自己PR動画はこれさえ見ればOK!台本の書き方・話し方・撮影のコツを就活のプロが解説

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自己PR動画はこれさえ見ればOK!台本の書き方・話し方・撮影のコツを就活のプロが解説

「普通のES・面接と何が違うの?」
「どう撮れば評価されるの?」

多くの就活生にとって、自己PR動画は基準が曖昧で"得体の知れない"存在です。「正解」が見えず悩む人は少なくありません。

本記事では、元日系大手人事で、キャリアアドバイザーとして延べ3,000名以上の学生を支援してきた成田さんの採用視点と、美容業界出身で人の魅力を引き出すことに長けたキャリアアドバイザーの佐川さんの知見をもとに、台本作成・話す練習・撮影・提出まで、自己PR動画の進め方をわかりやすく解説します。

企業が動画で見る評価ポイントから、時間別の文字数目安、好印象を与える表情・姿勢のコツ、スマホでの撮影環境、提出前の最終チェックまでお伝えします。

なぜ企業は自己PR動画を求めるのか?

企業が自己PR動画を求める3つの理由(人柄・雰囲気、熱意・志望度、効率的な評価)と、書類選考では見極めにくい要素を早い段階で確認したいという企業ニーズを理解することの重要性についての成田さんのアドバイス

企業が自己PR動画を求める主な理由は、書類だけではわからない人柄や熱意を見ながら、多くの学生を効率的に評価するためです。動画選考の意図を理解すると、対策の方向性も明確になります。

成田さんによると、企業が自己PR動画を導入する背景には「書類選考だけでは見極めにくい要素を早い段階で確認したい」という企業側のニーズがあると言います。ここでは、企業が動画選考を行う主な理由について解説します。

書類(ES)だけでは伝わらない人柄や雰囲気を知るため

エントリーシートの文字情報だけでは、学生の本来の人柄や雰囲気を十分に掴むのは簡単ではありません。一方で、動画であれば、話し方や表情、声のトーンを通じて、その学生らしさや空気感まで把握できます。

選考の初期段階で、自社の社風に合う雰囲気を持っているかを見極めるために活用されています。

入社への熱意や志望度の高さを確認するため

動画からは、話す内容そのものに加えて「どれだけ本気で伝えようとしているか」も見えてきます。用意された文章を淡々と読み上げるのではなく、自分の言葉で心を込めて話す姿は、志望度の高さを裏づける要素です。

表情や声の抑揚といった非言語情報から、本気でその企業に入りたいという思いを評価している企業も少なくないのです。

短時間で多くの学生を効率的に評価できるため

人気企業では応募者が多く、効率的な選考手段として動画が重宝されています。30秒から1分程度の動画でも、論理構成力やプレゼンテーション能力、人柄といった複数の評価項目を短時間で確認できる点も、企業側にとって大きな利点です。

企業は自己PR動画のどこを評価している?

自己PR動画の企業の評価ポイント(第一印象:表情・身だしなみ・姿勢・話し方、内容:結論ファースト・指定時間内・企業とのマッチ度)

企業が自己PR動画で見ているのは、大きく分けて第一印象と内容です。話し方や表情といった見え方に加え、結論からわかりやすく伝えられているか、企業とのマッチ度も評価されています。

多くの学生を支援してきた佐川さんは、動画選考では最初に受ける印象が合否に影響しやすいと話します。成田さんも、人事として動画を見る際は、見た目の印象だけでなく「限られた時間で要点を伝えられているか」を重視していたそうです。ここでは、企業が具体的にどの点を見ているのかを解説します。

第一印象

動画選考では、画面に映った瞬間の第一印象が重要です。社会人としてのマナーや清潔感があるかどうかは、内容を聞く前からある程度伝わります。特に短い動画では、最初の印象がそのまま全体評価の土台になりやすいと考えておくとよいでしょう。

表情、身だしなみ、姿勢

自然な笑顔は親しみやすさを生み、評価にもつながります。また、TPOに合った服装や髪型の清潔感、背筋の伸びた姿勢は、働く意欲や誠実さを伝える基本です。成田さんは人事として選考に携わる中で、内容が良くても身だしなみや姿勢が崩れている学生は、準備不足という印象を持ちやすかったと振り返ります。

