「面接の朝、鏡の前で前髪を何度も直しても、目にかかる気がして出発できない」
「地毛から離れた髪色のまま行くと、話の前に不利になるのではと不安になる」
鏡の前で前髪を直し続けると、面接室に入る前から気持ちが消耗しやすい場面です。髪色・前髪・まとめ方のどこから手をつけるかが見えにくいときもあります。
面接官が見ているのは、髪型の流行や容姿の点数ではなく、清潔感と顔の見え方、準備できているかどうかです。 地毛に近い落ち着いた色で、前髪が目にかからず、肩にかかる髪が整っていれば、髪型そのものが話題になることはほとんどありません。
元日系大手人事として新卒採用に5年以上携わってきた成田さんは、面接の髪型は個性を出す場ではなく、面接官が話に集中できる状態を整える準備だと考えています。ここでは、髪色・前髪・長さ・まとめ方・ヘアアクセサリーを成田さんの採用視点で整理します。Web面接の画面映りは、美容業界で接客・美容提案に携わった佐川さんの知見から解説します。読み終えれば、対面とオンラインそれぞれで、出発前に直す点を自分で判断できます。
面接で髪型は何を見られている?
見ているのは容姿の良し悪しではなく、清潔感・顔の見え方・準備の丁寧さです。 寝ぐせや前髪の乱れは、話の前に「準備が足りない」と受け取られやすい部分です。
あなたの髪型の話と、容姿そのもので合否が決まる話は別です。面接官が先に見ているのは、表情や声が届く状態かどうかです。寝ぐせ、パサつき、前髪で目元が隠れる、お辞儀のたびに顔に髪が落ちる、といった状態は、準備不足として残りやすいです。
元人事の成田さんも、「清潔感などの第一印象やマナーは、社会人としての基礎力として確実に見られている」と語ります。企業は写真や面接から、容姿の良し悪しではなく、就活への準備度やTPOをわきまえる姿勢を見ています。
髪型で合否が決まる、という話ではありません。整っているかどうかが、自己PRの前に伝わる、という位置づけです。派手にアレンジするより、減点を消す方が通過に近いです。
▼受付から退室までの身だしなみの基礎は、以下の記事もご参照ください
面接マナーとは?入退室・服装・言葉遣いを元人事が解説
髪色はどう選ぶ?
地毛に近い落ち着いた色が基本です。 黒または暗い茶色で、根元と毛先の色が極端に違わなければ、多くの場面で十分です。
面接官が髪色だけを理由に合否を決める、という運用ではありません。見ているのは、色が場に馴染んでいるか、清潔感があるか、写真や実物でギャップが大きくないかです。ブリーチやハイライトで明るい色が残っている、根元だけ暗くて毛先だけ色が抜けている、といった状態は、話の前に目が行きやすいです。
染め直す余裕がないときは、地毛に近づける方向で整え、極端なコントラストを抑えてください。どうしても色を変えたくない場合は、髪色に寛容な社風の企業を探す必要がありますが、それは選考全体の話です。証明写真と面接当日で髪色が大きく違うと、信頼を損ねやすいので、写真用の髪色の考え方は別記事で整理されています。
▼証明写真の髪色・髪型の基本は、以下の記事で詳しく扱います
エントリーシートの写真準備で迷わない!証明写真の撮り方と自己PR写真の選び方
髪色の目安 | 選び方 | 避けたい例 |
|---|---|---|
基本 | 地毛に近い黒または暗い茶色 | 根元と毛先で色が極端に違う |
明るい色 | 面接前に地毛に近づける方向で整える | ブリーチの残り、派手なハイライト |
白髪・グレーヘア | 自然な範囲なら問題になりにくい | 無理に染めて不自然な色味 |
前髪・髪の長さの基本
前髪は目にかからないこと、お辞儀をしたときに顔へ落ちてこないことが目安です。 長さそのものより、顔周りがすっきり見えるかが先です。
面接では、目元と表情が読み取れることが大切です。前髪が目や眉を隠すと、うなずきや視線の伝わりが弱くなります。鏡の前で一度、正面と横、お辞儀した姿を確認してください。額と眉が見える程度に上げられていれば、短く切り直す必要はありません。
男性の整え方
サイドと襟足を整え、ひげと眉は清潔に整えると顔周りが締まります。 整髪料は使いすぎず、自然な仕上がりを意識してください。
男性の面接髪型で減点されやすいのは、極端な長さではなく、寝ぐせ、パサつき、サイドが耳にかかって顔の輪郭が見えにくい状態です。バリカンで整えた襟足、額が見える前髪、清潔感のあるサイドが基本です。ヒゲの青髭が目立つ日は、念のため剃り直してから出かけてください。
女性の整え方
前髪が目にかからず、肩にかかる長さなら束ねるかハーフアップにすると動きやすいです。 寝ぐせやパサつきは、出発前にオイルやスプレーで抑えてください。
女性の場合、前髪の長さや分け方で「女性らしさ」を競う必要はありません。顔が隠れず、お辞儀で前髪が目に入らなければ十分です。雨の日や湿度の高い日は、前髪が戻りやすいので、強めのホールドより、出発直前の確認を増やす方が現実的です。服装やメイクの線引きは、女性向けの服装記事で整理されています。
▼パンツとスカート、メイクの選び方は、以下の記事で詳しく扱います
面接の服装【女性】パンツ・スカート・メイクの選び方を元人事が解説
