と通じるものがあれば、「自社で活躍するイメージが湧く」と評価に繋がります。
面接官に好印象を与える「最近読んだ本」の回答内容はどう作ればいい?
「自分の課題意識に合った本を選ぶこと」と「学びを志望企業での仕事に結びつけて語ること」の2つを軸に回答を作れば好印象を与えられます。
本選びと話し方の両方が大切ですが、特に重要なのは「あなたらしさ」と「志望企業との接点」が伝わることです。ここでは、回答の組み立て方から具体的な例文まで、実践しやすい形で解説します。
【テンプレート】「最近読んだ本」の回答構成はどう組み立てる?

①結論(本のタイトル・著者)→②選んだ理由・きっかけ→③本の内容の要約(一文)→④印象に残った点・学び→⑤入社後・仕事への活かし方の5ステップで組み立てます。
この順番で話すと、面接官が内容を理解しやすくなります。特に「④学び」と「⑤活かし方」があることで、単なる読書報告ではなく、自己成長や仕事への意欲を示す回答になります。
【ポイント】「最近読んだ本」の回答内容で面接官に好印象を与えるには?

結論から伝え、「なぜ読んだか」の背景ストーリーを筋道立てて説明し、学びを実際の行動変容と結びつけることが好印象につながります。
以下のポイントを意識すると、同じ本を選んでも評価が大きく変わります。
結論から伝える:まず本のタイトルをはっきり伝えると、相手が話の全体像をつかみやすくなります。
「なぜ読んだか」を具体的にする:読書のきっかけにあなたの課題意識や価値観が表れます。
内容説明は短くする:本の要約が長すぎると、本筋がぼやけてしまいます。
学びを自分の言葉で言う:印象に残った点や学びを、自分の経験と結びつけて語りましょう。
行動変容を入れる:読んだ後に何を実践したかまで話せると説得力が増します。
仕事への活かし方で締める:入社後にどう活かしたいかまで話すと、志望度が伝わります。
【注意点】「最近読んだ本」の回答で減点されないために気をつけるべきことは?

本の名前だけで終わらない・読んでいない本を挙げない・「最近読んだ本はない」と答えない・漫画やライトノベルは避ける・面接官受けを狙って難しい本を選ばない、の5点が重要です。
「最近読んだ本」の回答には評価を下げるNGパターンがあります。以下のポイントを押さえて、致命的なミスを防ぎましょう。
本の名前だけで終わらない:「〇〇を読みました」だけで終わらせず、選んだ理由・学び・仕事への活かし方まで必ず言及しましょう。単なる本の紹介では人柄が伝わりません。
読んでいない本を挙げない:面接官は日頃から多くの学生を見ているプロです。話題の本を読んだふりをしても、深掘りで必ずボロが出ます。嘘がバレれば信用を完全に失い、不採用に直結します。
「最近読んだ本はない」と答えない:読書習慣がないと判断され、「入社後も学ばなさそう」とマイナス評価を受けます。今から1冊でも読んでおきましょう。
漫画・ライトノベルは避ける:学びを得られる作品も多いですが、娯楽のイメージが強く「活字を読む習慣がない」と判断される恐れがあります。特に堅い社風の企業では要注意です。
面接官受けを狙って難しい本を選ばない:内容を理解・説明できない難解な本を選ぶと、深掘りで答えられず逆効果になります。自分が本当に理解している本を選びましょう。
【ジャンル別の回答例文】「最近読んだ本」は具体的にどう答えればいい?
志望業界や自分の課題意識に近いジャンルの例文を参考にし、自分の経験・言葉に置き換えて回答を作るのが効果的です。
以下では、上記の構成・ポイントに沿った「最近読んだ本」の回答例を5ジャンルに分けて紹介します。ご自身の状況に近いものを参考にしてください。
ビジネス書の例文

最近読んだ本は、ピーター・ドラッカーの『マネジメント』です。ゼミのリーダーを務める中で、メンバーの力をうまく引き出せないという悩みがあり、チームマネジメントを学びたくて手に取りました。この本は一言で言うと、成果を出すための組織運営の原則を説いた本です。「強みに集中せよ」という一節が特に心に残り、読後はメンバーそれぞれの得意分野を活かした役割分担を提案するようになりました。御社でも、一人ひとりの強みを活かしてチームの成果を最大化できる人材を目指したいと考えています。
自己啓発書の例文