話し方

対面よりも声が届きにくい動画では、普段より大きく、はっきりとした声を意識することが大切です。早口にならないよう間を取り、抑揚をつけることで、伝える力のある人という印象を与えやすくなります。

内容

限られた時間内で情報を整理し、わかりやすく伝える構成力も評価されます。これは単に話が上手いかどうかではなく、ビジネスで必要な「要点を整理して伝える力」があるかを見る意味合いもあります。

結論から話せているか

「結論ファースト」が鉄則です。最初に強みを端的に伝え、その後に根拠となるエピソードを展開することで、聞き手が理解しやすい論理的な構成になります。成田さんも人事時代の経験から、冒頭で伝えたいことが見えない動画は、内容が良くても印象に残りにくかったと話しています。

指定時間内に要点をまとめられているか

定められた時間内で過不足なく伝えることは、情報整理能力の証明です。時間が余りすぎたりオーバーしたりせず、ルールを守れるかどうかもチェックされています。指定条件を守る姿勢そのものが、社会人としての基礎力の評価につながるからです。

企業とのマッチ度

学生の持つ雰囲気が企業のカルチャーに合っているか、そしてその強みが入社後の業務でどう活かせるかも見られています。単に優秀そうかどうかではなく、「この人が入社後に活躍する姿を想像できるか」が判断材料になります。

つまり、企業は動画の見栄えだけでなく、第一印象と内容の両面から総合的に評価しています。評価ポイントがわかると、どこに力を入れて準備すべきかも見えてきます。次は、自己PR動画をどんな流れで作ればよいのかを整理していきましょう。

自己PR動画はどんな流れで作れば良い?

自己PR動画をつくる全体的な流れ(台本作成、話す練習、撮影、提出の4ステップ)

自己PR動画は、台本を作る、話す練習をする、撮影する、提出する、という4つの流れで進めます。準備の質が動画のクオリティを左右するため、順番に進めることが大切です。

数多くの就活生を支援してきた成田さんは、「動画は撮影そのものより、事前準備でほぼ出来が決まる」と話します。いきなり撮り始めるのではなく、順を追って進めることで、内容も見え方も整いやすくなります。まずは全体の流れを確認しましょう。

  1. STEP1:台本を作成する

  2. STEP2:話す練習をする

  3. STEP3:撮影をする

  4. STEP4:提出する

この4ステップを押さえておけば、何から手をつけるべきか迷いにくくなります。ここからは、それぞれのステップを具体的に見ていきます。

【STEP1】自己PR動画の台本はどう作る?

自己PR動画の台本は、基本構成に沿って内容を整理し、時間内に伝わる分量へ調整しながら作ります。相手目線でわかりやすく、強みが一つ伝わる内容にすることが重要です。

成田さんが学生の台本添削を行う際、特に重視しているのは「相手目線で理解しやすいかどうか」です。自己PR動画は、話す時間が短い分、あれもこれも盛り込むより、一つの強みをわかりやすく通す方が評価されやすくなります。ここでは、推奨される構成と文字数の目安を紹介します。

台本の基本的な構成はどうすれば良い?

自己PRの構成図。挨拶・自己紹介、結論、背景、課題、行動、実績、仕事への活用、締めの挨拶の8ステップで、①〜⑥はES・面接と共通する基本要素であることを示している

自己PR動画の台本は、挨拶・自己紹介のあとに、結論、背景、課題、行動、実績、仕事への活用を順に入れ、最後に締めの挨拶で終える構成が基本です。ESや面接でも使う自己PRの骨格に、動画向けの挨拶を加えるイメージです。

以下が自己PR動画の構成の詳細です。

  1. 挨拶・自己紹介(5〜10秒程度):こんにちは、〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します

  2. 結論(強み):私の強みは〇〇です

  3. 背景:その強みをどのように培ったのかを示す

  4. 課題:強みを発揮したとき、どんな課題に直面していたのかを示す

  5. 行動:課題に対してどう取り組み、強みを発揮したかを示す

  6. 実績:具体的な成果を数値や事実で示す

  7. 仕事への活用:その強みを活かして、企業にどう貢献できるかを示す

  8. 締めの挨拶:本日はお時間をいただきありがとうございました。よろしくお願いいたします

台本作成のポイントは?