まとめ方とヘアアクセサリー
肩にかかる髪は、一つに束ねるかハーフアップにして顔周りをすっきりさせます。 髪留めやピンは黒・茶などスーツに溶ける色を選び、派手なデザインは避けてください。
長い髪を下ろしたままだと、お辞儀や資料をめくる動きで顔に髪が落ちやすくなります。低めのひとつ結び、ハーフアップ、サイドをピンで留める、といった整え方で十分です。ゴムやクリップは、光沢の強いゴールドや大きなパールは目立つので、マットな黒・茶・紺が扱いやすいです。
帽子は、移動中の雨除け以外は受付前に外してください。キャップやフードは、面接室に持ち込むと場の空気と合いません。ヘアバンドやカチューシャは、細い黒系なら残せますが、大きなリボンや柄物は外した方が無難です。
髪型が乱れていると、自己紹介の前に準備の印象が先に残りやすいです。整える時間は、話が届く状態をつくるための投資と考えてください。
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対面とオンライン面接での違い
基本は対面と同じです。 地毛に近い色、前髪が目にかからないこと、肩にかかる髪のまとめ方は、オンラインでも変わりません。
違いが出るのは、画面の中で顔周りがどう見えるか、という一点です。カメラは平面的に映すため、対面では気にならなかった前髪の影が、画面上で目元を暗くすることがあります。
対面面接
移動とお辞儀で崩れないかを、出発前に一度確認してください。 電車や雨で前髪が戻ったり、結び目がゆるんだりすると、入室後に直しにくいです。
対面では、髪型そのものより、寝ぐせ・汗・ホコリがついていないかが先に目に入ります。予備のヘアピンやゴムをバッグに入れておくと、受付前のトイレで直せます。スーツの色や私服指定の読み方は、面接の服装ハブで整理されています。
オンライン面接
接続テストのときに、自分の映りを録画して前髪と顔周りを確認してください。 画面では、目元が暗く見えていないか、髪の影で表情が読み取りにくくないかを確かめます。
美容業界で3年間、接客・美容提案に携わってきた佐川さんは、Web面接の髪型は、容姿を評価するためではなく、表情や顔まわりが画面上で見えにくくならないように整えることが大切だと考えています。照明が上から当たると前髪の影が強く出ることがあるので、顔の前から光が当たる位置にカメラと照明を調整し、必要なら前髪を少し上げる、サイドをピンで留める、といった微調整をしてください。
録画で確認する習慣は、自己PR動画の準備でも有効です。動画選考の画面映りの詳細は、別記事で整理されています。
面接当日の髪型チェック
玄関を出る前に、寝ぐせ・前髪・束ねた髪のゆるみ・髪留めの色を一度確認してください。 当日の失敗の多くは、家を出る前に直せます。
次の項目を、鏡の前で1つずつ見てください。
寝ぐせやパサつきがないか。必要なら整髪料やスプレーで抑えたか
前髪が目や眉にかかっていないか。お辞儀したときに顔へ落ちないか
束ねた髪がゆるんでいないか。ゴムやピンが外れそうな場所はないか
髪留め・ピンの色が派手でないか(黒・茶・紺が無難)
帽子やフードをかぶったまま入室しないよう、受付前に外すか
オンラインの場合、接続テストで前髪と顔周りの映りを録画確認したか
髪型を整えたあとは、志望動機と自己PRの準備に集中してください。身だしなみは、入室までの基礎点です。
よくある質問
髪色は黒でないとだめですか?
地毛に近い落ち着いた色で、顔が隠れていなければ十分です。 明るすぎる色や、根元と毛先で色が極端に違う状態の方が減点しやすいです。
前髪はどこまで上げればよいですか?
目と眉が見える程度で十分です。 お辞儀をしたときに顔へ落ちてこないかを、鏡で確認してください。
長い髪は必ず束ねる必要がありますか?
肩にかかる長さなら、束ねるかハーフアップにすると動きやすいです。 下ろしたままでも、前髪と顔周りがすっきりしていれば問題になりにくいです。
髪留めやピンは使っていいですか?
使って構いません。 黒・茶・紺など落ち着いた色の、小さめのゴムやピンが無難です。大きなリボンや光沢の強い装飾は避けてください。
オンライン面接は対面と同じ髪型でよいですか?
基本は同じです。 画面では前髪の影で目元が暗く見えないか、接続テストで録画確認してください。
パーマやストレートは減点されますか?
極端に派手でなければ、髪質そのものが理由で減点されることはほとんどありません。 くせ毛を無理に伸ばしてパサつくより、自然にまとまる状態を選んでください。
まとめ
面接の髪型で先に整えるのは、流行ではなく、清潔感と顔の見え方です。地毛に近い落ち着いた色、前髪が目にかからないこと、肩にかかる髪はまとめる、髪留めは落ち着いた色——この4点ができていれば、髪型が話題になることはほとんどありません。
対面でもオンラインでも、出発前のチェックで直せることは多いです。整えたあとは、面接官との会話に集中してください。髪色や前髪の線引きで迷いが残るときは、就活のプロに第三者の目線で一度整理してもらうのも有効です。
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