SPI仕事算の解き方|元日系大手人事が全体を1とおく立式と練習問題を解説

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SPI仕事算の解き方|元日系大手人事が全体を1とおく立式と練習問題を解説

「SPIの仕事算、なぜ仕事の量を1にするのか分からない」
「Aさん3時間、Bさん6時間と書いてあるのに、一緒だと9時間になるわけがないのに足してしまう」
「途中で人が変わる問題で、残りの仕事量をどう計算すればいいか迷う」

就活のSPI(SPI3)では、能力検査の非言語のなかに 何人か・機械が一定のペースで仕事を進める問題 があります。これを仕事算と呼ぶ教材も多く、検索では spi仕事算spi 仕事算 立式 として調べる人も少なくありません。

仕事算は、仕事の総量を1とおき、各人・各機械の「1時間あたりの処理量(効率)」に変換して足し引きする問題です。 時間そのものを足したり引いたりするのではなく、効率でそろえてから計算します。

元日系大手人事として新卒採用に5年以上携わってきた成田さんの監修のもと、まずメモに 「総量=1」 と書き、各人の単独時間を 効率(1/○) に直す手順から、編集部作成の練習問題4問まで順に解説します。読み終えれば、問題文を見た瞬間に立式欄へ総量と効率を書き始められる状態を目指せます。

SPI仕事算とは?「全体を1」と効率(かけ率)の意味

仕事算は、非言語(言語以外の選択式問題)のなかで、作業の進み方を数で表し、かかる時間や人数を求める系統です。 順列や推論のように条件表で解くタイプとは、立式の重心が異なります。

SPIの開発者は、能力検査について 「特別な知識や解法が求められる内容ではなく、出てきた問題を正しく理解し、処理すること」 が求められると説明しています。仕事算も、難しい公式を覚えるより 問題文の前提をそろえて立式する 練習が効きます。

なぜ仕事の総量を「1」とおくのか

問題文には「ある仕事をAさんだけでやると4時間かかる」のように 時間 が書かれます。しかし計算の中心に置くのは時間ではなく、1時間あたりどれだけ進むか(効率) です。

書かれていること

立式での意味

Aだけで4時間で終わる

Aの効率は 1/4(1時間で全体の1/4を処理)

Bだけで12時間で終わる

Bの効率は 1/12

全体の仕事量

1 とおく(100%=完了までの基準)

総量を1にそろえると、「何時間で終わるか」は 1 ÷(合計効率) と一つの形にまとまります。割合問題で基準量をそろえるのと同じ発想です。

仕事算の前提を確認する

SPIの仕事算では、次の前提が 明示されているか、問題文から読み取れるか を先に確認してください。

  • 一定のペース:途中で疲れて遅くなる、途中から速くなる、といった変化は 書かれていなければ仮定しない

  • 同じ仕事の単位:「印刷」と「梱包」が別工程なら、問題文でつながり方を確認する

  • 時間の単位:時間と分が混在していないか。必要なら分にそろえる(例:1時間20分=80分)

非言語全体・推論との関係(仕事算だけ深掘りする)

非言語には、順列・割合・集合・推論など別の系統も含まれます。全体像はSPI非言語の解き方の記事で整理しています。推論で条件が多い場合は、SPI推論の個別記事で条件整理を扱います。本記事は 仕事算の立式と練習 だけに絞ります。

公式例題では、非言語として 丸テーブルの席順・数え上げ が示されています(語句理解は言語の例題です)。本文では問題文を転載しません。形式確認は次の公式コラムから行ってください。

講談社のSPI3対策参考書(『これが本当のSPI3だ!』2028年度版)の出版社公式紹介では、非言語の各系統で練習できる旨に言及があります。これは 教材で練習できる分野の目安 であり、本番で必ず同じ数・同順で出るという意味ではありません。

SPI仕事算の立式|効率をそろえて足し引きする手順

仕事算は、メモ用紙に「総量1」と各人の効率を書き、型どおりに進める と安定します。案内どおりメモが使える方式では、指定の用紙・筆記用具に従ってください。

①仕事の総量を1とおく

「ある仕事」「同じ量の資料」「同じ数の部品」など、完了までの基準 を1とします。人数や機械の数は、この1に対する処理速度として書きます。

②各人・各機械の時間を効率に変換する

「単独で○時間」は、効率 1/○ です。

  • 単独4時間 → 1時間あたり 1/4

  • 単独12時間 → 1時間あたり 1/12

  • 単独5時間 → 1時間あたり 1/5

分で与えられる場合は、まず時間に直します(90分=1.5時間 → 効率 1/1.5 = 2/3)。

③同時に動くときは効率を足す

AとBが 同時に同じ仕事 を進めるとき、1時間あたりの処理量は 効率の和 です。

  • A:1/4、B:1/12 → 同時:1/4 + 1/12 = 3/12 + 1/12 = 4/12 = 1/3

かかる時間は 1 ÷(合計効率) = 1 ÷ (1/3) = 3時間 です。

④引き継ぎ・途中離脱は「残りの仕事量」を先に出す

「Aがしばらく働いてからBが残りを仕上げる」「途中で補助が帰る」タイプは、次の順で処理します。

  1. 前半で処理した量 =(その人の効率)×(働いた時間)

