「自己PRの締め方がわからない」
「いつも同じような終わり方になってしまう」
これは多くの就活生が抱える共通の悩みです。実は、自己PRの締め方一つで採用担当者の印象は大きく変わります。締め方が曖昧だと、せっかくの強みも伝わりきらないまま終わってしまうことも。
今回は、元日系大手人事で、キャリアアドバイザーとして延べ3,000名以上の学生を支援してきた成田さんの経験や学生へのインタビューを基に、印象に残る自己PRの締め方を詳しく解説します。
なぜ自己PRの締め方が重要なのか?

心理学の親近効果により、人は最後に接した情報を強く記憶するからです。締め方一つで採用担当者の印象が大きく変わります。
「自己PRの締め方がうまくいかない」「どう終わらせればいいかわからない」と感じていませんか。成田さんが人事として採用の面接に携わっていた頃、締め方で印象が大きく変わる学生を数多く見てきました。成田さんは「締めの言葉一つで、その学生全体の印象がまるで変わることがある」と語ります。ここでは、なぜ締め方が重要なのかを解説します。
締め方次第で印象が大きく変わる
心理学では「親近効果」と呼ばれる現象があり、人は最後に接した情報を強く記憶する傾向があります。つまり、自己PRの締め方があなた自身の印象を左右するのです。曖昧な終わり方では何が言いたいのか伝わらず、せっかくの強みも埋もれてしまいます。成田さんも人事時代を振り返り、「せっかく良いエピソードを話していても、締めが曖昧だと印象に残らない学生が多かった」と指摘します。結論で締めくくり、印象に残る自己PRを目指しましょう。
入社後の活躍イメージを持ってもらえる
締めの言葉で入社後にどう貢献するかを具体的に伝えると、採用担当者があなたの働く姿をイメージしやすくなります。単に強みを述べるだけでなく、「この強みを活かして○○に貢献したい」と明示することで、採用メリットを感じてもらえるでしょう。成田さんは「人事が知りたいのは"その学生が入社後にどう活躍するか"。締めの言葉でそれを具体的に示せる学生は、面接でも評価が高かった」と話します。
仕事での強みの再現性を裏付けられる
自己PRでアピールした強みが、実際のビジネスシーンでも発揮できることを締めで示すことが重要です。「この経験から得た○○という強みを、御社の△△で活かしたい」と伝えることで、仕事での再現性を裏付けられます。これにより、採用担当者はあなたを採用するメリットを具体的に想像できるのです。成田さんによると、人事として採用に携わっていた際、ESの最後に再現性を示せている学生とそうでない学生では、次のステップへの評価が明確に違ったといいます。
自己PRの締め方のポイントは?

