OB・OG訪問のやり方は?元人事が相手の探し方から当日・訪問後の対応まで解説

OBOG訪問

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OB・OG訪問のやり方は?元人事が相手の探し方から当日・訪問後の対応まで解説

OB・OG訪問のやり方は?元人事が相手の探し方から当日・訪問後まで解説

「OB・OG訪問をしたいけれど、何から始めればいい?」

「OB・OGはどうやって探すの?」

「訪問当日は何をすればいい?」

初めてOB・OG訪問をする場合、相手探しから依頼、事前準備、当日の流れまで分からないことも多いのではないでしょうか。

OB・OG訪問の基本的なやり方は、以下の6ステップです。

  1. OB・OG訪問の目的を決める

  2. 目的に合ったOB・OGを探す

  3. OB・OG訪問を依頼して日程を調整する

  4. 企業研究を行い、質問を準備する

  5. 当日は回答を深掘りしながら話を聞く

  6. お礼を伝え、聞いた内容を振り返る

大切なのは、この順番をただこなすことではありません。

「OB・OG訪問が終わったときに、自分は何が分かっていたいのか」

を最初に決めることが重要です。

元日系大手企業の人事で、キャリアアドバイザーとして延べ3,000名以上の学生と接してきた成田さんも、OB・OG訪問では、

「何人に会ったか」より「企業選びや選考に必要な疑問を解消できたか」

を重視しています。

本記事では、OB・OG訪問のやり方を、相手の探し方から依頼、事前準備、当日、訪問後まで順番に解説します。

OB・OG訪問をする目的や、企業選び・志望動機への活かし方から知りたい人は、以下の記事もあわせて確認してください。

【関連記事:OB・OG訪問とは?目的・役立つ時期から、やり方と就活への生かし方まで

OB・OG訪問のやり方・流れは?