台本作成のポイントを応用(第三者の意見・印象づける表現・再現性)と基礎(求める人物像にマッチ、結論ファースト、定量、専門用語回避)に整理した図

台本作成では、企業の求める人物像に合わせつつ、結論ファースト・定量化・わかりやすい表現を意識することがポイントです。さらに、第三者の意見や再現性の提示を加えると、説得力が高まります。

成田さんは、人事として多くの自己PRに触れる中で、「何を伝えたいのかが一読でわかること」と「入社後の活躍が想像できること」が特に重要だと感じていたそうです。以下のポイントを押さえることで、説得力のある自己PRになり、他の学生と差別化しやすくなります。

  • 求める人物像にマッチさせる:企業の価値観や理念に合わせて、自分の経験をその文脈に沿う形で再配置する。

  • 結論ファーストで書く:冒頭で強みや成果を端的に示し、読み手が一瞬で要点をつかめるようにする。

  • 定量的に書く:行動や成果を数字で示し、イメージしやすく客観性のあるアピールにする。

  • 専門用語を避ける:誰でも理解できる表現に言い換え、読みやすさと伝わりやすさを高める。

  • 第三者の意見を取り入れる:周囲からの評価を添えて、自己PRの信頼性や客観性を補強する。

  • 限られた文字数で自分を印象づける表現を使う:短い言葉や比喩を活かし、簡潔でも印象に残る言い回しにする。

  • 再現性を提示する:経験で得た強みが入社後の業務でも活かせることを示し、働く姿を具体的に想像させる。

これらを意識して台本を作ると、ただ経験を説明するだけでなく、「この人は入社後も活躍しそうだ」と伝わる自己PRに近づきます。続いて、指定時間に合わせるための文字数目安を確認しましょう。

【時間別】台本の文字数の目安は?

台本の文字数の目安は、30秒で約150文字、1分で約300文字、2分で約600文字、3分で約900〜1000文字です。1分あたり約300文字を基準に調整すると、聞き取りやすい速さに収めやすくなります。

人が聞き取りやすいスピードは、1分間で約300文字とされています。これを基準に台本を調整しましょう。

時間

文字数の目安

30秒

約150文字

1分

約300文字

2分

約600文字

3分

約900〜1000文字

文字数が多すぎると早口になり、少なすぎると間延びします。ストップウォッチで計測しながら調整してください。まずは目安の文字数に収め、そのうえで実際に声に出して微調整するのが効果的です。

台本を作る際に注意すべき点は?

台本作成時の注意点5つ(「面白さ」の履き違え、嘘、前提不足、抽象表現、複数の強みの詰め込み)

台本を作る際は、奇抜さを優先しない、嘘をつかない、前提を省きすぎない、抽象的にしすぎない、強みを一つに絞る、といった点に注意すべきです。伝わりやすさと誠実さを優先すると、評価されやすい台本になります。

自己PR動画を作る機会は多くないため、求められている方向性を誤解してしまう学生もいます。成田さんも、印象に残ろうとして内容より演出が前に出てしまうケースは、かえって評価を下げやすいと指摘します。以下の注意点は押さえておきましょう。

  • 「面白さ」を履き違えない:奇抜な演出は、企業によってマイナス評価になるリスクがあります。誠実さを優先しましょう。

  • 嘘をつかない:自分を良く見せようとして事実と異なることを話すのは厳禁です。面接での矛盾やミスマッチの原因になります。

  • 前提情報を省きすぎない:専門用語や背景事情は、初めて聞く人にも分かるよう補足や言い換えを行いましょう。

  • 抽象的な表現は避ける:強みを抽象語で済ませず、具体的な行動や状況を示して、相手がイメージできる形で伝える。

  • 複数の強みを詰め込まない:伝えたい強みを一つに絞り、深掘りして示すことで印象を明確にする。

台本づくりでは、情報量よりも「一つの強みが伝わるか」が重要です。台本ができたら、次はその内容を自然に話せるように練習していきましょう。

【STEP2】自己PR動画はどう練習すればいい?