最近読んだ本は、スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』です。大学生活で課題やアルバイトに追われ、長期的な目標を見失いがちだったため、時間の使い方を根本から見直したくて読みました。この本は一言で言うと、成功を収めるための原則を7つの習慣として体系化したものです。「緊急ではないが重要なことを優先せよ」という教えが特に心に残り、読後は週に一度、将来のキャリアについて考える時間を確保するようになりました。御社でも目の前の業務に追われるだけでなく、長期的な視点を持って成果を出せる人材になりたいと考えています。
小説・文学の例文

最近読んだ本は、下村湖人の『次郎物語』です。就職活動を前に、困難に直面した時にどう乗り越えればよいか知りたくて手に取りました。この本は一言で言うと、主人公の次郎が様々な逆境を乗り越えながら精神的に成長していく物語です。「苦しみは人を育てる糧である」という場面が特に心に残り、読後はアルバイトで失敗した時も落ち込むのではなく、改善点を探す習慣がつきました。御社でも困難を成長の機会と捉え、粘り強く取り組める人材になりたいと考えています。
業界関連書籍の例文

最近読んだ本は、〇〇氏の『〇〇業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本』という業界入門書です。御社を志望する中で、業界全体の構造を理解しないと説得力のある志望動機が作れないと感じ、読み始めました。この本は一言で言うと、業界の仕組みや最新トレンド、今後の課題を体系的にまとめた入門書です。「デジタル化が既存のビジネスモデルを根本から変える」という指摘が印象に残り、読後は御社のIR資料やニュースも深く読めるようになりました。入社後もこの学習姿勢を継続し、業界の変化を先読みしながら貢献したいと考えています。
ノンフィクション・伝記の例文

最近読んだ本は、稲盛和夫氏の『生き方』です。社会人として働く上での心構えを知りたいと思い、経営者の思考法を学べるこの本を選びました。この本は一言で言うと、人生と仕事における原理原則を説いたものです。「利他の心を持て」という教えが特に心に残り、読後はサークル活動でも自分の成果だけでなくチーム全体の成功を考えて行動するようになりました。御社でも、自分の利益ではなく顧客や仲間のために貢献できる人材を目指したいと考えています。
最近読んだ本がない場合、今から見つけるにはどうすればいい?

志望業界の入門書や自分の課題意識に合う本を1冊選んで読むのが最も手軽な方法です。一人で選ぶのが難しければ、就活エージェントに相談して志望先に合った本を紹介してもらうこともできます。
読書習慣が全くなくても、今からでも面接に十分間に合います。本選びに迷う時間がもったいない方に向けて、最短で対策できる方法を紹介します。
【おすすめ】エージェントに相談する
本選びは志望業界や企業との相性が重要なため、自分一人で「この本でいいのか」を判断するのが難しいテーマです。就活のプロであるエージェントに相談すれば、あなたの課題意識や志望業界に合った本を一緒に選んでもらえます。さらに、面接官に響く回答の組み立て方まで具体的にアドバイスしてもらえるため、一人で悩むよりも準備の質が格段に上がります。
内定くんエージェントなら、業界事情に詳しいアドバイザーがマンツーマンで、選書から回答の答え方まで一貫してサポートします。
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志望業界に関連する本を1冊選んで読む
志望業界の入門書やトレンド解説本を1冊読むことで、業界への関心と入社意欲を同時にアピールできます。「御社を志望する中で業界理解を深めたくて読みました」と伝えれば、志望動機との一貫性も生まれます。書店のビジネス書コーナーで「〇〇業界」と書かれた本を探してみましょう。
自分の課題意識から逆算して本を探す
「コミュニケーション力を高めたい」「リーダーシップを身につけたい」など、自分の課題を明確にし、それを解決するための本を選びましょう。課題意識が明確だと、選書理由も自然に説明でき、主体性のアピールにも繋がります。
要約サイト・書評サイトを活用する
時間がない場合は、要約サイトや書評サイトで本の概要を把握し、興味を持てた本を選ぶ方法もあります。ただし、面接では深掘り質問に備えて実際に読むことが必須です。要約を読んで「これなら読みたい」と思えた本を選び、本文にも目を通しておきましょう。
過去に読んだ本を思い出す
学校の課題や友人から借りて読んだ本でも構いません。過去に読んだ本を思い出し、その中から学びを引き出せるものを選びましょう。ただし、あまりに古い本は「最近」とは言えないため、読み返して内容を思い出すことをおすすめします。
短時間で読める新書・ビジネス書から始める
時間がない場合は、200ページ前後の新書やビジネス書がおすすめです。1〜2日で読み切れるため、面接直前でも準備が間に合います。また、要点が明確にまとめられているため、学びを言語化しやすいメリットもあります。
面接での回答に適した「最近読んだ本」はどう選べばいい?