要素を1つに絞り、入社後の貢献イメージを自信を持って言い切ることが、面接官の印象に残る締め方のポイントです。ポイントは6つあります。
成田さんがキャリアアドバイザーとして就活生を支援する中でも、「締め方がいつもワンパターンになってしまう」という悩みをよく聞きます。成田さんが指導してきた学生の中でも、締め方を意識しただけで評価が上がったケースは少なくありません。
伝えたい要素を1つに絞る
複数の強みを詰め込もうとすると、結局何が言いたいのか分かりづらくなります。締めで伝える要素は1つに絞り、最もアピールしたいポイントを明確にしましょう。どうしても複数の強みをアピールしたい場合は、「チームを目標達成に導く力」のように1つにまとめて表現するのがおすすめです。
強みを活かして企業へ貢献することを伝える
自己PRの締めでは、自分の強みをどのように企業で活かせるかを伝えることが大切です。「○○の強みを活かして、御社の△△に貢献したい」と具体的に述べることで、採用担当者に採用メリットを感じてもらえます。企業研究をしっかり行い、業務内容や企業理念と結びつけて伝えましょう。
入社に対する熱意を伝える
自己PRの締めには、入社への熱意や意欲を込めることも重要です。「御社で○○として成長し、貢献していきたい」のように、前向きな姿勢を示すことで好印象につながります。ただ「頑張ります」と言うのではなく、何をどう頑張りたいのか具体的に伝えましょう。
前向きな言葉で自信を持って言い切る
「〜できるかもしれません」「〜だと思います」といった曖昧な表現は、自信のなさを感じさせます。「〜に貢献します」「〜を実現します」のように、自信を持って言い切ることで説得力が増します。社会人経験がなくても、前向きな言葉を選んでポジティブな印象を与えましょう。
書き出しと締めくくりを一貫させる
自己PRの書き出しで述べた強みと、締めの言葉に一貫性を持たせることが大切です。PREP法(結論→理由→具体例→結論)を意識し、最初に伝えた強みを最後に再度強調することで、アピールポイントがより明確になります。一貫性のある構成は、読み手にとっても理解しやすいでしょう。
【最重要】インパクトを出す
多くのESに目を通す採用担当者の印象に残るためには、締めの言葉にインパクトが必要です。単なる事実の羅列ではなく、あなたならではの視点や、入社後の具体的なビジョンを盛り込むことで、他の応募者との差別化を図りましょう。次の章では、具体的にインパクトを出す方法を解説します。
どうすれば自己PRの締め方でインパクトを出せる?
あなたの強みを「入社後どう活かすか」という視点から具体的に描くことで、インパクトのある締め方になります。
ここでは、印象に残る締め方パターンを6種類ご紹介します。
パターン①:強みの「再現性」を示す

自分の強みがビジネスの場でどのように発揮されるかを具体的に示すパターンです。
この課題解決力を活かし、御社の営業職として成果を出していきたいと考えています。困難な状況でも粘り強く取り組み、チームの目標達成に貢献します。
パターン②:企業の求める人物像に重ねる

企業が求める人材像と自分の強みを結びつけて締めるパターンです。
御社が掲げる「チャレンジ精神を持った人材」という理念に、私の行動力は合致すると確信しています。新規事業の立ち上げにも積極的に挑戦し、御社の成長に貢献したいと考えています。
パターン③:入社後の具体的な行動を宣言する

入社後にどのような行動を取るかを具体的に宣言するパターンです。
入社後は、まず現場での経験を積みながら業務知識を深め、3年以内にプロジェクトリーダーとしてチームを率いる存在になりたいと考えています。
パターン④:成長意欲+入社後も伸び続ける姿勢

向上心と成長への姿勢を示すパターンです。
私は常に学び続ける姿勢を大切にしています。入社後も新しい知識やスキルを積極的に習得し、御社の即戦力として成長し続けたいと考えています。
パターン⑤:将来のビジョン+入社して実現させる意欲

将来のビジョンと、それを入社によって実現したいという意欲を示すパターンです。
私は「多くの人の生活を豊かにするサービスを作りたい」という夢を持っています。御社の○○事業に携わることで、この夢を実現したいと強く思っています。
パターン⑥:原体験から得た信念+入社後して実行する意欲

過去の原体験から得た信念と、それを入社後に実行したいという意欲を示すパターンです。
部活動で培った「周囲と協力して成果を出す」という信念を大切にしています。御社でもこの姿勢を貫き、チームの成果に貢献したいと考えています。
【例文】具体的にどのように自己PRを締めくくれば良い?
強み別に「締めくくりの2文」の例文を見ていきましょう。落ちる締め方と受かる締め方を比較しながら、どこを直せば評価されるのかを確認してください。
就活生からも「具体的な締め方の例がほしい」という声が多く寄せられます。成田さんがキャリアアドバイザーとして学生を支援してきた中でも、「何度書き直しても締め方だけうまくいかない」という相談は多いそうです。強み別に「落ちる締め方」と「受かる締め方」を比較しながら、改善のポイントを押さえていきましょう。
コミュニケーション能力をアピールする場合