自己PR動画の練習では、話し方を整えながら、録画して客観的に見直すことが効果的です。本番で自然に話せるように、表情・視線・時間配分まで含めて練習しておく必要があります。

美容業界出身で、人の魅力を引き出すサポートに長けた佐川さんは、練習段階での意識の持ち方が本番の見え方を大きく左右すると話します。さらに成田さんも、内容が良くても伝え方で損をしている学生は少なくないと指摘します。ここでは、画面越しでも魅力的に見せるためのポイントを見ていきましょう。

練習中に話し方で意識すべきポイントは?

話し方のポイント5つ(目尻と口角をゆるめる、レンズの奥の相手を見る、伝えたい単語の前で間を取る、姿勢、手の添え方)

練習中に意識すべき話し方のポイントは、表情をやわらかく保ち、視線をレンズに向け、間や姿勢、手の使い方で伝わりやすさを高めることです。全部を完璧にやろうとするより、重要なポイントを絞って意識する方が自然に見えます。

「あれもこれも意識しなきゃ」と焦ると、かえってぎこちなくなってしまいます。佐川さん監修のもと、「これだけ押さえておけばOK」という重要ポイントを5つに絞りました。

無理に笑わず「目尻と口角」をゆるめる

オンラインでは表情が硬く見えがちなので、作り笑いではなく、目尻と口角を軽くゆるめる意識を持つだけで柔らかさが伝わります。真剣な話のときでも、ほんの少し緊張を解くイメージだと自然です。

画面ではなく「レンズの奥の相手」を見る

自分の映像を見ると視線が下がってしまいます。カメラのレンズの奥に相手がいるつもりで視線を向けることで、自然なアイコンタクトに近づきます。レンズ付近に小さな目印を置くのも有効です。

「伝えたい単語」の前で一呼吸置く

緊張で早口になりやすいときは、強調したい言葉の前にほんの一瞬の間を入れるだけで、話に抑揚が生まれます。ゆっくり話そうと意識しすぎず、呼吸のリズムを整える感覚がよいでしょう。

胸の中心に力を入れ、頭頂を吊り上げるイメージ

猫背になりやすい場合は、胸の中心に軽く力を入れながら、頭のてっぺんが上へ引かれるような感覚で姿勢を作ると自然に背筋が伸びます。声も安定し、落ち着いた印象につながります。

強調したい場面で「手」を添える

身振りが多すぎると落ち着かない印象になりますが、ポイントを示す場面で手を添えるだけで伝わりやすさが増します。必要なときだけ自然に使うのがコツです。

こうしたポイントは、一度で完璧にできなくても問題ありません。まずは意識する項目を絞り、動画でどう見えるかを確認しながら少しずつ整えていきましょう。

自己PR動画の効果的な練習方法は?

練習方法(おすすめはスマホ録画での客観視と就活のプロからのフィードバック、そのほか音読・鏡・タイマー)

自己PR動画の効果的な練習方法は、スマホで録画して見返し、必要に応じて第三者からフィードバックをもらうことです。加えて、音読、鏡、タイマーを使って表情や姿勢、時間感覚を整えると、本番に近い状態で調整できます。

佐川さんと成田さんが口をそろえて推奨するのは、「録画して客観的に見ること」です。自分の感覚だけで整えようとすると、表情の硬さや話す速さのズレに気づきにくいためです。ここでは、実践しやすい5つの練習方法を紹介します。

【推奨】スマホで録画して客観視する

練習風景をスマートフォンで撮影し、自分で見返してみましょう。自分ではできているつもりでも、客観的に見ることで「声の小ささ」や「表情の硬さ」などの改善点が見つかります。「撮影→確認→修正」のサイクルを繰り返すことで、動画のクオリティは大きく上がります。

【推奨】就活のプロにフィードバックをもらう

話し方の癖や表情の硬さは、自分では気づきにくいものです。こうした部分を改善していくには、第三者の視点を取り入れることが有効です。就活のプロに相談することで、一人では見つけられない改善点を早期に把握でき、動画の完成度が大きく上がります。