OB・OG訪問は、大きく以下の流れで進めます。

ステップ①:訪問の目的を決める

ステップ②:話を聞きたいOB・OGを探す

ステップ③:連絡して日程を調整する

ステップ④:企業研究・質問などの事前準備をする

ステップ⑤:当日は目的に沿って話を聞く

ステップ⑥:お礼を伝えて振り返る

いきなりOB・OGを探し始めるのではなく、最初に目的を決めることがおすすめです。

例えば、

「〇〇株式会社について知りたい」

だけでは、誰に何を聞けばいいか決まりません。

一方、

「〇〇株式会社の若手法人営業がどのような仕事をしているのか知り、自分がその仕事をやりたいか判断したい」

まで具体化すれば、

  • 若手社員

  • 法人営業経験者

というように、話を聞きたい相手が見えてきます。

成田さんの経験でも、OB・OG訪問がうまく活用できていない学生は、「OB・OGに会うこと」が目的になっているケースがあります。

最初に、

「訪問後に何が分かれば、自分の就活が一歩進むのか」

を決めてから動きましょう。

【ステップ①】OB・OG訪問の目的を決める

最初に、

「何のためにOB・OG訪問をするのか」

を決めます。

主な目的は以下のように分けられます。

  • 業界について知りたい

  • 企業について知りたい

  • 職種・仕事内容について知りたい

  • 自分に合う企業か判断したい

  • 志望動機を深めたい

  • ES・面接対策をしたい

  • 内定先を比較したい

例えば、まだ志望業界が決まっていないなら、

「法人営業という仕事について知りたい」

という目的でも問題ありません。

一方、志望企業がある程度決まっているなら、

「競合と比べて、この会社で働く人がどこに魅力を感じているのか知りたい」

など、より具体的にできます。

成田さんなら「何を聞くか」より先に「何を決めたいか」を考える

成田さんが学生におすすめしているのは、

質問から考えるのではなく、自分が決めたいことから逆算すること

です。

例えば、

「OB訪問で聞くべき質問を30個用意しよう」

と考える必要はありません。

まず、

「この企業を受けるか判断したい」

とします。

次に、

「判断するために、今何が分からない?」

と考えます。

すると、

「新卒の仕事内容が分からない」

「若手の働き方が分からない」

「自分が希望する営業の仕事ができるか分からない」

など、疑問が見えてきます。

そこから、

「入社1〜3年目はどのような仕事を担当しますか?」

「1日の仕事内容を教えてください」

と質問を作ればよいのです。

目的 → 分からないこと → 質問

の順番で考えましょう。

【ステップ②】目的に合ったOB・OGを探す

目的が決まったら、話を聞く相手を探します。

OB・OGを探す主な方法は以下です。

  • 大学のキャリアセンター

  • ゼミ・研究室の先輩

  • 部活動・サークルの先輩

  • 知人や先輩からの紹介

  • 企業が用意している社員面談

  • OB・OG訪問サービス

  • インターンや説明会などで知り合った社員

必ずしも同じ大学の卒業生だけに限定する必要はありません。

自分が知りたい仕事内容やキャリアについて話せる社員であれば、OB・OG訪問として話を聞ける場合があります。

大学のキャリアセンターから探す

まず利用しやすいのが、大学のキャリアセンターです。

大学によっては、卒業生が勤務している企業や連絡方法などを確認できる場合があります。

キャリアセンターを利用する場合は、

「〇〇株式会社のOBを探しています」

だけでなく、

「〇〇株式会社の法人営業について知りたいので、その職種を経験している方を探しています」

と伝えると、目的に合う相手を探しやすくなります。

連絡先の利用について大学独自のルールがある場合は、そのルールに従いましょう。

ゼミ・部活動・サークルなどの先輩から探す

自分の周囲の先輩から探す方法もあります。

直接知っている先輩であれば、初対面の社員より話しやすい場合があります。

また、

「自分はその会社にいないけれど、同期にいるよ」

など、別の社員を紹介してもらえる可能性もあります。

OB・OG訪問サービスから探す

OB・OG訪問サービスを利用して、企業名や職種などから社会人を探す方法もあります。

サービスによっては、

  • 会社

  • 職種

  • 年次

  • 経歴

  • 相談できるテーマ

などを確認できます。

プロフィールを見る際は、

「有名企業の社員だから」ではなく、「自分が聞きたいことに答えられそうか」

を基準に選びましょう。

説明会やインターンで出会った社員へ相談する

説明会、座談会、インターンなどで社員と話す機会があれば、その後に個別で話を聞けるか相談する方法もあります。

その場で無理に個人の連絡先を聞く必要はありません。

企業が案内している方法があれば、その方法を利用しましょう。

どんなOB・OGを選べばいい?

成田さんが相手選びでおすすめしているのは、

「自分の知りたいことに近い経験をしている人」

を選ぶことです。

例えば、

若手の仕事内容を知りたい

→ 入社1〜5年程度の若手社員

営業の仕事内容を知りたい

→ 現在営業を担当している社員

キャリアについて知りたい

→ 複数部署・職種を経験した中堅社員

女性の働き方について知りたい

→ 実際にその環境で働いている社員

配属後の成長環境について知りたい

→ 若手社員+後輩指導を経験している社員

というように変わります。

例えば、

「若手社員のリアルな仕事が知りたい」

のに、役員クラスの社員へ話を聞いても、現在の新卒社員の仕事内容とは距離がある可能性があります。

企業名だけで選ばず、

「何を聞きたいか」と「誰に聞くか」を合わせる

ことが重要です。

OB・OGが見つからない場合はどうすればいい?