「読んだ後に行動が変わった本」「自分の課題意識と結びつく本」「志望業界・企業に関連する本」の3基準で選ぶと評価されやすくなります。
「どの本なら面接で話しやすいか」は、本の有名さではなく、あなたとの結びつきで決まります。以下の3つを基準に選ぶと、答えやすく評価にも繋がりやすくなります。
学びを行動に移せた本を選ぶ
読んだ後に実際の行動が変わった本を優先的に選びましょう。「読んで〇〇を実践した」「考え方が変わり〇〇するようになった」と具体的な変化を語れる本は、学習意欲と実行力の両方をアピールできます。面接官は「知識」より「行動変容」を評価しています。
自分の課題意識と結びつく本を選ぶ
「〜という悩みがあり、それを解決したくて読みました」と、明確な動機を持って選んだ本を優先しましょう。面接官は「何を読んだか」より「なぜ読んだか」を重視しています。課題意識が明確な本ほど、あなたの主体性と自己成長への意欲が伝わります。
志望業界・企業に関連する本を選ぶ
志望業界の動向や、企業理念に通じる内容の本を選ぶと効果的です。「御社の事業に興味があり」「御社の〇〇という考えに共感し」と結びつけることで、志望度の高さと業界研究の深さを同時にアピールできます。自社とのマッチ度を測る指標にもなるため、企業研究と読書を連動させる意識を持ちましょう。
「最近読んだ本」を面接でどう話せばいい?
話し方の基本ポイントを押さえたうえで、面接形式ごとの注意点を理解し、事前に練習しておくことが大切です。
どれだけ良い本を選び、内容を整理していても、伝え方で印象は大きく変わります。面接官に「この学生は準備してきた」「落ち着いて考えを伝えられる」と感じてもらうために、話し方にも気を配りましょう。
面接官に好印象を与える話し方の基本ポイントは?

明るくハキハキ話し、自信を持って言い切り、丸暗記ではなく自分の言葉で、1分程度に簡潔にまとめ、口癖を抑えることが基本です。
以下の5点を意識すると、同じ内容でもぐっと伝わりやすくなります。
明るくハキハキと大きな声で話す
人の第一印象は数秒で決まると言われています。小さな声でボソボソと話すと、自信がなく本当のことを話していないと誤解される恐れがあります。普段よりも少し大きめの声を意識し、語尾まではっきりと発音しましょう。また、口角を上げ、相手の目を見て話すことで、熱意と誠実さが伝わりやすくなります。
自信を持って言い切る
弱々しい声で自信なさげに話すと「本当にこの人はその本を読んだのか?」と不安を抱かれてしまいます。事前に十分な準備と練習を重ねておけば、緊張が軽減し自信を持って話せるようになります。落ち着いて丁寧にハキハキ話すことを心がけましょう。
丸暗記ではなく自分の言葉で話す
原稿を一字一句丸暗記して棒読みになると、感情が乗らず熱意が伝わりません。また、途中で言葉を忘れた際にパニックになるリスクもあります。文章全体を覚えるのではなく、「伝えたいキーワード(本のタイトル、選んだ理由、学び、活かし方)」を記憶し、その場の状況に合わせて自分の言葉で構成して話すように練習しましょう。何度も読み返した本なら、自然と自分の言葉で語れるようになります。
1分程度で簡潔にまとめる
最近読んだ本の回答も、1分程度(約300字)で簡潔にまとめることが重要です。長々と話しすぎると、要点が伝わりにくくなり「結局何を伝えたかったのだろう」と思われてしまいます。本の要約はあくまで導入であり、回答のゴールは「あなた自身の魅力を発信すること」だと意識しましょう。
口癖に注意する
自分の言葉で話すことは重要ですが、「えーっと」「あー」「なんか」といった口癖は、聞き手に「準備不足」や「自信がない」という印象を与え、話の内容への集中を妨げます。沈黙が怖い場合は、一呼吸置いて落ち着いて話し出すか、「少し考えさせてください」と断る勇気を持つことも時には必要です。模擬面接を録音して自分の癖を客観的に把握しましょう。
「最近読んだ本」の回答で面接形式ごとに注意すべきことは?

