「SPIの非言語って、結局は数学の問題?高校数学が苦手だと不利なのか不安」
「『SPI数学』で検索すると色々出るけど、何から手を付ければいいのか分からない」
「練習問題を解いても、条件整理でつまずいて時間が足りない」
就活のSPI(SPI3)では、能力検査のうち 言語以外の選択式問題 が「非言語」と呼ばれます。口コミや検索では「数学」と書かれることも多いですが、学校の数学の範囲だけを問う試験ではありません。
SPI非言語は、図や条件を読み取り、論理的に整理して答える処理力を測る領域です。 席順の数え方や割合の計算など、数学的な手順が必要な問題も含まれますが、「公式を暗記して解く数学テスト」とは目的が異なります。
元日系大手人事として新卒採用に5年以上携わってきた成田さんの監修のもと、順列・割合・集合などの系統の見分け方と、解く順番のフレーム、編集部作成の練習4問を整理します。読み終えれば、自分のつまずきがどの計算の型か切り分け、次に反復すべき非言語の練習を選べます。
SPI非言語(SPI数学)とは?学校の数学と何が違う?
SPIの能力検査は、大きく「言語」と「非言語」に分かれます。 言語は語句の意味や文章の読み取りが中心です。非言語は、言語以外の選択式問題として、条件の整理や数え上げ、割合・比率の処理などが含まれます。
就活生の間では、計算が絡む非言語をまとめて「SPI数学」と呼ぶことがあります。検索キーワードとしては spi数学 と spi非言語 が並びますが、試験提供元が公式に使う区分名は「非言語」 です。本記事では、読者が迷わないよう両方の呼び方に触れつつ、内容は非言語に焦点を当てます。
学校の数学と違う3点
SPIの開発者は、能力検査について 「特別な知識や解法が求められる内容ではなく、出てきた問題を正しく理解し、処理すること」 が求められると説明しています。過度な暗記対策は不要で、受検方法や回答形式に慣れる準備 が重要です。
学校の数学との違いを、就活生目線で整理すると次のとおりです。
観点 | 学校の数学 | SPI非言語 |
|---|---|---|
目的 | 学年ごとの学習範囲の習得 | 職種共通の知的能力・処理力 |
出題 | 教科書の単元が中心 | 席順・集合・割合・条件整理など横断的 |
対策 | 公式・解法の暗記も有効な場面がある | 形式への慣れと型の反復が中心(過度な暗記は不要) |
SPI3の公式例題では、非言語として 丸テーブルの席順・組み合わせの数え方 が示されています(語句理解は言語の例題です)。本文では問題文を転載しません。次の公式コラムから、出題形式を直接確認してください。
公式例題のページ:適性検査の「能力検査」と「性格検査」の違いとは?
テストセンターやWEB形式の適応型テストでは正解数がそのまま得点にならないため、練習で解けた問題数だけで本番の手応えを測らないでください。
SPI非言語で身につけたい代表的な系統
非言語に限った公式の「出題範囲一覧」は、就活生向けに固定で公開されているわけではありません。 まず公式例題で形式を確認し、弱点が見えたら同系統を反復する——この方針が安全です。
以下は、公式例題と、正当な教材の内容紹介で確認できる代表的な系統 です。検査提供元の仕様書ではなく、練習の地図として使ってください。方式(テストセンター/WEBテスティング等)によって画面や制限時間の感覚は異なります。
系統 | ざっくりした内容 | 本記事での扱い |
|---|---|---|
順列・組み合わせ | 並べ方・席順・「隣り合う/合わない」条件 | 例題Q1・解き方フレーム |
集合・数え上げ | 倍数・重複を除いた個数 | 例題Q3 |
割合・比率 | 百分率、比から人数・金額を求める | 例題Q2 |
推論 | 条件を整理して可能性を絞る | 概要のみ(深掘りは推論の個別記事) |
仕事算 | 全体を1とおいて時間・効率を処理 | 例題Q4で概要(深掘りは仕事算の個別記事) |
図表・資料読み取り | 表や簡単な図から数値を読む | 公式例題・教材で形式確認 |
講談社のSPI3対策参考書(『これが本当のSPI3だ!』2028年度版)の出版社公式紹介では、非言語の「推論」や「算数のおさらい」、方式別の出題範囲表に言及があります。これは 教材で練習できる分野の目安 であり、本番で必ず同じ順番・同数出るという意味ではありません。出版社の販促文句を検査仕様として扱わないでください。
無料で練習問題の入手先をまとめた記事や、言語も含む別セットの編集例題は、SPI例題・練習問題の記事で扱います。本記事は 非言語の全体像と解き方 に絞ります。
SPI非言語の解き方|解く順番のフレーム
非言語は、読み取りと型の選択が八割です。 いきなり計算に入ると、条件の読み違えや途中放棄が増えます。次の順番を、1問ごとに機械的に当てはめてください。
①条件を読み、キーワードをメモする
「必ず」「少なくとも」「隣り合わない」「同時に」など、否定や順序を変える語 は線を引くか、メモ用紙に書き出します。案内どおりメモが使える方式では、私物ではなく指定の用紙・筆記用具に従います(詳細は受検形式の記事で整理しています)。