希望する企業のOB・OGが見つからない場合もあります。

その場合は、

  • 同じ業界の社員に話を聞く

  • 同じ職種の社員に話を聞く

  • 企業説明会・座談会へ参加する

  • キャリアセンターへ相談する

  • 企業が用意する社員面談がないか確認する

など、目的を少し広げてみましょう。

例えば、

「A社の法人営業について知りたい」

という目的でA社の社員が見つからなくても、

「法人向けIT営業がどんな仕事なのか知りたい」

という疑問なら、同じ業界の別企業でも一部確認できます。

成田さんの考えでは、

「特定のOB・OGに会えない=企業研究ができない」ではありません。

今知りたいことを分解し、別の方法で確認できないか考えましょう。

【ステップ③】OB・OG訪問を依頼して日程調整する

相手が決まったら、メールやサービス上のメッセージなどを使って訪問を依頼します。

最初の連絡では、

  • 自分の大学名・氏名

  • 連絡先を知った経緯

  • なぜその人に連絡したのか

  • 何について聞きたいのか

  • 希望する所要時間

  • 候補日時

などを簡潔に伝えましょう。

例えば、

「〇〇大学〇〇学部の山田太郎と申します。現在〇〇業界を研究しており、法人営業として働かれている〇〇様に、若手社員の仕事内容についてぜひお話を伺いたくご連絡いたしました」

という形です。

候補日は学生側から複数出す

日程調整では、

「いつでも大丈夫なので、ご都合のよい日時を教えてください」

と丸投げするより、学生側から複数の候補を提示した方が相手は判断しやすくなります。

例えば、

  • 〇月〇日 13:00〜17:00

  • 〇月〇日 10:00〜12:00

  • 〇月〇日 15:00以降

のように提示します。

そのうえで、

「上記以外でも〇〇様のご都合に合わせて調整いたします」

と添えておけば柔軟に対応できます。

OB・OG訪問の依頼メール、日程調整、前日確認、お礼メールまでの例文は、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事:OB・OG訪問のメールの書き方は?元人事が依頼・日程調整・お礼まで例文つきで解説