  2. 残り = 1 − 処理した量

  3. 後半の時間 = 残り ÷(後半担当の効率)

  4. 合計時間 = 前半時間 + 後半時間

残りを1から引き忘れる と、引き継ぎ問題でいちばん多くミスします。

⑤答えの単位と前提を見直す

  • 求められているのは「合計時間」「あと何時間」「B単独では何時間」か

  • 分数のまま計算し、最後に読みやすい単位へ(例:16/3時間 = 5時間20分)

  • 「一定のペース」が崩れる条件が問題文にないか再確認

反復用テンプレート(メモ例)

【仕事算メモ】
・総量=1
・A単独○h 効率1/
・B単独△h 効率1/
・同時:1/○+1/△=?
・かかる時間:1÷(合計効率)
・引き継ぎ:前半で進んだ量→残り→後半時間
【仕事算メモ】
・総量=1
・A単独○h 効率1/
・B単独△h 効率1/
・同時:1/○+1/△=?
・かかる時間:1÷(合計効率)
・引き継ぎ:前半で進んだ量→残り→後半時間
【仕事算メモ】
・総量=1
・A単独○h 効率1/
・B単独△h 効率1/
・同時:1/○+1/△=?
・かかる時間:1÷(合計効率)
・引き継ぎ:前半で進んだ量→残り→後半時間

仕事算でよくある間違い|時間を足したり引いたりしない

仕事算で減点の原因になりやすいのは、時間そのものを足し引きすることです。

典型ミス

正しい対処

時間の足し算

Aが4時間、Bが12時間だから一緒は16時間

効率 1/4 と 1/12 を足し、1÷合計効率

残仕事の見落とし

前半2時間働いたのに、全体時間から2を引くだけ

2時間で進んだ を出し、1から引く

分と時間の混同

1時間20分を「1+20」時間と扱う

80分または 4/3 時間にそろえる

ペース変化の仮定

疲れて遅くなるはず、と勝手に補完

問題文に書かれた一定ペースだけ使う

単独時間の逆算ミス

共同1/4からAの1/6を引いて符号ミス

分数通分:1/4−1/6=3/12−2/12=1/12

「現実だったら休憩があるはず」も、就活のSPI仕事算では 問題文に書かれていなければ使いません。 立式メモと問題文だけを根拠にしてください。

編集部作成・SPI仕事算の練習問題(4問)

【編集部作成・SPI公式問題ではない】 以下の問題は、SPIの出題形式を参考に独自に作成した教育用の例題です。本番と同一の問題が出る保証はなく、過去に出た問題を示すものでもありません。いずれも 一定のペースで働き続ける ことを前提とします。

仕事算Q1(基本の同時作業)

問題: ある仕事を、作業員Mだけで行うと4時間、作業員Nだけで行うと12時間かかる。MとNが 同時に その仕事に取り組んだとき、終わるまで何時間か。

A. 2時間
B. 3時間
C. 4時間
D. 5時間

正答:B

解説:

仕事の総量を1とおきます。

  • Mの効率:1/4(1時間で1/4を処理)

  • Nの効率:1/12

同時に働くと、1時間あたり 1/4 + 1/12 = 3/12 + 1/12 = 4/12 = 1/3 を処理できます。

かかる時間は 1 ÷ (1/3) = 3時間 です。

仕事算Q2(共同時間から単独時間を逆算)

問題: ある仕事を、作業員Aと作業員Bが 同時に 行うと4時間で終わる。Aだけで同じ仕事をすると6時間かかる。Bだけで行うと何時間か。

A. 8時間
B. 10時間
C. 12時間
D. 24時間

正答:C

解説:

  • 共同の効率:1/4(4時間で全体1を処理)

  • Aの効率:1/6

Bの効率は、共同からAを引きます。

1/4 − 1/6 = 3/12 − 2/12 = 1/12

効率が1/12ということは、B単独では 12時間 です。

仕事算Q3(先に1人、残りを別の人)

問題: ある仕事を、作業員Pだけで行うと5時間、作業員Qだけで行うと10時間かかる。Pが 2時間 働いたあと、残りをQが 一人で 仕上げる。終わるまで合計何時間か。

A. 6時間
B. 7時間
C. 8時間
D. 10時間

正答:C

解説:

  • Pの効率:1/5

  • Qの効率:1/10

Pが2時間働いたときの処理量:2 × (1/5) = 2/5

残りの仕事量:1 − 2/5 = 3/5

Qが残りを終える時間:(3/5) ÷ (1/10) = (3/5) × 10 = 6時間

合計:2 + 6 = 8時間 です。

仕事算Q4(機械+人が途中まで、あとは機械単独)

問題: 印刷機Xだけである資料を印刷すると8時間かかる。補助員Yだけで同じ資料を手作業すると24時間かかる。最初の 2時間 はXとYが 同時に 働き、その後Yは離れ、Xだけが残りを印刷する。終わるまで合計何時間か。