②問題の型を当てる
順列・割合・集合・推論・仕事算のどれに近いかを一言で言い直します。型が分かると、立式のパターンが見えます。推論で条件が多い場合は、表や記号で整理する方法を推論の個別記事で扱います。
③立式してから計算する
割合は基準量をそろえる、仕事算は仕事の総量を1とおく、順列は「まとまり(ブロック)」にする——型ごとの定番手順を使います。仕事算の立式を丁寧に学びたい場合も、仕事算の個別記事に譲ります。
④答えを条件に照合する
「人数が負になっていないか」「割合が100%を超えていないか」など、常識的におかしくないか を一行で確認します。
⑤わからなければ次へ進む
SPIの開発者は、テストセンターやWEB形式では適応型テストを採用しており、時間をかけても全くわからない問題は飛ばして、次の問題に進んでも問題ない と説明しています。1問に固執して後半が未着手になるのが、いちばん避けたいパターンです。
編集部作成・SPI非言語の練習問題(4問)
【編集部作成・SPI公式問題ではない】 以下の問題は、SPIの出題形式を参考に独自に作成した教育用の例題です。本番と同一の問題が出る保証はなく、出題頻度や問題数を示すものでもありません。
非言語Q1(順列・条件)
問題: 5人(A・B・C・D・E)が1列に並ぶ。AとBは隣り合わない。並び方は何通りあるか。
A. 48通り
B. 60通り
C. 72通り
D. 96通り
E. 120通り
正答:C
解説: 制約なしの並び方は 5! = 120通りです。AとBが隣り合う場合を引きます。A・Bを1つのブロックとすると、ブロック・C・D・Eの4単位の並びが 4! = 24通り。ブロック内でA・Bを入れ替えると 2! = 2通り。よって隣り合う並びは 24 × 2 = 48通り。隣り合わない並びは 120 − 48 = 72通り です。「隣り合わない」は、全体から「隣り合う」を引く形が定番です。
非言語Q2(割合・比)
問題: あるクラスの男子と女子の人数比は 2:3 である。女子が18人のとき、男子は何人か。
A. 8人
B. 12人
C. 14人
D. 15人
E. 18人
正答:B
解説: 比 2:3 は、男子2人につき女子3人という関係です。女子18人は「3」の部分が18なので、1あたり 18 ÷ 3 = 6人。男子は「2」の部分なので 6 × 2 = 12人 です。比の問題は、まず1あたりの量をそろえると計算が安定します。
非言語Q3(集合・数え上げ)
問題: 1から30までの整数のうち、3の倍数でも5の倍数でもない数はいくつあるか。
A. 12個
B. 14個
C. 15個
D. 16個
E. 18個
正答:D
解説: 3の倍数は 30 ÷ 3 = 10個。5の倍数は 30 ÷ 5 = 6個。両方の倍数(15と30)は重複するので 2個。3または5の倍数は 10 + 6 − 2 = 14個。「どちらでもない」は全体から引きます。30 − 14 = 16個 です。集合の問題は、重複を一度だけ数えるよう図や表で整理するとミスが減ります。
非言語Q4(仕事算・概要)
問題: ある仕事を、Aだけで行うと3時間、Bだけで行うと6時間かかる。AとBが同時にその仕事を行うと、何時間で終わるか。途中で休憩は取らないものとする。
A. 1時間
B. 2時間
C. 2.5時間
D. 3時間
E. 4.5時間
正答:B
解説: 仕事の総量を1とおきます。Aの1時間あたりの処理量は 1/3、Bは 1/6 です。同時に行うと 1/3 + 1/6 = 2/6 + 1/6 = 3/6 = 1/2 を1時間で処理できます。全体が1なので、かかる時間は 1 ÷ (1/2) = 2時間 です。仕事算は「全体を1」にそろえる型の反復が効きます。立式の練習を増やしたい場合は、仕事算の個別記事で深掘りしてください。
非言語の練習と復習ルーティン
非言語は、解き方の型に慣れるほど安定します。 SPIの開発者も、能力検査は過度な対策より 回答形式への慣れ を重視しています。次の4ステップを、本記事の4問や公式例題・自分で選んだ正当な教材に当てはめてください。
ステップ | やること | 記録すること |
|---|---|---|
① | 系統ごとに1問、時間を計って解く(正答は見ない) | 系統名・かかった時間 |
② | 正答と解説を読み、自力で解き直す | 読み違い・計算ミス・型不明のどれか |
③ | 間違えた系統をもう1問 | 公式例題や教材で同型を追加 |
④ | 翌日以降、間違えた問題だけ再チェック | 解説なしで手順を再現できたか |
4問をまとめて解く練習も有効ですが、得点や合否を予測する模擬試験ではありません。 かかった時間と、どの系統で止まったかを記録し、次の練習に活かすための演習です。
公式例題は、正当な無料サンプルとして最優先で使ってください。言語と非言語の形式確認は、先に挙げた 公式コラム から行えます。無料問題の入手先を一覧したい場合は、SPI例題・練習問題の記事を参照してください。
電卓・メモは使える?