【ステップ④】企業研究・質問などの事前準備をする

OB・OG訪問の日程が決まったら、事前準備を行います。

最低限準備しておきたいのは以下です。

  1. 企業について調べる

  2. OB・OGの経歴を確認する

  3. 自分が聞きたいことを整理する

  4. 質問に優先順位をつける

  5. 日時・場所・接続方法を確認する

企業について最低限調べる

企業公式サイトや採用サイトなどから、

  • 企業概要

  • 事業内容

  • 商品・サービス

  • 募集職種

  • 仕事内容

  • 企業理念

  • 最近力を入れている事業

などを確認しておきましょう。

ただし、企業研究を完璧に終わらせてからでなければOB・OG訪問をしてはいけないわけではありません。

成田さんがおすすめしている考え方は、

「調べれば分かることは調べ、人にしか聞けないことを訪問で聞く」

です。

例えば、

「御社は何をしている会社ですか?」

という質問は、企業サイトを見れば分かる可能性があります。

一方、

「採用サイトでは顧客の課題解決を重視するとありますが、実際に課題を見つけるために営業では何をしていますか?」

と聞けば、働いている人だからこそ答えられる話につながります。

話を聞くOB・OGについて確認する

相手の、

  • 所属部署

  • 職種

  • 入社年次

  • 過去の経歴

など、公開されている情報があれば確認します。

例えば、相手が新卒から営業を5年間経験しているのであれば、

「入社直後と5年目では担当する仕事がどう変わりましたか?」

といった質問もできます。

質問を準備する

質問は、最初に決めた訪問目的から作ります。

例えば目的が、

「自分が法人営業に向いているか判断したい」

なら、

  • 1日の仕事の流れ

  • 顧客との関わり方

  • 難しいと感じる仕事

  • やりがいを感じる仕事

  • 活躍している人の特徴

  • 入社前後のギャップ

などを聞くと判断材料になります。

一方、志望動機を深めたいなら、

  • この会社を選んだ理由

  • 競合との違い

  • 実際に働いて感じる会社の特徴

  • 仕事で大切にしている考え方

などが候補になります。

詳しい質問例やNG質問については、以下の記事で解説します。

【関連記事:OB訪問で聞くべき質問は?目的別の質問例とNG質問

質問には優先順位をつける

質問を大量に用意しても、すべて聞けるとは限りません。

そこで、

絶対に聞きたい質問
時間があれば聞きたい質問

に分けておきましょう。

成田さんの経験でも、

「用意した10個の質問を全部聞くこと」

が良いOB・OG訪問ではありません。

一つの回答から、

「それはなぜですか?」

「具体的にはどんな場面ですか?」

と深掘りした結果、予定していた質問を半分しか聞けなかったとしても、必要な情報が得られたのであれば問題ありません。

OB・OG訪問の前日までに確認することは?

前日までに、以下を確認しておきましょう。

  • 日時

  • 対面・オンラインのどちらか

  • 対面の場合の集合場所

  • オンラインの場合のURL

  • 使用するWeb会議ツール

  • 聞きたい質問

  • 所要時間

オンラインの場合は、利用したことがないWeb会議ツールであれば、事前に接続できるか確認しておくと安心です。

対面の場合は、集合場所までの移動時間も確認します。

ぎりぎりに到着する予定を立てず、遅延などが起きても対応できるよう余裕を持って移動しましょう。

必要であれば、前日に確認メールを送ります。

メール例文については、以下の記事で詳しく紹介しています。

【関連記事:OB・OG訪問のメールの書き方は?元人事が依頼・日程調整・お礼まで例文つきで解説

OB・OG訪問当日の持ち物は?

対面で訪問する場合は、少なくとも以下を準備しておくと安心です。

  • スマートフォン

  • メモ帳

  • 筆記用具

  • 質問リスト

  • 必要に応じて企業研究メモ

  • 財布

スマートフォンでメモを取る場合は、

「メモを取るためにスマートフォンを使用してもよろしいでしょうか」

と一言確認すると、相手が「スマホを触っている」と誤解するのを防げます。

紙のメモ帳を使っても問題ありません。

大切なのは道具ではなく、

訪問後に内容を振り返れる状態にしておくこと

です。

OB・OG訪問当日の服装は?

企業や相手から服装について案内がある場合は、その指示を優先しましょう。

「私服で構いません」

「服装自由です」

などの案内がある場合もあります。

指定がなく不安な場合は、事前に確認する方法もあります。

服装だけで必要以上に悩むより、

  • 清潔感がある

  • 相手の案内に従っている

  • 訪問先に適した格好になっている

ことを意識しましょう。

【ステップ⑤】OB・OG訪問当日はどう進める?