内定くんエージェントなら、アドバイザーとの面談で話し方に関するフィードバックだけでなく、自己PRの添削からサポートします。

▼自己PR動画の練習方法や話し方に不安がある方はプロに相談しましょう
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声に出して読み、リズムを整える

台本を目で追うだけでなく、実際に声に出して読み上げます。「言いにくいフレーズ」や「息継ぎのタイミング」を確認し、スムーズに話せるよう言葉を修正しましょう。口に馴染ませることで、本番での噛みや言い淀みを防げます。

鏡の前で表情・姿勢を矯正する

鏡の前で話し、リアルタイムで自分の姿をチェックします。「自然な笑顔ができているか」「猫背になっていないか」「目線が泳いでいないか」を確認し、好印象を与える立ち振る舞いを身体に覚えさせましょう。

タイマーで時間感覚を身につける

本番同様にタイマーを使い、指定時間内に収める練習をします。時間を気にしすぎて早口になったり、逆に間延びしたりしないよう、「適切なペースで話し終える感覚」を養ってください。

練習では、ただ回数を重ねるだけでなく、「何を改善するか」を明確にすることが大切です。次に、練習の際によくある失敗を確認しておきましょう。

練習時に注意すべき点は?

練習時の注意点3つ(棒読み回避、カンペを見ない、早口回避)と佐川さんの人事目線のアドバイス

練習時は、棒読みにならないこと、カンペを見すぎないこと、早口にならないことに注意すべきです。内容を覚えるだけでなく、相手に伝わる話し方になっているかまで確認することが大切です。

練習の質を下げないためには、避けたい失敗も知っておく必要があります。以下に挙げる3つは、佐川さんが多くの学生を見てきた中で特に気になったポイントです。

台本の棒読みにならないようにする

台本を読むことに集中しすぎると、感情がこもらず熱意が伝わりません。目の前の相手に語りかける意識を持ち、抑揚や間を大切にしましょう。

カンペ(台本)は見ないで話せるように暗記する

本番はカメラを見て話すのが理想です。カンペを見ると視線が外れ、不自然な印象を与えます。不安な場合は箇条書きのメモを目線の高さに貼る程度にし、基本的には自分の言葉で話せるようにしましょう。

早口にならないよう意識する

焦りから早口になると聞き取りづらく、落ち着きがない印象を与えます。動画では、少しゆっくりに感じるくらいのスピードの方が相手には伝わりやすいことが多いです。

練習段階での仕上がりが、そのまま本番の完成度につながります。話し方が整ってきたら、次は撮影環境を整えて実際に動画を撮っていきましょう。

【STEP3】自己PR動画はどう撮影すればいい?

自己PR動画を撮影する際は、機材・場所・服装を整えたうえで、明るさや画角、音声に気を配ることが大切です。内容が良くても撮影環境が悪いと印象を下げるため、事前準備が欠かせません。

動画の印象は、話す内容だけでなく撮影環境にも大きく左右されます。成田さんは人事として選考に携わる中で、内容以前に「見づらい・聞きづらい」だけで評価しにくくなるケースがあったと話しています。佐川さん監修のもと、好印象を与えるための撮影環境づくりとテクニックを、以下で具体的に解説します。

撮影のために必要な準備は?

撮影前には、機材、撮影場所、服装・身だしなみを整え、必要なら小道具も用意しておくとスムーズです。撮影を始めてから慌てないように、事前に環境を整えておくことが重要です。

スムーズに撮影を進め、魅力がきちんと伝わる動画にするためには、事前の環境づくりが欠かせません。いざ撮影を始めてから慌てないように、まずは揃えておくべきポイントを確認しましょう。

機材

撮影に必要な準備・機材(スマホのアウトカメラ、三脚、リングライト等の照明、必要に応じたイヤホンマイク)
  • カメラ:画質の良いスマホのアウトカメラが推奨です。