電卓・メモ・筆記用具が使えるかは、受検方式と会場のルールで異なります。 「SPIだから電卓OK/NG」と一括りにできません。企業から届いた案内メール、予約画面、当日の監督者の指示を正としてください。
テストセンターの公式FAQでは、リアル会場で能力検査を受ける場合、検査中に計算機は使用できない と記載されています。筆記用具とメモ用紙は会場で用意され、私物は使えません。オンライン会場やWEBテスティング、インハウスCBTでは、持ち込み品やメモの扱いが異なります。
テスト形式ごとの時間・端末・電卓の整理は、SPIオンライン受検の形式・時間・電卓の記事で扱います。本記事では、企業から案内されたテスト形式を先に特定し、その方式のルールに従う ことだけ押さえてください。
非言語の復習と本番の線引き|Webテ解説AIの使い方
非言語は、立式や途中計算のどこで外したかが分からないまま次の問題へ進みがちです。本記事の編集例題や公式例題・自分で選んだ正当な教材で 一度自力で解いたあと、問題文と自分の立式・計算メモを写した写真を内定くんの Webテ対策AI(LINE)に送ると、解答と解説が返り、式の組み立てが妥当だったかを確認できます。SPI・玉手箱・CAB・TG-WEBなど主要形式に対応しています。
▼立式や途中計算を確認したい非言語の練習後、Webテ解説AIで復習を試してみてください
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よくある質問
SPI数学とSPI非言語は同じものですか?
就活の会話では同じ領域を指すことが多いですが、試験上の区分名は「非言語」です。 計算や条件整理が中心の問題群を「SPI数学」と呼ぶ人がいるだけで、高校数学の教科範囲だけを問う別科目があるわけではありません。
数学が苦手でも対策できますか?
過度な暗記より、出題形式と解法の型に慣れることで十分な準備ができます。 開発者は、能力検査に特別な知識は不要と説明しています。苦手な系統から1問ずつ、本記事のフレームで解き直す練習が現実的です。
非言語だけ練習すべきですか?
案内に含まれる検査と、自己チェックでつまずいた系統から優先してください。 言語も含まれる場合は、言語の個別記事も参照できます。対策の順番全般は、SPI対策の勉強法の記事で整理しています。
公式の非言語過去問はありますか?
SPI提供元が就活生向けに公開しているのは「例題(サンプル)」です。 本番問題の転載・流出を探して集める行為は、受検規約や企業の案内に反する可能性があります。正当な材料で練習してください。
電卓は使っていいですか?
方式と会場のルール次第です。 テストセンターのリアル会場では能力検査中に計算機は使えません。自分の案内の方式名を確認し、詳細は受検形式の記事を参照してください。
まとめ
SPI非言語は言語以外の選択式処理を測る領域で、「SPI数学」と呼ばれることもある
学校数学とは目的が異なり、過度な暗記より形式と型の練習が中心
順列・集合・割合・推論・仕事算など、系統ごとに解き方の型を覚える
読み取り→型→立式→計算→見直し。わからない問題は飛ばしてよい
編集部作成4問(SPI公式問題ではない)で手を動かし、復習ルーティンで定着させる
電卓・メモは案内どおり。本番中の外部ツール利用は禁止
本記事の4問と解説で型を試し、間違えた系統は復習ルーティンで直してください。推論の条件整理を深めたい場合は、SPI推論の個別記事を参照できます。仕事算の立式を丁寧に学びたい場合は、仕事算の個別記事で扱います。
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