落ちる例
コミュニケーション能力には自信があります。御社でも活躍できると思います。
受かる例
この対話力を活かし、御社の営業職としてお客様との信頼関係を築いていきたいと考えています。チームの橋渡し役として、部門間の連携強化にも貢献します。
ポイント
強みの具体化:「コミュニケーション能力」ではなく「対話力」と言い換えることで、より具体的に強みが伝わる
貢献イメージの明示:「お客様との信頼関係を築く」「部門間の連携強化」と具体的
言い切りの姿勢:「思います」ではなく「貢献します」と自信を持って締める
協調性をアピールする場合

落ちる例
協調性には自信があります。チームワークを大切にして頑張ります。
受かる例
御社が求める「チームで成果を出せる人材」として、プロジェクトの円滑な推進に貢献したいと考えています。メンバー間の意見調整や合意形成を通じて、チーム全体の成果を最大化します。
ポイント
企業の求める人物像との一致:「チームで成果を出せる人材」と結びつけることで志望度が伝わる
具体的な貢献イメージ:「プロジェクトの円滑な推進」「チーム全体の成果を最大化」と具体的
曖昧な表現の排除:「頑張ります」ではなく具体的な行動を示す
継続力をアピールする場合

落ちる例
継続力には自信があります。何事も最後までやり遂げたいと思います。
受かる例
入社後も、長期的な目標に向けて粘り強く努力し、着実に成果を積み上げていきます。3年後には御社の主力商品を担当し、売上拡大に貢献できる人材になりたいと考えています。
ポイント
入社後の行動宣言:「長期的な目標に向けて粘り強く努力」と具体化することで再現性が伝わる
時間軸の提示:「3年後には」と具体的な目標期限を設定
言い切りの姿勢:「思います」ではなく「積み上げていきます」と断言
柔軟性をアピールする場合

落ちる例
柔軟性には自信があります。どんな環境でも適応できると思います。
受かる例
環境変化の激しいビジネスの現場でも、この適応力を活かして柔軟に対応し、成果につなげます。新しい業務やプロジェクトにも積極的に挑戦し、御社の成長に貢献したいと考えています。
ポイント
強みの再現性:「環境変化の激しいビジネスの現場でも」と入社後を想定することで説得力が増す
具体的な行動イメージ:「新しい業務やプロジェクトにも積極的に挑戦」と具体的
言い切りの姿勢:「思います」ではなく「成果につなげます」と断言
行動力をアピールする場合

落ちる例
行動力には自信があります。すぐに行動に移して頑張ります。
受かる例
この実行力を活かし、御社の営業目標達成に向けて積極的にアクションを起こしていきます。課題を見つけたら自ら改善策を提案・実行し、チームの成果向上に貢献します。
ポイント
具体的な貢献イメージ:「営業目標達成に向けて」と入社後の活躍を明示することで採用メリットが伝わる
主体的な姿勢:「自ら改善策を提案・実行」と行動力を再強調
曖昧な表現の排除:「頑張ります」ではなく具体的な行動を示す
責任感をアピールする場合

落ちる例
責任感には自信があります。任された仕事は必ずやり遂げたいと思います。
受かる例
「任されたことは最後までやり遂げる」という信念を持っています。御社でもこの姿勢を貫き、周囲から信頼される社員として組織に貢献します。
ポイント
信念の言語化:「任されたことは最後までやり遂げる」と明確に提示することで誠実さが伝わる
入社後の姿勢:「信頼される社員として組織に貢献」と具体的な目標
言い切りの姿勢:「思います」ではなく「貢献します」と断言
自己PRの締め方で注意すべきことは?