  • 三脚:手ブレ防止と適切な高さの確保に必須です。

  • 照明:リングライトなどで顔を明るく照らすと好印象です。

  • マイク:必要に応じてイヤホンマイクなどを使い、クリアな音声を確保します。

撮影場所

撮影場所の条件(無地の壁、自然光・照明の明るさ、雑音のない静かな環境)
  • 背景:白や薄いベージュなどの無地の壁を選び、生活感を消します。

  • 明るさ:自然光が入る場所や、照明が十分に確保できる場所を選びます。

  • 静けさ:雑音が入らない静かな環境を確保します。

服装・身だしなみ

服装・身だしなみの準備(リクルートスーツ、私服指定時はオフィスカジュアル、髪型・襟元の確認)
  • 指定がない場合はリクルートスーツが確実です。

  • 私服指定の場合も、オフィスカジュアルなど清潔感を最優先に選びます。

  • 髪型や襟元の乱れがないか、撮影前に必ず確認しましょう。

小道具

  • フリップボードで文字を見せるなど、視覚的な工夫も有効です。

  • あくまで話の補助として使い、話がおろそかにならないよう注意します。

準備が整っていると、撮影時に話すことへ集中しやすくなります。次に、撮影本番で意識したいポイントを見ていきましょう。

撮影する際のポイントは?

撮影のポイント(複数回撮影が最重要、横向き、バストアップ〜ミディアムショット、顔への光、雑音のない環境)

撮影する際のポイントは、複数回撮って最も良いものを選び、横向きの画角・適切な明るさ・静かな環境を整えることです。プロのような技術がなくても、基本を押さえるだけで印象は大きく変わります。

「撮影テクニック」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、プロのような高度なスキルは必要ありません。ここでは、動画のクオリティを高めるうえで外しにくい基本を5つに絞って解説します。

【最重要】複数回撮影して、ベストなものを選ぶ

一発撮りにこだわらず、何度も撮影しましょう。その中から、笑顔、声、話し方が最も良いものを選んで提出してください。成田さんも、完成度の高い動画ほど丁寧な撮り直しの積み重ねが感じられると話しています。

カメラは横向き(横長)で撮影

スマートフォンでの撮影時は、カメラを横向きにします。企業側がPCで確認する際、縦向きだと画面が小さくなってしまうため、横向きで大きく映るようにしましょう。

画角はバストアップ〜ミディアムショット

表情を見せたい場合は胸から上、身振りを交えるなら腰から上が映る画角にします。頭上の余白も意識し、適切な距離感を保ちましょう。

顔に光が当たるよう明るさを調整

逆光を避け、顔の正面から光が当たるようにします。瞳に光が入ると表情が生き生きとして見えます。

雑音が入らない環境を選ぶ

生活音や通知音が入らないよう配慮します。クリアな音声は、内容を正しく伝えるための前提になります。

撮影では、特別な演出よりも「見やすい・聞きやすい」を整えることが先決です。最後に、撮影時に避けたいポイントも確認しておきましょう。

撮影する際に注意すべき点は?

撮影時の注意点4つ(過度な編集をしない、アウトカメラ、三脚、制限時間の遵守)

撮影時は、過度な編集をしないこと、アウトカメラを使うこと、三脚で固定すること、制限時間を守ることに注意すべきです。内容以外の初歩的なミスでも、評価を下げる原因になります。

せっかく良い表情や話し方ができていても、画質や時間のルールなどの初歩的なミスで評価を下げてしまうのは非常にもったいないです。多くの就活生が陥りやすい失敗例を事前に把握しておきましょう。

過度な編集・加工はしない

ありのままの姿を見せるため、派手な演出や加工は控えます。トリミングや明るさ調整程度の最低限の編集に留めるのが無難です。

インカメラよりアウトカメラの方が高画質

インカメラは画質が劣り、目線がずれやすいため、可能な限りアウトカメラを使用します。鏡を使って映りを確認するなど工夫しましょう。

動画がブレないよう三脚を使う

手持ち撮影はブレやすく、マイナス印象になります。必ず三脚や固定器具を使い、安定した映像を撮影してください。

制限時間をオーバーしない

時間は厳守です。指定時間を超えると評価の対象外になることもあるため、タイマー管理を徹底しましょう。

撮影は、内容の良さを相手にきちんと届けるための工程です。動画が撮れたら、最後は提出時のミスを防ぐ確認に進みましょう。

【STEP4】自己PR動画はどう提出すればいい?