当日は、基本的に以下の流れです。

  1. 挨拶・自己紹介

  2. 訪問目的を簡単に伝える

  3. 質問する

  4. 回答を深掘りする

  5. 最後に聞き残しがないか確認する

  6. お礼を伝えて終了する

最初に自己紹介と目的を伝える

最初に、

「本日はお時間をいただきありがとうございます。〇〇大学〇〇学部の山田太郎と申します」

と挨拶します。

その後、

「本日は、特に若手の法人営業の仕事内容についてお伺いし、自分がこの仕事に興味を持てるか考えたいと思っています」

など、訪問目的を簡単に伝えます。

これによって相手も、

「今日はどんな話を中心にすればよいか」

を理解できます。

質問リストを読み上げるだけにしない

事前に質問を準備していても、

質問→回答→次の質問

と機械的に進める必要はありません。

例えば、

「仕事のやりがいは何ですか?」

と聞き、

「自分が提案した内容によって顧客の業務が改善されたときです」

という回答があったとします。

そこで、

「ありがとうございます。具体的に、どのような提案で改善したケースが印象に残っていますか?」

と聞けば、より仕事内容を具体的に理解できます。

成田さんもOB・OG訪問では、

「相手が言った抽象的な言葉を、そのまま受け取らないこと」

を重視しています。

例えば、

「裁量があります」

「風通しが良いです」

「若手から活躍できます」

という言葉が出てきたら、

「具体的には?」

と聞いてみましょう。

成田さんなら「事実」と「感想」を分けて聞く

OB・OGから聞く内容には、

事実に近い情報と、その人自身の感想があります。

例えば、

「入社2年目で5社を担当した」

は、その社員自身の経験です。

一方、

「若手からかなり裁量がある会社だと思います」

は、その社員の解釈や感想です。

どちらも参考になりますが、同じものではありません。

成田さんは、学生が社員一人の話だけを聞いて、

「この会社は絶対に〇〇だ」

と判断してしまわないよう注意してほしいと考えています。

例えば、

「若手から裁量がある」

と言われたら、

「〇〇さんの場合、具体的にいつ頃からどのような仕事を任されましたか?」

と具体的な事実まで聞いてみましょう。

オンラインのOB・OG訪問はどう進める?

オンラインでも基本的な流れは対面と同じです。

事前に、

  • Web会議URL

  • 使用ツール

  • カメラ

  • マイク

  • インターネット環境

を確認しておきましょう。

開始直前になって、

「アプリがインストールされていない」

「マイクが使えない」

とならないよう、一度接続テストをしておくと安心です。

開始時間には余裕を持って接続できる状態にしておきます。

また、オンラインでも相手の回答を聞きながらメモを取りましょう。

対面のOB・OG訪問はどう進める?

対面の場合は、事前に集合場所を確認します。

  • 企業オフィス

  • カフェ

  • 大学周辺

  • 駅周辺

など、指定された場所へ余裕を持って向かいましょう。

カフェなどの場合、飲食代を相手が支払ってくれる場合もありますが、最初から支払ってもらう前提にはせず、自分で払えるよう準備しておきましょう。

相手が支払ってくれた場合は、きちんとお礼を伝えます。

OB・OG訪問は何分くらい?

所要時間は相手や実施方法によって異なりますが、依頼時に、

「30分程度」

など希望時間を伝えて調整する方法があります。

重要なのは、

約束した終了時刻を学生側も意識すること

です。

話が盛り上がった場合でも、終了時間が近づいたら、

「お時間が近づいておりますが、最後に1点だけ伺ってもよろしいでしょうか」

など確認しましょう。

相手から、

「まだ大丈夫ですよ」

と言われれば続けられます。

自分から当然のように時間を延長するのは避けましょう。

OB・OG訪問でメモはどう取る?

すべての発言を書き取ろうとする必要はありません。

特に残したいのは、

  • 初めて知った事実

  • 具体的な仕事内容

  • 印象に残ったエピソード

  • 自分が魅力を感じた部分

  • 想像と違った部分

  • 追加で確認したいこと

です。

成田さんがおすすめしているのは、相手が言ったことだけでなく、自分がどう感じたかも一緒に残すことです。

例えば、

「入社2年目から一人で顧客を担当」

という話を聞いたら、

事実:入社2年目から顧客を担当した

だけでなく、

自分:思っていたより早い。自分は魅力を感じる

と書いておきます。

これが訪問後の自己分析や企業比較に使えます。

【ステップ⑥】OB・OG訪問後は何をする?