集団面接では「被ったときの差別化」、オンラインでは「環境整備」、最終面接では「価値観のマッチ度」がそれぞれ鍵になります。
面接形式によって、同じ回答でも見られるポイントが少し異なります。場面に応じた伝え方を意識しましょう。
集団面接で「最近読んだ本」の回答が被ったらどうする?
同じ本でも、選んだ理由や学び、自分の経験との結びつきを具体的に語れば十分に差別化できます。
同じ本を挙げたとしても、焦る必要はありません。重要なのは、本のタイトルではなく「なぜその本を選んだか」「どこに学びを感じたか」です。選んだ理由や印象に残った点が違えば、十分に差別化できます。他の就活生と被る可能性が高い有名本ほど、自分自身の経験と結びつけて語ることを意識しましょう。
オンライン面接で「最近読んだ本」を話すとき好印象を与えるには?
カメラ目線・聞き取りやすい声・整った背景や照明を意識し、オンラインでも伝わりやすい環境を整えることが好印象につながります。
オンライン面接では、内容だけでなく聞こえ方・見え方が評価に影響します。カメラ目線を意識し、声のトーンは普段より少し高め・大きめにするのがポイントです。また、背景や照明を整え、雑音のない環境を作ることで、「準備力のある人」という印象を与えられます。
最終面接で「最近読んだ本」の回答を一次・二次とどう差別化する?
最終面接では、本の学びを企業の理念・事業・価値観と結びつけて語ることで、一次・二次との差別化ができます。
最終面接では、「その本から何を学んだか」だけでなく、その学びが企業の理念や事業、価値観とどう重なるかまで語れると効果的です。一次・二次面接では人柄や基本的な受け答えが中心ですが、最終面接では「本から見える価値観が自社と合うか」という視点が強まります。
「最近読んだ本」の面接練習はどうすればいい?

自分一人でできる準備もありますが、人に見てもらうことも重要です。自信を持って話せるよう十分な練習をしておきましょう。
回答内容を整理したら、必ず口に出して練習しましょう。頭の中で考えているだけでは、本番でうまく話せないことがよくあります。
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面接で「最近読んだ本」を話す練習は、一人では改善点に気づきにくいのが難点です。就活のプロに見てもらえば、「伝わりにくい部分」「面接官が評価するポイント」を客観的に指摘してもらえるため、修正の質が格段に上がります。
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録音・録画を活用して一人で練習する
スマートフォンで自分の話し方を録音・録画すると、話すスピードや口癖、表情の硬さなどが客観的に見えてきます。自分では気づいていなかった癖を修正できるため、本番前のセルフチェックとして非常に有効です。
友人・家族に聞いてもらう
「内容がちゃんと伝わるか」「長すぎないか」「印象に残るか」を確認するために、身近な人に聞いてもらうのもおすすめです。面接官ではない人にも伝わる説明なら、本番でもわかりやすく伝えられる可能性が高いです。
「最近読んだ本」の深掘り質問にはどう対策すればいい?