ネガティブ表現・曖昧表現・誇張・定型文・書き出しとの不一貫という5つのNG表現を避けることが大切です。せっかくの強みも、締め方を間違えると台無しになってしまいます。
成田さんが人事だった頃、「内容は良いのに締め方で損している」という学生を何度も見てきました。自己PRの本文がどれだけ充実していても、締めで印象を落としてしまうのは非常にもったいないことです。5つのNG表現を確認し、自分の締め方を見直してみましょう。
ネガティブ・消極的な言葉を使わない
「自信はありませんが」「まだ未熟ですが」といった後ろ向きな表現は避けましょう。謙遜のつもりでも、採用担当者には消極的な印象を与えてしまいます。自信を持って前向きな言葉で締めくくることが大切です。
あいまいな表現を避ける
「〜できるかもしれません」「〜だと思います」といった曖昧な表現は、自信のなさや迷いを感じさせます。「〜に貢献します」「〜を実現します」のように、言い切る形で表現しましょう。説得力のある締め方は、採用担当者に安心感を与えます。
誇張・根拠のないことを書かない
「御社の売上を2倍にします」のような根拠のない誇張表現は避けましょう。入社後のミスマッチにもつながりかねません。自分の経験やスキルに基づいた、現実的で説得力のある表現を心がけてください。
ありきたりな定型表現に終始しない
「精一杯頑張ります」「御社に貢献したいと思います」といった定型表現だけでは印象に残りません。何をどう頑張るのか、どのように貢献するのかを具体的に述べることで、他の応募者との差別化を図りましょう。
書き出しと締めくくりの一貫性を保つ
書き出しで述べた強みと、締めの言葉が矛盾していると説得力が失われます。例えば、書き出しで「行動力」をアピールしたのに、締めで「計画性」を強調するのは一貫性に欠けます。書き出しと締めで同じ強みを一貫して強調しましょう。
これら5つのNG表現は、成田さんがキャリアアドバイザーとして多くの就活生を支援してきた中でも繰り返し見てきたパターンです。自己PRを書いたら、自分の締め方に当てはまるものがないか確認してみましょう。
まとめ
自己PRの締め方は、採用担当者の印象を左右する重要な要素です。「伝えたい要素を1つに絞り、入社後の貢献イメージを自信を持って言い切ること」が基本となります。本記事で紹介した6つのパターン(再現性・人物像・行動宣言・成長意欲・ビジョン・信念)を参考に、自分の強みに合った締め方を見つけましょう。
ただ、締め方は自分で何度書き直しても客観的な評価がしにくく、一人で抱え込むと同じところで詰まりがちです。就活のプロに相談すれば、自分の強みに合った締め方を一緒に考えてもらえ、ESの質が一気に上がります。
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よくある質問
成田さんがキャリアアドバイザーとして就活支援をしている際によく聞かれる質問や、学生へのインタビューで出てきた疑問への回答をご紹介します。
自己PRの締めは何文字くらいがいい?
1〜2文、50〜100字程度が目安です。
長すぎると冗長に、短すぎると印象が薄くなります。適切な長さかどうか不安なら、就活のプロに相談してみるのも一つの手です。
締め方がどうしても思いつかないときは?
本記事で紹介した6つのパターン(再現性・人物像・行動宣言・成長意欲・ビジョン・信念)から選んでみましょう。
企業研究を深めると貢献イメージが湧きやすくなります。自分一人で悩むより、就活のプロに相談すると新しい視点が見つかることも多いです。
ESと面接で締め方は変えるべき?
基本的な内容は同じで構いません。
ESでは簡潔に、面接では補足説明を加えながら伝えましょう。ただし「貴社」(書き言葉)と「御社」(話し言葉)の使い分けには注意が必要です。面接での伝え方が不安なら、就活のプロに模擬面接を依頼すると実践的なアドバイスがもらえます。
志望動機と締め方が似てしまうときは?
自己PRは「強み起点」、志望動機は「企業・事業起点」で書き分けましょう。
自己PRでは「この強みで貢献する」、志望動機では「なぜこの企業なのか」を軸にすると差別化できます。一貫性があるかどうか不安なら、就活のプロに相談してみるのも一つの手です。
「よろしくお願いします」で締めるのはあり?
「よろしくお願いします」だけで締めるのは避けましょう。
定型文だけでは強みや意欲が伝わりません。「〜に貢献したいと考えています」のように具体的な内容を述べた上で、必要であれば最後に添える程度にとどめましょう。
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