A. 6時間40分
B. 7時間
C. 7時間20分
D. 8時間

正答:C

解説:

  • Xの効率:1/8

  • Yの効率:1/24

最初の2時間(XとYが同時)の効率:1/8 + 1/24 = 3/24 + 1/24 = 4/24 = 1/6

2時間で処理する量:2 × (1/6) = 1/3

残り:1 − 1/3 = 2/3

Yが離れたあと、Xだけで残りを処理する時間:(2/3) ÷ (1/8) = (2/3) × 8 = 16/3時間 = 5時間20分

合計:2時間 + 5時間20分 = 7時間20分 です。

仕事算の練習と復習ルーティン

仕事算は、総量1と効率変換の型が身につくほど安定します。 SPIの開発者も、能力検査は過度な暗記より 回答形式への慣れ を重視しています。次の4ステップを、本記事の4問や正当な教材に当てはめてください。

ステップ

やること

記録すること

1問、時間を計って解く(正答は見ない)

同時作業か引き継ぎか・かかった時間

立式メモを書き直し、効率と残仕事量を確認

時間の足し算ミス・単位ミス

間違えた型でもう1問

同じテンプレートで解く

翌日以降、解説なしで立式だけ再現

手順を声に出せるか

4問をまとめて解いても構いませんが、得点や合否を予測する模擬試験ではありません。 効率の立式ができたか・残仕事量を抜かしていないかを記録してください。テストセンターやWEB形式では 適応型テスト が使われ、全くわからない仕事算は、時間をかけず次へ進んでよい と開発者は説明しています。

仕事算の復習チェックとWebテ対策AIの使い方

仕事算は、答えを出したあとに立式が正当かを確認する と定着します。解いた直後に、次の3点をメモで見直してください。

  1. 総量=1 を書いたうえで、各人の時間を効率(1/○)に直しているか

  2. 同時作業なら効率の和、引き継ぎなら 残仕事量(1−処理量) を先に出しているか

  3. 単位がそろっているか(分と時間の混同がないか)

自分の立式と解説が食い違うとき、内定くんの Webテ対策AI が使えます。練習問題(本記事の例題や教材)の写真をLINEで送ると、解答と解説が返り、どこで効率の足し引きを誤ったかを確認できます。

▼立式を書いたあと、自分の式が正しいか確認したい方はWebテ対策AIを試してみてください
LINEで今すぐ内定くんAIを試してみる

よくある質問

SPI仕事算は非言語と同じですか?

仕事算は非言語のなかの一系統です。 非言語全体には順列・割合・推論なども含まれます。仕事算だけ苦手な場合は、本記事の立式に集中し、全体像はSPI非言語の記事で確認してください。

なぜ時間を足してはいけないのですか?

同時に働くときは「1時間あたりの進み方」が重なるからです。 4時間仕事と12時間仕事を足しても、速い方と遅い方が別々に動いているわけではありません。効率に変換してから足します。

仕事算だけ重点的に練習すべきですか?

自己チェックで仕事算だけ止まるなら、仕事算に時間を割く価値があります。 他の系統も弱点なら、非言語全体の練習バランスを見直してください。対策の順番全般は、SPI対策の勉強法の記事で整理しています。

公式の仕事算過去問はありますか?

SPI提供元が就活生向けに公開しているのは「例題(サンプル)」です。 本番問題の転載・流出を探して集める行為は、受検規約や企業の案内に反する可能性があります。正当な材料と、本記事のような教育用例題で練習してください。

途中で人が増減する問題のコツは?

「残りの仕事量」を分数で書く のが基本です。前半で進んだ量を出してから 1 から引き、後半担当の効率で割ります。本記事Q3・Q4がその練習になります。

まとめ

  • SPI仕事算は、総量を1とおき、各人の時間を効率(1時間あたりの処理量)に変換して解く

  • 同時作業は効率の和、引き継ぎは残仕事量を先に出す

  • 時間の足し算・分と時間の混同・ペース変化の勝手な仮定に注意

  • 編集部作成4問で手を動かし、復習ルーティンで定着させる

  • わからない問題は飛ばしてよい

本記事の4問で立式の型を試し、間違えた設問は復習ルーティンで直してください。推論の条件整理を深めたい場合は、SPI推論の個別記事で扱います。仕事算の次は、構造的把握力検査(似た問題の骨格を分類する検査) の個別記事で、問題パターンの見分けに進めます。

成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では日系大手複数社から内定を獲得し、経営幹部候補としての育成ルートが用意された一社に入社。日系大手事業会社にて最年少で部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画、選考フロー構築、入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を持つ。

成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では日系大手複数社から内定を獲得し、経営幹部候補としての育成ルートが用意された一社に入社。日系大手事業会社にて最年少で部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画、選考フロー構築、入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を持つ。

成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では日系大手複数社から内定を獲得し、経営幹部候補としての育成ルートが用意された一社に入社。日系大手事業会社にて最年少で部長に就任し、新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画、選考フロー構築、入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定実績を持つ。

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