訪問が終わったら、

  1. お礼を伝える

  2. メモを整理する

  3. 得られた情報を自分の就活に結びつける

  4. まだ分からないことを整理する

ところまで行いましょう。

お礼メールを送る

訪問後は、時間を取ってもらったことへのお礼を伝えます。

単に、

「本日はありがとうございました」

だけでなく、

「〇〇というお話が特に印象に残りました」

と具体的な学びを一つ入れると、自分自身の振り返りにもなります。

お礼メールの詳しい書き方・例文はこちらで解説しています。

【関連記事:OB・OG訪問のメールの書き方は?元人事が依頼・日程調整・お礼まで例文つきで解説】

訪問内容を振り返る

成田さんがOB・OG訪問で特に重要だと考えているのが、訪問後の振り返りです。

おすすめは以下の5つに分ける方法です。

  1. 新しく分かったこと

  2. 魅力を感じたこと

  3. 想像と違ったこと

  4. まだ分からないこと

  5. 次に確認したいこと

例えば、

「若手から顧客を担当できる」

という話を聞いたとします。

そこで終わらず、

「自分はなぜそこに魅力を感じた?」

と考えてみましょう。

すると、

「自分で考えて行動できる環境が好きだから」

「アルバイトでも早く仕事を任されたときにやりがいを感じたから」

など、自分の価値観が見えてくる可能性があります。

OB・OG訪問は企業研究だけでなく、自分の就活軸を見つけるためにも使えます。

OB・OG訪問で聞いた内容を企業選びにどう使う?

社員から聞いた情報と、自分自身が重視することを照らし合わせます。

例えば、

確認したこと

OB・OGから聞いた内容

自分はどう感じたか

若手の仕事内容

2年目から顧客を担当

魅力を感じる

上司との関係

週1回1on1がある

相談しやすそう

働き方

個人で進める仕事が多い

チーム型の方が好み

キャリア

複数部署を経験するケースがある

幅広く経験したいので合いそう

このように整理すると、

「社員の感じが良かった」

という曖昧な印象だけで企業を判断しにくくなります。

成田さんが学生の企業選びで重視しているのも、

「企業の情報」と「自分が大切にしたいこと」をセットで見ること

です。

OB・OG訪問で聞いた内容を志望動機にどう使う?

OB・OGから聞いた話を、そのまま志望動機へ貼り付ける必要はありません。

重要なのは、

「なぜその話に自分が魅力を感じたのか」

です。

例えば、

「顧客の要望だけでなく、現場の業務まで聞いて課題を整理している」

という話を聞いて魅力を感じたとします。

そこで、

「OB訪問でその話を聞いたから志望します」

ではなく、

「自分もアルバイトで、表面的な要望に対応するだけでなく、困っている原因を考えて改善した経験があり、そのような仕事の進め方にやりがいを感じる」

と自分の経験につなげます。

企業の特徴 → 自分が魅力を感じた理由 → 自分の経験 → 入社後やりたいこと

までつなげると、志望動機を具体化しやすくなります。

OB・OG訪問でよくある失敗は?

初めてOB・OG訪問をする場合は、以下に注意しましょう。

OB・OG訪問をすること自体が目的になる

「周りが5人に訪問しているから、自分も5人」

と人数を目標にする必要はありません。

成田さんの考えでは、

人数より疑問が解消できたか

の方が重要です。

一人で必要な情報が得られたなら、それで十分な場合もあります。

企業サイトで分かる質問だけをする

「どんな事業をしていますか?」

「企業理念は何ですか?」

など、公式サイトに書かれていることだけを聞くと、せっかく社員本人と話せる機会を十分に活かせません。

事前に調べた上で、

「実際にはどうなのか」

を聞きましょう。

質問を消化することに集中する

質問を10個作ったからといって、10個すべて聞く必要はありません。

回答に興味を持ったら、

「なぜですか?」

「具体的には?」

と深掘りしましょう。

社員一人の意見を会社全体だと思う

OB・OGの話は重要な情報ですが、その社員個人の経験でもあります。

部署、上司、職種、勤務地、入社時期によって状況が異なる可能性があります。

必要に応じて、

  • 公式情報

  • 別の社員

  • 説明会

  • 人事担当者

などからも情報を確認しましょう。

訪問後に何もしない

「いい話が聞けた」

で終わってしまうのも、もったいない使い方です。

聞いた情報を、

  • 企業選び

  • 自己分析

  • 志望動機

  • ES

  • 面接

  • 内定先比較

のどこに使えるか考えましょう。

OB・OG訪問は何人くらいやればいい?