「なぜその本を選んだのか」「何を学ぼうと思ったか」「印象的な部分」「読んだ後の変化」「今後の活かし方」「読書の頻度」など、よく深掘りされる質問については、あらかじめ自分の答えを整理しておくと安心して面接に臨めます。
最近読んだ本を伝えた後には、必ずと言っていいほど深掘り質問が投げかけられます。成田さんは日系大手企業の人事として面接を行う中で、最初の回答は整っていても深掘りで詰まってしまう学生を数多く見てきたといいます。回答に詰まると準備不足と判断される可能性があるため、想定問答を事前に準備しておきましょう。
「なぜその本を手に取ったのですか?」を対策する
選書の動機から課題意識や興味関心の方向性を確認されるため、本を選んだ理由や背景にある課題意識を言語化し、主体的な理由を説明できるようにしておくことが重要です。
観点 | 内容 |
|---|---|
この質問の意図 | 選書の動機から、課題意識や興味関心の方向性を確認 |
評価ポイント | 目的意識の明確さ、主体性、自己成長への意欲 |
必要な事前準備 | 本を選んだ理由や背景にある課題意識の言語化 |
話す時のポイント | 「〜という課題があり」「〜に興味があり」と、本に至るまでの過程を丁寧に説明しましょう。「なんとなく」「話題だったから」ではなく、主体的な理由を伝えることが重要です。ここにあなたの人生経験や思考が凝縮されるため、面接官が最も注目するポイントです。 |
「その本から何を得たい・学びたいと思いましたか?」を対策する
読書の目的意識や期待していた成果が見られるため、読む前に何を得たいと思っていたのかと、実際に得られた学びを整理して伝えられるようにしておくことが重要です。
観点 | 内容 |
|---|---|
この質問の意図 | 読書の目的意識、期待していた成果の確認 |
評価ポイント | 目標設定能力、学習に対する主体性、自己理解の深さ |
必要な事前準備 | 読む前に期待していたこと、実際に得られたものの整理 |
話す時のポイント | 「〜を身につけたいと思っていました」「〜という疑問を解消したかった」と、読む前の期待を明確に伝えましょう。実際に得られたものとの比較も効果的です。 |
「一番印象に残った部分はどこですか?なぜですか?」を対策する
本の理解度や価値観が見られるため、印象的な箇所を特定し、その理由を自分の経験や価値観と結びつけて説明できるようにしておくことが重要です。
観点 | 内容 |
|---|---|
この質問の意図 | 本の理解度、共感ポイントから価値観の確認 |
評価ポイント | 本質を捉える力、価値観の明確さ、言語化能力 |
必要な事前準備 | 印象的な箇所の特定とその理由の言語化 |
話す時のポイント | 「〇〇という一節が心に残りました」と本文の言葉を引用し、「なぜ」印象に残ったかを自分の経験や価値観と結びつけて説明しましょう。付箋やマーカーで印象的な箇所を記録しておくと、面接でスムーズに引用できます。 |
「読んだ後、考え方や行動が変わったことはありますか?」を対策する
学びを行動に移せるかが見られるため、読後に起きた具体的な行動変化や考え方の変化を、ビフォーアフターで説明できるようにしておくことが重要です。
観点 | 内容 |
|---|---|
この質問の意図 | 学びを行動に移せる人物かの確認、実行力の評価 |
評価ポイント | 学びの実践力、行動変容の具体性、PDCAを回す習慣 |
必要な事前準備 | 読後の具体的な行動変化のエピソード整理 |
話す時のポイント | 「〜を実践するようになりました」「〜という考え方をするようになりました」と、具体的なビフォーアフターを示しましょう。小さな変化でも構いません。「本からどのようなことを学ぶ人なのか」というパーソナルな部分が面接官に伝わります。 |
「その学びを今後どう活かしたいですか?」を対策する
入社後の成長イメージや志望度が見られるため、学びを志望職種・業界・企業でどう活かすかを具体的に結びつけて説明できるようにしておくことが重要です。
観点 | 内容 |
|---|---|
この質問の意図 | 入社後の成長イメージ、学びの汎用性の確認 |
評価ポイント | 将来志向、仕事への活かし方の具体性、志望度 |