自己PR動画を提出する際は、「提出前」と「提出時」の2段階でチェックすることが大切です。

ここでは、成田さんが人事時代に実際に見てきた「提出時のもったいないミス」を防ぐためのチェックポイントを、提出前・提出時の2段階に分けてお伝えします。提出ボタンを押す前にぜひご確認ください。

提出前にチェックすべきことは?

提出前には、第三者確認・再生時間・音声・映像・ファイルサイズ・ファイル形式・ファイル名の7項目をチェックしましょう。

不備が一つあるだけで評価の土台に乗れない可能性があるため、内容面とは別に確認の時間を確保することが重要です。努力を無駄にしないためにも、提出前に以下の7項目を必ず確認しましょう。

提出前にチェックすべき7項目(第三者確認、制限時間、音声、映像、ファイルサイズ、形式、ファイル名)
  • 第三者に確認してもらう:完成した動画は、家族や友人、キャリアセンターなどの第三者に見てもらいましょう。自分では気づかない「声の聞き取りにくさ」や「表情の硬さ」について客観的なフィードバックをもらうことで、より良い動画になります。

  • 制限時間内に収まっているか:再生時間が企業の指定範囲内に収まっているか確認します。オーバーしている場合は、話すスピードの調整や内容の短縮を行い、撮り直しましょう。

  • 音声がはっきり聞こえるか:音量は適切か、言葉が明瞭かを確認します。スマートフォンだけでなく、PCなど異なる端末で再生して確認すると確実です。

  • 映像が暗くないか、ブレていないか:画面全体が暗くないか、ピントが合っているか、手ブレがないかをチェックします。表情がはっきりと見えることが重要です。

  • ファイルサイズが規定内か:企業によってアップロード可能なファイル容量に上限があります。サイズオーバーの場合は、圧縮ツールなどを使用して画質を保ちつつサイズを調整してください。

  • 指定されたファイル形式(mp4、MOVなど)になっているか:動画の拡張子が指定通りか確認します。異なる形式だと再生できない可能性があるため、必要に応じて変換しましょう。

  • ファイル名がわかりやすいか(例:【氏名】自己PR動画【応募日】):ファイル名の指定がない場合でも、「【氏名】自己PR動画.mp4」のように、内容と撮影者が一目で分かる名前に変更してから提出するのが無難です。

提出前の確認は、動画の完成度を守るための最後の仕上げです。見落としを防ぐ意味でも、一度冷静にチェックする時間を取ることをおすすめします。

提出時にチェックすべきことは?

提出方法の3つのポイント(企業指定の方法に従う、アップロード前の再生確認、期限に余裕を持った送信)と成田さんのアドバイス

提出時には、企業が指定する提出方法(専用フォーム・メール添付・クラウドなど)の厳守、送信前の再生確認、期限に余裕を持った送信の3点をチェックしましょう。

どれだけ良い動画でも、正しく届かなければ評価されません。企業ごとに提出ルールは異なるため、最後まで気を抜かず、指定通りに完了させることが大切です。

企業が指定する方法(専用フォーム、メール添付、クラウドなど)に従う

採用サイトへのアップロードやメール添付など、企業ごとに提出方法は異なります。案内をよく読み、指定された方法を厳守してください。

アップロード前に再生確認をする

アップロード直前や完了後のプレビュー機能で、必ず動画を再生確認します。誤ったファイルや音声不備のあるデータを提出しないための最終確認です。

提出期限に余裕を持って送信する

締切直前はアクセス集中による通信トラブルが起こることもあります。予期せぬエラーで期限に間に合わない事態を避けるため、余裕を持って提出しましょう。

提出は単なる送信作業ではなく、選考の一部です。内容・見え方・提出方法まで整えておくことで、自己PR動画全体の完成度が高まります。

まとめ

自己PR動画では、台本・練習・撮影・提出の4ステップを順番に進めることが重要です。企業は動画を通じて、第一印象だけでなく、結論からわかりやすく伝える力や企業とのマッチ度も見ています。成田さんも、準備を丁寧に行った学生ほど、短い動画でも魅力が伝わりやすいと話しています。

台本の書き方や撮影時の見せ方など、一人では判断しにくいポイントも多いのが自己PR動画です。就活のプロに相談することで、内容だけでなく伝え方まで整えられ、選考通過率が大きく変わります。

▼自己PR動画の内容や見せ方に迷う場合は、就活のプロに相談しましょう。
【無料】就活のプロとの面談をLINEで予約する

よくある質問

就活生からよく寄せられる質問への回答をご紹介します。

自己PR動画と自己紹介動画の違いは?