全員に共通する正解はありません。

まずは一人に話を聞き、

「自分の疑問がどこまで解消されたか」

を確認しましょう。

例えば、

「若手営業の仕事内容」

が十分に分かったのであれば、同じ目的で何人にも聞く必要はないかもしれません。

一方、

「部署による違いを知りたい」

「中堅社員のキャリアも知りたい」

という新しい疑問が生まれたなら、別の社員へ話を聞く意味があります。

成田さんも、OB・OG訪問では人数目標を作るより、残っている疑問を確認することをおすすめしています。

OB・OG訪問はいつから始めればいい?

一律に、

「大学3年の〇月から」

と決める必要はありません。

自分が何を知りたいのかによって、活用する時期は変わります。

業界・企業を探している

→ インターンや本選考の応募先を選ぶ前

志望動機を深めたい

→ ES提出・面接前に振り返る時間を確保できる時期

内定先を比較したい

→ 内定承諾期限までに判断できる時期

がおおよその考え方です。

「企業研究が完全に終わってからOB・OG訪問をしよう」

と考えて先延ばしにする必要もありません。

企業研究を深めること自体が、OB・OG訪問の目的になる場合もあります。

OB・OG訪問は選考に有利になる?

OB・OG訪問をしただけで、選考に有利になると考えるのはおすすめしません。

OB・OG訪問の本来の価値は、

  • 企業への理解を深める

  • 仕事内容を具体化する

  • 自分との相性を確認する

  • 志望動機を具体化する

  • 面接で話せる材料を増やす

ことです。

成田さんの経験でも、

「OB訪問を〇人したから評価してほしい」

と考えるより、

「訪問で知った内容を、自分の企業選びや志望理由へどうつなげたか」

の方が重要です。

訪問した事実ではなく、そこで得た情報を就活にどう活用したかを意識しましょう。

OB・OG訪問のやり方チェックリスト

初めてOB・OG訪問をする人は、以下を順番に確認してください。

訪問前

  • OB・OG訪問の目的を決めた

  • 訪問後に何を判断したいか明確になっている

  • 目的に合う社員を探した

  • 訪問依頼を送った

  • 日時・方法を確認した

  • 企業公式サイトを確認した

  • 相手の経歴を確認した

  • 質問を用意した

  • 質問に優先順位をつけた

  • 対面の場合は集合場所を確認した

  • オンラインの場合は接続環境を確認した

当日

  • 最初に感謝と自己紹介を伝える

  • 訪問目的を伝える

  • 相手の回答を聞いて深掘りする

  • 必要な情報をメモする

  • 終了時間を意識する

  • 最後に感謝を伝える

訪問後

  • お礼メールを送る

  • 新しく分かったことを整理する

  • 魅力に感じたことを整理する

  • 想像と違ったことを整理する

  • まだ分からないことを整理する

  • 自分の企業選び・志望動機へ反映する

よくある質問

OB・OG訪問はどうやって申し込む?

大学のキャリアセンター、知人・先輩からの紹介、OB・OG訪問サービス、企業が用意する社員面談などから相手を探し、メールやサービス上のメッセージで依頼します。

依頼する際は、自分の大学名・氏名、連絡した経緯、訪問理由、聞きたい内容、候補日時などを簡潔に伝えましょう。

OB・OG訪問では何を話す?

基本的には、自分が企業選びや選考対策で知りたいことを質問します。

仕事内容、キャリア、働き方、会社の特徴、入社理由などが代表的です。

大切なのは質問リストを消化することではなく、回答から気になる部分を深掘りすることです。

質問例はこちらで詳しく紹介します。

【関連記事:OB訪問で聞くべき質問は?目的別の質問例とNG質問

OB・OG訪問前に企業研究はどこまで必要?

企業公式サイトや採用サイトを確認し、事業内容、仕事内容、募集職種など、調べれば分かる基本情報は把握しておくのがおすすめです。

ただし、企業研究を完璧にしてからでなければ訪問できないわけではありません。

「調べて分かったこと」と「まだ分からないこと」を分けておきましょう。

OB・OG訪問では何分前に行けばいい?