必要な事前準備 | 学びを志望職種・業界・企業でどう活かすかの検討 |
話す時のポイント | 「御社の〇〇という業務で〜を活かしたい」と、志望企業の仕事内容と結びつけて説明しましょう。ここまで話すことで志望度の高さもアピールでき、面接官が入社後のイメージを描きやすくなります。 |
「普段どのくらいの頻度で本を読みますか?」を対策する
読書習慣や継続的な学習姿勢が見られるため、正直な読書頻度と、頻度が高くない場合でも前向きに改善している姿勢を伝えられるようにしておくことが重要です。
観点 | 内容 |
|---|---|
この質問の意図 | 読書習慣の有無、継続的な学習姿勢の確認 |
評価ポイント | 学習意欲の継続性、知的好奇心、時間管理能力 |
必要な事前準備 | 正直な読書頻度の把握、読書以外の学習方法の整理 |
話す時のポイント | 正直に答えましょう。頻度が少ない場合も「最近は〇〇をきっかけに月1冊を目標にしています」と前向きな姿勢を示します。社会に出ると自分で調べて学ぶ能力が求められるため、読書習慣がある人は「仕事の飲み込みが早そう」と重宝されます。 |
まとめ
面接で「最近読んだ本」を聞かれたときは、志望業界に関連する本を選び、「結論(タイトル)→選んだ理由→内容の要約→学び→仕事への活かし方」の5ステップで答えることが基本です。話し方の基本ポイントや面接形式ごとの注意点、深掘り質問への備えまで押さえておけば、自信を持って本番に臨めるでしょう。
ただし、本の選び方や回答の組み立て方は、志望業界や企業との相性もあるため、自分一人で判断しきるのが難しいテーマでもあります。「この本で大丈夫か」「回答がちゃんと伝わるか」と不安を感じたら、就活のプロに相談してみるのも一つの手です。
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よくある質問
成田さんがキャリアアドバイザーをしている際によく聞かれる質問や、学生へのインタビューで出てきた疑問への回答をご紹介します。
最近本を読んでいない・読書習慣がない場合は?
今からでも1冊読めば問題ありません。過去に何周も読んだ本を読み返して整理する方法でも対応できます。
内容がきちんと話せれば、必ずしも「最近」読んだ本でなくても構いません。深掘り質問にもスムーズに対応しやすくなります。自分一人でどの本を選べばいいかわからない場合は、エージェントなど第三者に相談しましょう。あなたの志望業界や強みに合った本を紹介してもらえます。
どんなジャンルの本を選べば評価されるか分からない?
ジャンルそのものよりも、なぜその本を選び何を学んだかが重要です。ビジネス書以外でも仕事に結びつく学びを語れれば問題ありません。
ビジネス書でなくても、小説やエッセイから得た学びを仕事に結びつけられればOKです。また、面接先の企業が出している本があれば、それについて答えると企業研究の熱心さと志望度の高さをアピールできます。ジャンル選びに迷う場合は、エージェントに相談しましょう。面接官に評価されやすい本の選び方がわかります。
本の内容を上手く説明できるか不安?
要約は一言でどんな本かを伝える程度で十分です。回答の主役は本の内容そのものではなく、そこから得た学びや活かし方です。
本の内容説明は回答のメインではなく、あくまで導入です。30秒程度で伝わる要約で十分なので、難しく考えすぎず、何度も読んだ本を選ぶと自然と説明できるようになります。要約力に自信がない場合はエージェントに相談しましょう。伝わりやすい説明の仕方を一緒に練習できます。
読んだ本から学びを引き出すのが苦手?
読む前と読んだ後で何が変わったかを考えると学びを見つけやすくなります。考え方や行動の小さな変化でも十分です。
考え方の変化、行動の変化、新しく知ったことなど、小さな変化でも構いません。「この本から〇〇という学びを得ているのは、あなたらしいな」と思ってもらえることがゴールです。それでも学びが見つからない場合は、エージェントに相談しましょう。内定くんエージェントならあなたの経験から学びを引き出してもらえます。
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