自己PR動画は強みや貢献できることを伝える動画で、自己紹介動画は人柄やプロフィールを伝える動画です。どちらを求められているかで、話す内容の重心が変わります。

自己PR動画は「強みや貢献可能性」を伝えるものであり、自己紹介動画は「人となりやプロフィール」を伝えるものです。企業がどちらを求めているかによって、話す内容の重点は変わります。自己PR動画であっても冒頭の自己紹介は必要ですが、中心に置くべきなのはあくまで強みです。違いを整理すると、次の通りです。

項目

自己PR動画

自己紹介動画

主な目的

強みや貢献できることを伝える

人柄やプロフィールを伝える

話す内容の重心

強み・能力・貢献可能性

プロフィール・雰囲気・人となり

判断に迷う場合は、企業がどちらを求めているかを確認したうえで、必要に応じて就活のプロに相談しましょう。

自己PR動画にエンタメ性は必要?

一般的な企業の自己PR動画では、エンタメ性よりも誠実さや論理的な伝え方が重視されます。無理に面白くしようとするより、自分らしさとマナーの両立を意識する方が安全です。

基本的に、一般的な企業ではエンタメ性は重視されにくく、誠実さや論理的な伝達力が見られています。成田さんも、演出の強さより「相手に伝わるか」「社会人として違和感がないか」の方が評価に直結しやすいと話します。無理に面白くしようとするより、自分らしさとマナーのバランスを取ることを意識しましょう。判断が難しい場合は、就活のプロに相談して方向性を確認するのが安心です。

撮影するときは「座る」「立つ」どっちがいい?

落ち着いて話したいなら座る、エネルギーや全身の印象も見せたいなら立つのが向いています。自分の魅力がより伝わる方を選ぶことが大切です。

画角やアピール内容に合わせて選びます。違いを整理すると、次の通りです。

項目

座る

立つ

向いている見せ方

落ち着いて話したいときに向いている

エネルギーや全身の印象も見せたいときに向いている

適した場面

安定感や丁寧さを出したい場合

活発さや身振りも含めて伝えたい場合

どちらが自分に合うか迷う場合は、実際に両方撮って見比べたり、就活のプロに相談して客観的な意見をもらったりすると判断しやすくなります。

スマホとパソコン、どちらで撮影すべき?

映像と音声がクリアであればどちらでも問題ありませんが、一般的にはスマホのアウトカメラの方が高画質でおすすめです。PCはデータ転送のしやすさに利点があります。

映像と音声がクリアであれば、どちらでも問題ありません。一般的にはスマートフォンのアウトカメラの方が高画質でおすすめですが、PCのWebカメラはデータ転送が手軽という利点があります。比較すると、次の通りです。

項目

スマホ

パソコン

画質面

一般的にはアウトカメラの方が高画質でおすすめ

Webカメラはスマホより画質面で劣ることがある

扱いやすさ

撮影品質を確保しやすい

データ転送が手軽

大切なのは機材そのものより、最終的に「見やすく聞きやすい動画」になっているかです。不安がある場合は、就活のプロに相談して確認すると安心です。

▼自己PR動画の台本・練習・撮影方法にお悩みの方はプロに相談しましょう。
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成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では日系大手複数社から内定を獲得し、経営幹部候補としての育成ルートが用意された一社に入社。日系大手事業会社にて最年少で部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画、選考フロー構築、入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を持つ。

成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では日系大手複数社から内定を獲得し、経営幹部候補としての育成ルートが用意された一社に入社。日系大手事業会社にて最年少で部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画、選考フロー構築、入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を持つ。

成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では日系大手複数社から内定を獲得し、経営幹部候補としての育成ルートが用意された一社に入社。日系大手事業会社にて最年少で部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画、選考フロー構築、入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を持つ。

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