対面の場合は、遅刻しないよう余裕を持って到着できるよう移動しましょう。

ただし、相手との待ち合わせ場所へ極端に早く行き、相手を急かす必要はありません。

オンラインの場合も開始直前に慌てないよう、事前に接続環境を確認しておきましょう。

OB・OG訪問で名刺は必要?

学生側が必ず名刺を用意する必要はありません。

相手から名刺を受け取った場合は、丁寧に扱いましょう。

名刺がないからOB・OG訪問ができないということはありません。

OB・OG訪問でメモを取ってもいい?

問題ありません。

ただしスマートフォンでメモを取る場合は、相手から見ると別の操作をしているように見える可能性があります。

「メモを取るためにスマートフォンを使用してもよろしいでしょうか」

など、一言確認すると安心です。

OB・OG訪問はオンラインでも大丈夫?

オンラインでも問題ありません。

仕事内容やキャリアについて質問するという目的は、対面でもオンラインでも変わりません。

オンラインの場合は、Web会議ツール、URL、カメラ、マイク、通信環境を事前に確認しておきましょう。

OB・OG訪問が終わったら何をすればいい?

お礼を伝えたうえで、聞いた内容を振り返りましょう。

特に、

  • 新しく分かったこと

  • 魅力に感じたこと

  • 想像と違ったこと

  • まだ分からないこと

  • 次に確認したいこと

を整理するのがおすすめです。

そのうえで、企業選びや志望動機、ES・面接などへ反映します。

まとめ

OB・OG訪問の基本的なやり方は、

目的を決める

目的に合う人を探す

訪問を依頼する

企業研究・質問を準備する

当日は回答を深掘りする

訪問後に振り返る

という流れです。

成田さんが人事・キャリアアドバイザーとして学生を見てきた経験からも、OB・OG訪問で最も大切なのは、

「訪問したこと」ではなく、「訪問によって自分の判断がどう進んだか」

です。

例えば、

「この企業を受けるべきか分からない」

「若手の仕事内容が分からない」

「若手社員へ話を聞く」

「仕事内容が具体的に分かった」

「自分がやりたい仕事と合っているか考える」

というように進めます。

OB・OGから、

「いい会社ですよ」

という答えをもらうことがゴールではありません。

社員から得た情報と、

「自分は何をしたいのか」

「どんな環境で働きたいのか」

を照らし合わせ、自分自身で企業を判断することが重要です。

これからOB・OGへ連絡する人は、依頼・日程調整・前日確認・お礼メールまでを以下の記事で確認してください。

【関連記事:OB・OG訪問とは?目的・役立つ時期から、やり方と就活への生かし方まで

【関連記事:OB・OG訪問のメールの書き方は?元人事が依頼・日程調整・お礼まで例文つきで解説

【関連記事:OB訪問で聞くべき質問は?目的別の質問例とNG質問

成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では大手広告代理店など日系大手企業から内定を複数獲得し、経営幹部候補としてのキャリアが用意された一社に入社。その後、最年少で部長に就任し新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画・選考フロー構築・入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定輩出実績を持つ。

成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では大手広告代理店など日系大手企業から内定を複数獲得し、経営幹部候補としてのキャリアが用意された一社に入社。その後、最年少で部長に就任し新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画・選考フロー構築・入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定輩出実績を持つ。

成田 駿
監修成田 駿元日系大手人事/就活サポーター

自身の就活では大手広告代理店など日系大手企業から内定を複数獲得し、経営幹部候補としてのキャリアが用意された一社に入社。その後、最年少で部長に就任し新卒採用に5年以上従事。採用戦略の設計からイベント企画・選考フロー構築・入社後研修まで幅広く担当し、延べ3,000名以上の学生と接点を持つ。キャリアアドバイザーとしても累計2,000名以上の就活生を個別に支援し、大手・外資・メガベンチャーなど多様な企業への内定輩出実績を持つ。

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